2008ニュース報道2

2008ニュース報道2

「どなたが失禁を?」F1日本GP訴訟 第二回口頭弁論傍聴記
http://www.cyzo.com/2008/10/post_1018.html
http://news.livedoor.com/article/detail/3846547/

2007年9月に富士スピードウェイで開催されたF1日本グランプリのずさんな運営により、「劣悪な環境の中、長時間のバス待ちを余儀なくされ、精神的苦痛を受けた」として観客109名が富士スピードウェイ(以下、FSW)に対し損害賠償を求めた裁判(記事参照)の第二回口頭弁論が、9月25日1時30分より東京地裁709号法廷で行われた。

 今期日で、被告であるFSW側はチケットの原本109枚すべてを法廷にて確認したいと主張、原告に対しチケットの即時提示を求めた。これに対し原告側弁護団は「原本は有価証券であり紛失できないことから原告各自が保管していること」、「全国各地に散らばっている原告からすぐに全員分を集められないこと」を理由に、次回弁論期日までに集めて提示することとした。

 また、原告側は前回の第一回期日でFSWに対して「何を認め、何を認めないのか」という具体的な認否を求めたにも関わらず、今回も被告から具体的な認否はなされなかった。被告はこれについて「原告全員が等しく同じ被害を被ったとは考えにくい。原告各自の被害をそれぞれ明らかにしてから、個別の認否を行う」と主張した。

 原告はこの被告側の主張に対し「全体の状況があって、各自の被害がある。個別の被害を争う前に基本的な事実関係について認否をしていただきたい」と主張し、議論は平行線をたどった。また被告から訴状の記載について、「『失禁する者もあった』とありますが、どなたが失禁したんですか?」といった質問がなされた。

 そこで裁判長は原告に対し次回までに「原告各自の被害を明らかにし、表にするなど被害によってグループ分けしてほしい」と提案。原告もそれを受け入れ、次回までにチケットの原本と合わせて準備することとした。

 なお被告は第一準備書面において、チケット&ライドシステム採用についての合理性について主張している。被告は、「もし観客に交通手段の自由を与えたら『もともと熱烈な自動車愛好者』であるから大挙して自家用車で押し寄せ、はるかに酷い交通渋滞や交通事故などのトラブルが発生したであろうから、交通手段の選択の自由を制約したのはやむを得ない」と主張した。また本件は「たまたま想定を超える荒天候」に見舞われ、降雨による道路陥没など予見し難い事態が起きたためとの主張を繰り返した。

 次回の弁論は11月6日午後1時30分、次々回は12月18日午後1時30分、東京地裁で行われる予定。また、今月10日~12日には同FSWにおいてF1日本グランプリ2008も開催される。

F1、雪辱にかける富士SW 2008年10月07日
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000000810070002
自動車レースの最高峰・F1日本グランプリが10日に開幕する富士スピードウェイ(小山町)で6日、最後の準備の様子が報道陣に公開された。30年ぶりに開かれた昨年の大会では、雨のために道に穴が出来て観客を運ぶバスが動かなくなったり、レースが見えない指定席があったりと問題続出。同社はこの1年対策に知恵を絞ってきた。
 簡易舗装だったために陥没が起きた道路はコンクリート敷きにして補強したほか、その他の道路なども昨年から約9万3千平方メートルを新たに舗装した。第1コーナー近くの「見えない指定席」は傾斜角度を20度から28度に変更。9月末には関係者が実際に座ってみて、どこからでも見えることを確認したという。
 また、トイレを大幅に増やしたほか、雨宿りできるテントなどのスペースも約5800平方メートル増やしたという。
 同社の高瀬由紀夫・F1事業本部長は「この1年、反省に立って積み上げてきたものが試される。今年こそは皆さんに笑顔で帰って頂ける大会にしたい」と話した。
 大会は11日に公式予選、12日に決勝レースがある。


http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20081006-OYT8T00710.htm
F1日本グランプリ(10~12日)の開幕を前に、大会準備が進む小山町中日向の富士スピードウェイ(FSW)が6日、報道機関に公開された。カバーがかかったマシンはすでにピットに運び込まれ、周辺では各チームスタッフらが忙しく機材類の搬入などに追われていた=写真=。
 昨年の大会で「マシンが見えない」と苦情が殺到した第1コーナー付近の仮設スタンド、雨で陥没してシャトルバスの渋滞の原因となった乗降場や道路などはすでに改良を終えている。
  FSWの高瀬由紀夫・F1事業本部長は「昨年の反省を踏まえ 、笑顔で帰ってもらえるF1にしたい」と話した。10日にフリー走行、11日に公式予選、12日に決勝が行われる。


