「ややこしい面子」(2008/11/28 (金) 01:38:08) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
**ややこしい面子
Mind Assasin――
第二次大戦中、ナチスドイツの科学力によって、超能力を持つ暗殺者が作りだされた。
生き物の頭部に触れただけで、その記憶を破壊する力。
終戦と同時に彼は姿を消した。
しかしその子孫は、能力と共に、未だ日本に息づいている。
「どうしましょうか……」
3代目マインドアサシン、日独クォーターの青年、奥森かずいは溜息をついた。
ドイツ人の血が流れていることもあり、髪を伸ばしていると女性に間違われるほど端正な顔立ちなのだが、
今はそれを台無しにするほど滑稽な顔で困っていた。
『5日以内に異性の恋人を見つけること』
宇宙規模……いや、異世界規模の馬鹿ばかしい企画に参加させられてしまった。
「こんな話をしたら、虎弥太(こやた)はどんな顔をするでしょうか……」
同居人のことを思う。実年齢は18歳だが、精神年齢は8歳程度の、大切な家族のことを。
「驚くか、喜ぶか、おびえるか……」
どれもありえそうな気がした。
しかしそれは、帰ることができればの話。
恋人を見つけ、愛を誓わなければ、閉じ込められてしまうという。
「滅茶苦茶ですね……」
恋をしたことがないわけではない。だが、このような状況での恋愛など……。
「……とりあえず、街に行ってみましょう」
視線を向けた先にはコンクリートの建物が乱立している。今自分がいる道を進めば、恐らく着くのだろう。
自分と同じような境遇の者がいるかもしれない。あるいは、番組の企画に乗ろうとしない者も。いずれにしろ、
多様な人間が集まってくるはずだ。
奥森かずいはうなずいて、街へと続く道を歩き出した。
「どうしよう……」
森の中で、少女、白河ことりは途方に暮れていた。
「周りに人はいないみたいだけど……」
星明かりしかないにも関わらず、それがわかる。
ことりには、人の心を読む力があるのだ。
いや、正しくは、人の心を『声』として聞かされる力だ。
任意ではなく強制的に、周囲の人の心が流れ込んでくる。
だがそれゆえに、相手のして欲しいことを先読みし、気配りして、嫌われぬようにつとめてこれた。
たとえ、悪意や劣情を読むと頭痛を患うことがあっても、自分はこの能力がなければ生きていけないのだ。
その力を使えば、きっと大丈夫。このゲームでも、誰かに嫌われることはない。
相手の嫌がることは絶対にせず、相手の望むことだけをする。それで、嫌われるはずがない。
けれど、それは一方通行。
相手から好意を抱かれることはあるかもしれないが、その逆に、心を読めることりが、好意を抱ける者など
いるのだろうか。
「…………あ」
ふと目をやると、周囲の木より一回り大きな古木があった。
よく自分が歌いに行っていた公園にある、桜の老木を彷彿とさせる。
歌。
歌っている間だけは、『声』のことや、悩み事を忘れていられる。
「…………」
ふらりと。
白河ことりは、古木の下へと歩き出した。
「えぇい、わしにどうしろというんだ!」
両津勘吉がそう思っていたのは、わずかな時間だった。
会場で、完成したカップルが、先着順で賞金を手に入れられるという言葉を聞くまでの。
「ぐふ、ぐふふふふふ……」
会場から飛ばされ、夜の闇に包まれた森の中、すでに二時間歩きまわって他の参加者を探している疲労も
見せず、不気味に笑う。
(あれだけの規模の企画なんだ、賞金だって並みの額じゃあるまい……それこそ宇宙規模の……ぐふふ)
「こうしちゃおれん! 早く適当な奴を見つけて――」
その時、突如モグラみたいな生き物が地面から顔を出してきた。プラカードを持っている。
『言い忘れてましたが明らかに愛のない、偽りの告白は認められません』
「なんだとぉ!?」
