霊夢「あら。あなたさっきの。」 イセラ「あっ、おまえっ。くそっ、さっきはよくもやってくれたな!」 霊夢「いやいや、恨まれる筋合いはないわ。あなたが先に攻撃してきたでしょ?」 イセラ「おまえみたいなただの人間に、この私が負けるはずが・・・。」 霊夢「ただの人間じゃないわ。私は博麗神社の巫女。あなたみたいな妖怪には負けないわ。」 イセラ「博麗・・・?そうか。おまえよそ者だったのか。なるほど。木々がざわついていた理由はそれか。」 霊夢「ふーん。ざわつかれるほど私何かしたかしら?」 イセラ「覚えがないのか。そりゃ、びっくりだな。それで?おまえはこんな朝早くからどこに行くつもりだ?」 霊夢「あれよ。あのお城。あそこからいやな予感がするの。」 イセラ「ああ、あそこか。たしかにいやな予感はするが・・・あれはやめておいたほうが良い。」 霊夢「なんでよ。」 イセラ「なんでもだ。あそこは妖怪や、ましてや人間なんかが入っていい場所じゃない。」 霊夢「いやよ。私はあそこに用があるの。さあ、ここを通して。」 イセラ「仕方ないな。これだから人間は・・・。どうしてもいくというなら、私を倒してからいくがいい!」 霊夢「・・・あなたさっきやられたじゃない。まだやるの?」 イセラ「さっきは手加減したんだ。よそ者と人間には手加減してやるのが森の掟なんだよっ。」 霊夢「そんな掟、聞いたことないわね。」 * 霊夢「手加減してくれてありがとう。その掟、なかなかいいわね。」 イセラ「うぅ。なんでこんなやつに私が・・・。しかも二度も負けるなんて。」 霊夢「あなた、自信過剰なんじゃない?気を付けたほうがいいわよ。」 霊夢「さぁて。やっとこの森を出られるわね。長かったわ~。」 |