F1 日本GP ポスター破られる--JR御殿場駅構内
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081006-00000160-mailo-l22
自動車:F1 日本GP ポスター破られる−−JR御殿場駅構内 /静岡
10月6日13時2分配信 毎日新聞

 御殿場市新橋のJR御殿場駅構内で5日朝、10日から小山町の富士スピードウェイで始まるF1日本グランプリを紹介するポスターが破られているのが見つかった。作製した同市の民間団体「御殿場おもてなし委員会」(伊倉満委員長)は「市民みんなでF1を盛り上げようとしている矢先だけに、残念」と肩を落としている。
 破られたのは、駅の南北自由通路の天井からつり下げられた縦1・2メートル、横0・9メートルのポスター(地上から2・2メートル)。3列6枚ずつ展示され、そのうち改札側の列の真ん中の一枚が上部から引きちぎられていた。駅清掃員が4日午後10時に問題ないことを確認したが、5日午前6時半に破られているのを見つけたという。
 同会は、御殿場市の民間企業や商工会などがF1を盛り上げようと今年9月に発足。ポスターは、F1期間中のイベントなどを紹介するもので、市内の看板業者の協力で作製し、先月24日から駅に掲示していた。


日本GPのスピードカーレース、結局中止に

http://www.auto-web.co.jp/F1/view/entry.php?id=879
10月12日に決勝レースを迎える日本GPの目玉サポートイベントとして予定されていたスピードカーシリーズが中止されることになった。
 キンダーガーテンに入った情報によると、スピードカーシリーズの09年型ニューマシンの準備が間に合わなかったのが中止の理由とされるが、フジスピードウェイの加藤裕明取締役社長は、「片山右京選手を始め元F1ドライバーの参戦が予定され、受け入れ準備を鋭意進めていたので、開催まで1カ月という段階で突然の中止となり、大変残念」と遺憾の意を表明した。
 日本GPのサポートレースは、昨年同様、ポルシェ・カップとヴィッツレースが行なわれる予定。
 スピードカー常連である片山右京は、「シリーズがなくなるわけでもないけれど、日本のファンにスピードカーを見てもらえないのは残念。残りのシリーズを頑張ります」と語った。

http://www.topnews.jp/f1/6632.html
加藤裕明(富士スピードウェイ取締役社長)
「片山右京選手はじめ元F1ドライバーの参戦が予定されていたスピードカー・シリーズの日本初開催に向け、関係者とともに受け入れ準備を鋭意進めていましたが、開催まであと1ヶ月という段階での突如の中止となり、大変残念な気持ちで一杯です。F1日本グランプリをお客様に最大限楽しんでいただけますよう、開催までの残された期間、全力を尽くしていきたいと思います」

http://fmotorsports.cocolog-nifty.com/f107/2008/09/gp-e7ca.html
今年のF1日本GPを主催する富士スピードウェイは、サポートレースとして予定されていた『スピードカーレース』を中止すると4日(木)発表した。620馬力のエンジンによるワンメイクで争われるスピードカーレースには、ジャン・アレジやジョニー・ハーバート、ステファン・ヨハンソン、ジャンニ・モルビデリら多くのF1ドライバーに加え、日本の片山右京氏も参戦するということで期待が高まっていた。

ご冥福をお祈りいたします。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080908k0000m040060000c.html
事故死:バイクレースで男性 静岡・富士スピードウェイ