自分の考えを読んでいたかのような登場に歯噛みする両津。だが、続くプラカードで、自分以外の誰かが
すでに行ったのだと知る。
仮に愛のない告白がありだったとしたら、すでにその誰か達に一位の賞金をとられていたことになる。そう
考えると、不幸中の幸いと言えた。
「一位はわしのものだ……誰にもやらんぞ!」
強欲丸出しの声で怒鳴る。
しかし、嘘の告白が無理となると、相手を本気で愛する必要が出てくる。無論、相手からの愛情も。
しばらくネガティブな発言をぶつぶつとつぶやいていたが、突如がばっと体を上向かせ、
「大丈夫! わしならやれる! 両津勘吉は男の子ぉっ!」
根拠不明の大言壮語とともに己の剛毛を引き抜き、懐から出した五円玉に通す。
いわゆる「催眠術の振り子」を作った。
それを自分自身で見つめ、振る。
「わしは出会った女を愛する……わしは出会った女を愛する……」
自己暗示をかけた。
成功したのかどうかはわからないが、しばらくして彼は振り子をポケットにしまい、
「ぐふふ……待ってろよ一等賞金ー!」
と高笑いしながら、明らかに常人を超える身体能力で、闇雲に夜の森を駆けだして行ったのだった。
「どうしたものか……」
渋味のある声と共に、『獣王』クロコダインは嘆息した。
彼は全長2mを越すリザードマンである。かつては己のいた世界で魔王軍の六大軍団長の一人をつとめ、
後には勇者一行の仲間に加わり、魔王の討伐に大きな役割を果たした、英雄だ。
しかし、普通の人間がモンスターと共に生きるのは難しい。
そんなことを考えたのかどうかはわからないが、魔王の討伐後、彼は南海の孤島にて、他の魔物たちと
静かに暮らしていた。
それが、突然召喚されて、恋人を見つけろ、である。「ばんぐみ」というのはよくわからないが、そういう
「大会」なのだということは理解した。
「俺などを呼びだしてどうするというのだ……」
彼は根っからの武人であり、色恋沙汰に自信などないし、何よりこの外見である。
鎧を着た巨大なワニ男を見た人間が、それを参加者だと思う確率は。
会場にいた時、自分以外にも人外の存在は見かけたが、それでも多くの席を占めていたのは人間――少なくとも
見た目は――だった。
なんとかこの島から脱出できないものか。懐から、彼の部下であるガルーダが封じられた魔法の筒を
取り出そうとして、それがないことに気づく。スタッフに没収されたのだった。
あの優秀な鳥型の魔物がいてくれれば、彼につかまって自由に空を飛べたのだが。
真空の斧も没収されてしまった。殺し合いというわけでもないのだし、護身の手段がそれしかないわけでは
ないから構わないが、使いなれた相棒がないというのは少しさびしい。
仕方なく気分転換に、支給されたデイパックの中身を見てみた。
会場で説明された品が入っている。が、一つ、そのどれにも当てはまらないものがある。これがランダム
アイテムという奴だろう。
それは、一粒の飴玉だった。包み紙に入った、白い飴玉。
セットで説明書もついていたので、読んでみる。
『人の姿に変身できる飴玉
これをなめると、3時間の間、人の姿になれます。外見は、日頃の行いによります。
ただし、人間の姿になっている時の告白は無効となり、する場合される場合を問わず、両者の告白可能回数を
マイナス1します。
人の姿をした者がなめた場合は何も起こりませんが、それ以外であれば、魔物、妖怪、ロボット、どのような
種族が摂取しても効果を発揮します。
なお、身体能力は変身前の状態と変わりません』
「…………」
たった一度、3時間だけの変身。
人と接触するために使うか、自分を魔物だと思って襲ってくる者から逃げるために使うか、あるいは――。
いずれにしろ1つしかない以上、本当に重要な時に使う必要があるだろう。
頭の痛いことばかりだ……こめかみを押さえながら、飴玉をデイパックにしまう。
寝不足では良い考えも浮かばない。期間は5日とそれなりに長丁場だし、一旦仮眠をとろう。幸い、
クロコダインは普通の人間と違って、どこでも横たわって寝ることに慣れている。
寝ている間に見つかることを警戒して、茂みと木々で周囲から死角になる場所を見つけると、横たわり、
目を閉じた。
【G-4 森の中(奥森かずいは街に続く道)/午前1時(ただし、両津は午前3時)】
【奥森かずい@MIND ASSASIN(マインドアサシン)】
[状態]:健康、呆れ、開業医(内科、小児科、放射線科、及び、精神と記憶に関する診療)、多分20代
[道具]:四次元デイパック(中身未確認)、私服(白衣つき/着用中)、黒い手袋(暗殺者として
能力を使う場合のみつける)、両耳用ピアス型能力制御装置(装着中)
[標的]:なし、好みのタイプはたぶん「優しい女性」
[思考]:1:街へ行って情報収集 2:恋愛をしないでここから脱出する方法を模索
※両耳のピアス型制御装置をはずした状態で相手の頭部を触ると、記憶を消すことができる。
本来暗殺用の力で、相手を植物人間にすることも可能だが、特定の物事に関することだけを消すことも
可能なため、彼はこれをトラウマなどを忘れさせるための治療用に使っている。
が、元々暗殺用の能力であるため、長時間制御装置をはずしていると誰彼かまわず力を使いたくなる性質が
ある。(ただし、作中では彼が精神力でおさえつけているためか、実際に暴走したことはない)
また、彼の能力で記憶を消されても、忘れたことに関わる強い体験などを受けると、稀に記憶が戻ることがある。
【白河ことり@D.C.~ダ・カーポ~(ゲーム版)】
[状態]:健康、不安、大人の都合で設定上は18歳以上
[道具]:四次元デイパック(中身未確認)
風見学園(通っていた学校)中等部の制服(着用中)
[標的]:なし、好みのタイプは「心を読んでもよこしまなことを考えていない人」
苦手なタイプは「悪意を向けてくる人」「自分を性欲の対象にする人」「(文字通りの意味で)心が読めない人」
[思考]:1:歌を歌って心を落ち着かせている。歌っている間は何も考えていないし、周りの状況が変化しても気づかない
2:相手に好かれることは可能だろうが、自分が好きになれる相手がいるのだろうかと不安に思っている
※自分の近く(明確な描写はないが、恐らく教室一個分程度の距離)にいる人の心を読める。
※原作の主人公(朝倉純一)と出会う前の時期から参戦
【両津勘吉@こちら葛飾区亀有公園前派出所】
[状態]:超健康、カネカネカネ……、
[道具]:四次元デイパック(中身不明)
警察官の服装+下駄(実際に警官に見えるかどうかは本人次第/着用中)
[標的]:誰でもいい、なるべくなら金持ちっぽかったり、ボンキュッボンの女性が良い
現在、会った女性を好きになる自己暗示使用中(成功しているかどうかは不明)
[思考]:1:出会った女を本気で愛するため森の中を駆けずり回っている 2:一位で脱出して賞金をゲット
【クロコダイン@ドラゴンクエスト ダイの大冒険】
[状態]:健康、人間に換算すると30歳前後らしい
[道具]:四次元デイパック(ランダム支給品「人の姿になれる飴玉」)、獣王の鎧(装着中)
[標的]:なし、好みのタイプ……不明。
[思考]:1:とりあえず就寝 2:恋愛しないで島から脱出 3:自分の姿を見たら人間はモンスターだと
思うだろうと考えている
『人の姿に変身できる飴玉(元ネタなし)
これをなめると、3時間の間、人の姿になれます。外見は、日頃の行いによります。
ただし、人間の姿になっている時の告白は無効となり、する場合される場合を問わず、両者の告白可能回数を
マイナス1にします。
人の姿をした者がなめた場合は何も起こりませんが、それ以外であれば、魔物、妖怪、ロボット、どのような
種族が摂取しても効果を発揮します。