7日午後1時ごろ、静岡県小山町中日向の「富士スピードウェイ」で、愛知県知多市八幡鍋山の会社員、山中隆司さん(44)が、乗っていたサイドカー付きオートバイが他のオートバイと接触したはずみで投げ出され、頭を強く打ってまもなく死亡した。山中さんは「08クラブマンロードレース」と呼ばれるオートバイレースのサイドカー付きオートバイ部門に出場していた。
 静岡県警御殿場署の調べでは、8周で競うレースに11台が出場した。山中さんはサイドカー部分に乗っていたが、5周目に時速約160キロで右カーブのコース内側寄りを走行中、外側を走っていた他の車両と接触した。サイドカーはオートバイの左側に接続されている。サイドカーに乗った人も体を動かして、動きをコントロールするため、シートベルトなど体を固定する装備はないという

■ 毎日新聞が結果的にスクープ!? トヨタ車のキーの仕組みが漏洩か
http://internet.watch.impress.co.jp/static/yajiuma/2008/09/05/
■ 毎日新聞が結果的にスクープ!? トヨタ車のキーの仕組みが漏洩か
 警察発表のはずなのに、なぜかほかのメディアでは報道されないんだけれど、 毎日新聞が2日に報じたのが、トヨタ車限定の集団窃盗事件だ。この犯人グループがエンジンキーの複製のために使っていたのは、PCだ。エンジンキーの差し込み口付近にある5ケタの数字を、PCにインストールしたソフトウェアに入力すると表れる指示に従えば、30分ほどで合い鍵が作れるという画期的な手口なのだ。これで1000台分もの合い鍵を作ったという。つまり、トヨタ車のエンジンキーを使ったセキュリティが崩壊しているというわけなのだ。「ネットゲリラ」に2ちゃんねるのスレッドが転載されていて、「あまりにも重大すぎてほかのメディアは取り上げられないが、ここしばらくの騒動で広告出稿が減っているはずの毎日新聞だけが、フリーハンドで報道できたのではないか」といった推測もあった。問題のソフトウェアが悪の世界に出回ってないことを祈るのみだ。

トヨタ車:キー複製…窃盗容疑などで5人逮捕
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080903k0000m040098000c.html
特殊なパソコンソフトでキーを複製しトヨタ車ばかりを盗んだとして、神奈川県警捜査3課などは2日、横浜市中区尾上町3の中古車販売業、篠田伸之被告(38)=窃盗罪で公判中=ら3人を窃盗容疑、車の輸出に必要な書類を偽造した神奈川県小田原市東町1の自称文書作成代行請負業、小野一浩容疑者(41)ら2人を偽造有印私文書行使容疑などで逮捕したと発表した。被害は1都5県で約300台、5億円近くに上るとみられる。
 調べでは、篠田被告は07年12月、同僚と共謀、同県厚木市の駐車場で、トヨタの「ハリアー」(時価約150万円)を盗んだ疑い。
 篠田被告らは、エンジンキー差し込み口付近の5ケタの数字を打ち込むと、キーの形状が画面に表示されるトヨタ車専用のキー作製ソフトをブローカーの男から入手。持ち運び可能な金属加工具で、画面に従い1本当たり30分程度で合鍵を作っていた。小野容疑者は「約1000台分を偽造した」と供述している。
 同課は、ブローカーの男や、男に指示を出したとされるパキスタン人の男が、複数の窃盗団を配下に置いていたとみて捜査している。【池田知広】