なお、身体能力は変身前の状態と変わりません』
**ややこしい面子
Mind Assassin――
第二次大戦中、ナチスドイツの科学力によって、超能力を持つ暗殺者が作りだされた。
生き物の頭部に触れただけで、その記憶を破壊する力。
終戦と同時に彼は姿を消した。
しかしその子孫は、能力と共に、未だ日本に息づいている。
「どうしましょうか……」
3代目マインドアサシン、日独クォーターの青年、奥森かずいは溜息をついた。
ドイツ人の血が流れていることもあり、髪を伸ばしていると女性に間違われるほど端正な顔立ちなのだが、
今はそれを台無しにするほど滑稽な顔で困っていた。
『5日以内に異性の恋人を見つけること』
宇宙規模……いや、異世界規模の馬鹿ばかしい企画に参加させられてしまった。
「こんな話をしたら、虎弥太(こやた)はどんな顔をするでしょうか……」
同居人のことを思う。実年齢は18歳だが、精神年齢は8歳程度の、大切な家族のことを。
「驚くか、喜ぶか、おびえるか……」
どれもありえそうな気がした。
しかしそれは、帰ることができればの話。
恋人を見つけ、愛を誓わなければ、閉じ込められてしまうという。
「滅茶苦茶ですね……」
恋をしたことがないわけではない。だが、このような状況での恋愛など……。
「……とりあえず、街に行ってみましょう」
視線を向けた先にはコンクリートの建物が乱立している。今自分がいる道を進めば、恐らく着くのだろう。
自分と同じような境遇の者がいるかもしれない。あるいは、番組の企画に乗ろうとしない者も。いずれにしろ、
多様な人間が集まってくるはずだ。
奥森かずいはうなずいて、街へと続く道を歩き出した。
「どうしよう……」
森の中で、少女、白河ことりは途方に暮れていた。
「周りに人はいないみたいだけど……」
星明かりしかないにも関わらず、それがわかる。
ことりには、人の心を読む力があるのだ。
いや、正しくは、人の心を『声』として聞かされる力だ。
任意ではなく強制的に、周囲の人の心が流れ込んでくる。
だがそれゆえに、相手のして欲しいことを先読みし、気配りして、嫌われぬようにつとめてこれた。
たとえ、悪意や劣情を読むと頭痛を患うことがあっても、自分はこの能力がなければ生きていけないのだ。
その力を使えば、きっと大丈夫。このゲームでも、誰かに嫌われることはない。
相手の嫌がることは絶対にせず、相手の望むことだけをする。それで、嫌われるはずがない。
けれど、それは一方通行。
相手から好意を抱かれることはあるかもしれないが、その逆に、心を読めることりが、好意を抱ける者など
いるのだろうか。
「…………あ」
ふと目をやると、周囲の木より一回り大きな古木があった。
よく自分が歌いに行っていた公園にある、桜の老木を彷彿とさせる。
歌。
歌っている間だけは、『声』のことや、悩み事を忘れていられる。
「…………」
ふらりと。
白河ことりは、古木の下へと歩き出した。
「えぇい、わしにどうしろというんだ!」
両津勘吉がそう思っていたのは、わずかな時間だった。
会場で、完成したカップルが、先着順で賞金を手に入れられるという言葉を聞くまでの。
「ぐふ、ぐふふふふふ……」
会場から飛ばされ、夜の闇に包まれた森の中、すでに二時間歩きまわって他の参加者を探している疲労も
見せず、不気味に笑う。
(あれだけの規模の企画なんだ、賞金だって並みの額じゃあるまい……それこそ宇宙規模の……ぐふふ)
「こうしちゃおれん! 早く適当な奴を見つけて――」
その時、突如モグラみたいな生き物が地面から顔を出してきた。プラカードを持っている。
『言い忘れてましたが明らかに愛のない、偽りの告白は認められません』
「なんだとぉ!?」
自分の考えを読んでいたかのような登場に歯噛みする両津。だが、続くプラカードで、自分以外の誰かが
すでに行ったのだと知る。
仮に愛のない告白がありだったとしたら、すでにその誰か達に一位の賞金をとられていたことになる。そう
考えると、不幸中の幸いと言えた。
「一位はわしのものだ……誰にもやらんぞ!」
強欲丸出しの声で怒鳴る。
しかし、嘘の告白が無理となると、相手を本気で愛する必要が出てくる。無論、相手からの愛情も。
しばらくネガティブな発言をぶつぶつとつぶやいていたが、突如がばっと体を上向かせ、
「大丈夫! わしならやれる! 両津勘吉は男の子ぉっ!」
根拠不明の大言壮語とともに己の剛毛を引き抜き、懐から出した五円玉に通す。
いわゆる「催眠術の振り子」を作った。
それを自分自身で見つめ、振る。
「わしは出会った女を愛する……わしは出会った女を愛する……」
自己暗示をかけた。
成功したのかどうかはわからないが、しばらくして彼は振り子をポケットにしまい、
「ぐふふ……待ってろよ一等賞金ー!」
と高笑いしながら、明らかに常人を超える身体能力で、闇雲に夜の森を駆けだして行ったのだった。
「どうしたものか……」
渋味のある声と共に、『獣王』クロコダインは嘆息した。
彼は全長2mを越すリザードマンである。かつては己のいた世界で魔王軍の六大軍団長の一人をつとめ、
後には勇者一行の仲間に加わり、魔王の討伐に大きな役割を果たした、英雄だ。
しかし、普通の人間がモンスターと共に生きるのは難しい。
そんなことを考えたのかどうかはわからないが、魔王の討伐後、彼は南海の孤島にて、他の魔物たちと
静かに暮らしていた。
それが、突然召喚されて、恋人を見つけろ、である。「ばんぐみ」というのはよくわからないが、そういう
「大会」なのだということは理解した。
「俺などを呼びだしてどうするというのだ……」
彼は根っからの武人であり、色恋沙汰に自信などないし、何よりこの外見である。
鎧を着た巨大なワニ男を見た人間が、それを参加者だと思う確率は。
会場にいた時、自分以外にも人外の存在は見かけたが、それでも多くの席を占めていたのは人間――少なくとも
見た目は――だった。
なんとかこの島から脱出できないものか。懐から、彼の部下であるガルーダが封じられた魔法の筒を
取り出そうとして、それがないことに気づく。スタッフに没収されたのだった。
あの優秀な鳥型の魔物がいてくれれば、彼につかまって自由に空を飛べたのだが。
真空の斧も没収されてしまった。殺し合いというわけでもないのだし、護身の手段がそれしかないわけでは
ないから構わないが、使いなれた相棒がないというのは少しさびしい。
仕方なく気分転換に、支給されたデイパックの中身を見てみた。
会場で説明された品が入っている。が、一つ、そのどれにも当てはまらないものがある。これがランダム
アイテムという奴だろう。
それは、一粒の飴玉だった。包み紙に入った、白い飴玉。
セットで説明書もついていたので、読んでみる。
『人の姿に変身できる飴玉
これをなめると、3時間の間、人の姿になれます。外見は、日頃の行いによります。
ただし、人間の姿になっている時の告白は無効となり、する場合される場合を問わず、両者の告白可能回数を
マイナス1します。
人の姿をした者がなめた場合は何も起こりませんが、それ以外であれば、魔物、妖怪、ロボット、どのような
種族が摂取しても効果を発揮します。
なお、身体能力は変身前の状態と変わりません』
「…………」
たった一度、3時間だけの変身。
人と接触するために使うか、自分を魔物だと思って襲ってくる者から逃げるために使うか、あるいは――。
いずれにしろ1つしかない以上、本当に重要な時に使う必要があるだろう。
頭の痛いことばかりだ……こめかみを押さえながら、飴玉をデイパックにしまう。
寝不足では良い考えも浮かばない。期間は5日とそれなりに長丁場だし、一旦仮眠をとろう。幸い、
クロコダインは普通の人間と違って、どこでも横たわって寝ることに慣れている。