新人にパワハラ、骨折 自動車販売33歳店長
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008090502000057.html
トヨタ自動車系列の販売会社「ネッツトヨタノヴェル三重」の三重県北勢地方の店舗で、男性店長(33)が新入社員の男性(23)に対して繰り返し胸や顔を殴り、肋骨(ろっこつ)を折るなどのけがを負わせていたことが分かった。男性は骨折直後の6月下旬から会社を休んでおり、店長は暴力を認めている。
 男性は今春大学を卒業し、4月に入社。5月9日に営業担当として同店舗に仮配属された。男性によると、初めて殴られたのは同16日。会社を休む6月25日までの間で計10日殴られた。頭を足で踏まれたり、傘で頭をたたかれたこともあった。殴打の回数は100回以上にのぼる。
 ほとんどの暴力は、目標をこなせないことがきっかけ。骨折した6月19日は「民家100軒を訪問して、セールスのきっかけとなる車の査定を7台以上してくるように」と店側から言われた。男性は83軒を訪問したが車の査定はゼロ件だった。この結果に店長が「なぜ100軒回れない」などと激怒。男性は胸や左腕を殴られ、首を絞められた。
 本紙の取材に対し、店長は弁護士を通じて、骨折させた日の暴力は認めているが暴力をふるった日数は「計7日」で、殴ったのは「数十回」、さらに「殴打以外の暴力はない」と説明。「やる気がないのなら再就職した方がいいと勧めると、男性が『会社をやめたら収入がなくなるし再就職活動は面倒くさい』と言ったので感情的になって殴ってしまった」と主張している。
 店長は営業成績を見込まれて、4月に店長に抜てきされた。同社の三重県内12店舗中で最下位に近かった店の営業成績をすぐにトップクラスに引き上げていた。会社も店長の暴力を把握しているが、労働トラブルを短期間で処理する労働審判が今回の件で16日に津地裁で始まるため、その結果を待って店長の処分を検討するとしている。

天下のトヨタ、集団訴訟さる トヨタ流のビジネス手法を疑問視

http://www.data-max.co.jp/2008/08/post_2291.html
数多くの原告からなる集団訴訟(クラス・アクション)は、米国の企業社会を揺さぶってきた。対岸の火事かと思われてきたが、米国をお手本に弁護士数を大幅に増やす日本の司法制度改革が進むなか、日本でも従来の左翼&運動家型弁護士の枠組みを超えて、ふつうの弁護士が大企業を相手取ってクラス・アクションを起こしつつある。その標的に選ばれたのが、なんとトヨタ自動車。司法制度改革の旗振り役だった財界総本山が狙われるのはまったく皮肉なことである。

 「国内で年に一度の楽しいお祭りが、こういう集団訴訟に発展してしまったことは大変残念です……」。8月15日、東京地裁705号室。トヨタ子会社の富士スピードウェイを相手取った損害賠償請求訴訟の第一回口頭弁論で、109人の原告を代表した男性の意見陳述に法廷は静まり返った。彼の話は、まるでベトナム戦争の従軍記のような惨状を思い浮かばせたからだ。

 バスを待つこと4時間。やっと乗車してもサーキットに着くにはさらに2時間もかかった。帰りは午後4時に席を立ったにもかかわらず、延々と続くバス待ちで帰宅は翌日の午前1時をすぎていた。雨が降る中、長時間のバス待ちに気分を悪くする人も多かった。救急車のサイレンが途切れることなく続いたが、脱出できる人は少ない。「あなた、もう我慢できない……」。まだ若い女性があたりの目をはばかりながら草むらで用を足す。トイレは汚物であふれていた――。

 昨年9月28日から30日にかけて、30年ぶりに富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で行われたF1日本グランプリ(GP)は、会場運営の不手際がたたってF1ファン109人が同社を相手取る集団訴訟に発展している。
 もともとF1日本GPはホンダの鈴鹿サーキットで1987年から2006年まで20年間開催されてきた。それをF1に参入したトヨタが奪取しようと2000年に富士スピードウェイを買収。200億円をかけてコースを改修し、07年から富士でレースを開催することにこぎつけたのだ。

 もともと山の中にある同レース場は車が通れる導線が3本しかなく、4、5万人収容のレースでも大渋滞を繰り返してきた。それだけに、最大で1日14万人が参加した昨年のF1日本GPでは、約3,000台の送迎バスを使った「チケット&ライド方式」を採用。観衆は、最寄り駅など18カ所からピストン輸送されるバスに乗って、レース場である富士スピードウェイにたどり着くはずだった。
 しかし、これが裏目に出て、折からの雨も加わって、大渋滞が発生したのだ。道路が陥没し、レースに間に合わない観客が続出。たとえ間に合っても観客席の設計がずさんだったため、着席するとレースが見えない客席が数多くあることも発覚した。さらにレースが終わると、レース場の設備は定刻どおりに閉鎖される一方、バス待ちの客はそのまま放置されるなどといった不手際が枚挙に暇が無かった。

 怒った神奈川県在住のF1ファンが昨年10月、被害を訴えるホームページ上に立ち上げたところ、賛同者が相次ぎ、今回の集団訴訟の原告団が形成された。損害賠償請求額は1人あたりチケット代と慰謝料20万円と弁護士費用5万円で、総額約3,200万円になる。インターネットというツールから自然発生的に原告団が形成されるユニークな展開となったが、それ以上に興味深いのは請け負った原告側弁護士たちだ。1人を除いて社会運動や大企業相手の訴訟はあまり経験がない。「ネットがなければこれだけの原告は集まらなかっただろうし、1人当たりの損害額も大きくはないため、今までだったら訴訟に発展せずに泣き寝入りだったでしょう」と弁護人の1人は言う。原告団のメンバーも、裁判での勝敗よりもトヨタ方式の是非を問う「世論喚起を狙っている」と明言しており、一種の運動として行っているのは明らかだ。
 彼ら原告側が問題視しているのがトヨタ流のビジネス手法だ。レースを黒字運営するには14万人の観客が必要と、現地の実情を無視して14万人集客を前提にしたスケジュールや輸送体制が組み立てられたという。「ホンダのように長年のレースの蓄積が無いのにもかかわらず、トヨタは押し切った。富士スピードウェイのプロパー社員の憂慮する声を押し切ってトヨタからの天下り組みが強行したと聞いています」。そう原告側関係者は打ち明ける。

 対するトヨタ側は「訴えの棄却を求める」(富士スピードウェイの代理人弁護士)としているが、原告側は「トヨタ側の報道プロパガンダにはまやかしが多い」と徹底的に争う予定だ。弁護士数の増員と裁判にかかる時間の短縮は、トヨタなど財界が強く求めてきたことだが、増え続ける弁護士はビジネス弁護士として企業から仕事を請け負う一方で、「食い扶持」を求める上で逆に企業を襲う事例もあらわれそうだ。富士スピードウェイ訴訟はそんな司法の世界の変化も表している。




訴訟逃れ!? 今年のF1日本GPは「バスの到着」を保証せず!


昨年9月に行われたF1日本グランプリで“甘い計画”と“ずさんな運営”によりバス運行の大混乱を招き、劣悪な環境下で多くの観客に精神的・肉体的苦痛を与えたとして集団訴訟を起こされている富士スピードウェイ(以下、FSW)。先日の第1回公判では争う姿勢を見せたが、今年のグランプリに関しては場内道路や駐車場の舗装、歩道の拡幅工事を行うなど「運営に万全を期す」としており、ファンからも期待が寄せられていた。
 ところが、8月初旬より送付が開始された今年のF1チケットの案内に以下のような一文が記されていたことから、購入者が不安を訴えている。

「いずれの無料バスについても、レース開始、あるいは最終列車出発までの到着を保証するものではありません。」

今年のF1グランプリは昨年同様「チケット&ライド」システムが採用されており、一部のVIPを除くすべての観客が専用運行バス、またはツアーバスでの入退場が強制される仕組みだ。昨年はこのバスの運行に失敗したため多くの観客が「スタートに間に合わない」「終電を逃す」といった事態が発生。FSWはこれに対し、一部チケットの払い戻しに応じたりタクシー代を負担するなどの誠意を見せたが、今年はそうした観客の苦情に対して先手を打った形となる。
 また、チケットの裏面にも「交通事情・場内外での混雑によりレース等の時間に間に合わない場合、および帰途の各交通への乗り継ぎ時間に間に合わない場合でもチケットの払い戻しはいたしかねますので、バス所要時間・徒歩移動等をご考慮の上、時間に余裕をもってお出かけください。」とあるが、バス乗り場に何時までに行けばレースに間に合うのか、などの具体的な表記は存在しない。

 しかもこれらの注意書きはF1チケット申し込みサイトでは明示されておらず、チケット購入者は代金を支払ってからこの注意書きの存在を知ることになるのだ。これには購入者の一部から「売ってから同意させるなんて卑怯だ」「明らかな訴訟逃れじゃないか」との声も上がっている。

 これについてFSW側に見解を求めると、「係争中の事柄なのでお答えできません」との回答。再度「係争中の2007年グランプリの話ではなく、今年のグランプリについて伺っているのですが」と問い質すも、「何も話すことはない」の一点張り。さらに「今後『バスの到着を保証しない』ことを広くアナウンスする予定があるか」との問いに対しても回答は得られず、結局、今年のF1チケットを購入した観客に対するFSW側の見解は一切示されなかった。

 親会社トヨタからリスクマネジメント専門のスタッフを派遣し、今年のF1開催に万全を期すとしていたFSW。施設や運営の“カイゼン”だけでなく、イベント主催者側のリスクヘッジについても大きなテコ入れが行われている、ということだろうか。


“ずさんなF1”訴訟──富士スピードウェイに反省の色なし

http://www.cyzo.com/2008/08/post_827.html
2007年9月に富士スピードウェイで開催されたF1日本グランプリのずさんな運営により、「劣悪な環境の中長時間のバス待ちを余儀なくされ、精神的苦痛を受けた」として損害賠償を求めた裁判(記事参照)の第一回口頭弁論が、8月5日11時から東京地裁705号法廷で行われた。なお、被告である富士スピードウェイは欠席し、被告側弁護士のみが出廷した。
 原告は、チケット&ライド方式によるシャトルバス運行計画のずさんさや、スタッフ教育の不備による運営の混乱など、被告の義務違反を指摘。その結果、決勝レースに間に合わなかったり、観戦を断念せざるを得ない状況に追い込まれたことや、予選、決勝レース後のバス待ちにおいては、トイレの絶対数が不足、売店もなく、足元も泥濘化したバス乗り場で雨の中、空腹とトイレを我慢して何時間も待たされたことにより精神的苦痛を受けたと主張した。
 一方被告は請求を棄却することを求めた。
 答弁書で、原告109名中72名に対して観戦チケットを直接販売をしたことを認めたものの、「本件F1グランプリを観戦しに行った者であるかどうかは知らない」とし、F1グランプリのチケットは「譲渡可能な無記名有価証券の一種」であり「『観戦しに行った者』が誰であるかは被告の知るところではない」などと主張し、入口の議論に終始した。
 また被告は、訴状に記載された予選日・決勝日の状況については「実態を誇張している」と主張。さらに原告がインターネットを通じて集まったことなどから「総勢109名にのぼる原告ら全員をまったく同じ経験をした者として一律に扱うのは杜撰」として原告を批判した。これに対し原告側弁護士が「(原告)全員が一切被害を受けてないと言い切れるなら、否認すればよろしい」と詰め寄り、被告側弁護士が黙るという場面も見受けられた。
 これを受けて裁判所は、被告に対して、どこを認め、どこを争うのかの認否について非常に抽象的であるため、次回期日において、より具体的な認否をするよう促した。一方、原告に対しては、次々回までに、原告側109名それぞれの損害の具体的主張をし、できれば集計や被害ごとのグループ分けを行うよう指示をした。
 また原告代表による意見陳述が行われ、当時の悲惨な状況を説明するとともに「今後の日本のモータースポーツの発展、およびF1グランプリを通じて日本訪問を楽しみにしている外国の方々のためにも、このようなことがあってはならない」と総括した。
 「想定を超える悪天候に見舞われた特殊事情」があったと責任逃れしようとする被告答弁書に対し、法廷後原告の一部からは「あの程度の雨が降ったレースならいくらでもあるよ」「霧雨・小雨だったよね」「集中豪雨があったわけでも、台風が直撃したわけでもないのに」といった声が聞かれた。
 再三マスコミを通じ昨年の運営は失敗であることを認め、今年は「カイゼン」により万全であることをアピールしていた富士スピードウェイが、法廷では一切責任を認めようとしない態度に、傍聴席からはたびたび失笑が漏れた。
 次回の弁論は9月25日11時30分、次々回は11月6日11時30分、東京地裁で行われる。



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