寝ている間に見つかることを警戒して、茂みと木々で周囲から死角になる場所を見つけると、横たわり、
目を閉じた。
【G-4 森の中(奥森かずいは街に続く道)/午前1時(ただし、両津は午前3時)】
【奥森かずい@MIND ASSASIN(マインドアサシン)】
[状態]:健康、呆れ、開業医(内科、小児科、放射線科、及び、精神と記憶に関する診療)、多分20代
[道具]:四次元デイパック(中身未確認)、私服(白衣つき/着用中)、黒い手袋(暗殺者として
能力を使う場合のみつける)、両耳用ピアス型能力制御装置(装着中)
[標的]:なし、好みのタイプはたぶん「優しい女性」
[思考]:1:街へ行って情報収集 2:恋愛をしないでここから脱出する方法を模索
※両耳のピアス型制御装置をはずした状態で相手の頭部を触ると、記憶を消すことができる。
本来暗殺用の力で、相手を植物人間にすることも可能だが、特定の物事に関することだけを消すことも
可能なため、彼はこれをトラウマなどを忘れさせるための治療用に使っている。
が、元々暗殺用の能力であるため、長時間制御装置をはずしていると誰彼かまわず力を使いたくなる性質が
ある。(ただし、作中では彼が精神力でおさえつけているためか、実際に暴走したことはない)
また、彼の能力で記憶を消されても、忘れたことに関わる強い体験などを受けると、稀に記憶が戻ることがある。
【白河ことり@D.C.~ダ・カーポ~(ゲーム版)】
[状態]:健康、不安、大人の都合で設定上は18歳以上
[道具]:四次元デイパック(中身未確認)
風見学園(通っていた学校)中等部の制服(着用中)
[標的]:なし、好みのタイプは「心を読んでもよこしまなことを考えていない人」
苦手なタイプは「悪意を向けてくる人」「自分を性欲の対象にする人」「(文字通りの意味で)心が読めない人」
[思考]:1:歌を歌って心を落ち着かせている。歌っている間は何も考えていないし、周りの状況が変化しても気づかない
2:相手に好かれることは可能だろうが、自分が好きになれる相手がいるのだろうかと不安に思っている
※自分の近く(明確な描写はないが、恐らく教室一個分程度の距離)にいる人の心を読める。
※原作の主人公(朝倉純一)と出会う前の時期から参戦
【両津勘吉@こちら葛飾区亀有公園前派出所】
[状態]:超健康、カネカネカネ……、
[道具]:四次元デイパック(中身不明)
警察官の服装+下駄(実際に警官に見えるかどうかは本人次第/着用中)
[標的]:誰でもいい、なるべくなら金持ちっぽかったり、ボンキュッボンの女性が良い
現在、会った女性を好きになる自己暗示使用中(成功しているかどうかは不明)
[思考]:1:出会った女を本気で愛するため森の中を駆けずり回っている 2:一位で脱出して賞金をゲット
【クロコダイン@ドラゴンクエスト ダイの大冒険】
[状態]:健康、人間に換算すると30歳前後らしい
[道具]:四次元デイパック(ランダム支給品「人の姿になれる飴玉」)、獣王の鎧(装着中)
[標的]:なし、好みのタイプ……不明。
[思考]:1:とりあえず就寝 2:恋愛しないで島から脱出 3:自分の姿を見たら人間はモンスターだと
思うだろうと考えている
『人の姿に変身できる飴玉(元ネタなし)
これをなめると、3時間の間、人の姿になれます。外見は、日頃の行いによります。
ただし、人間の姿になっている時の告白は無効となり、する場合される場合を問わず、両者の告白可能回数を
マイナス1します。
人の姿をした者がなめた場合は何も起こりませんが、それ以外であれば、魔物、妖怪、ロボット、どのような
種族が摂取しても効果を発揮します。
なお、身体能力は変身前の状態と変わりません』
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: