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やけ酒



その男は薄暗いバーにいた。

長いボサボサの髪をした、顔に傷のある男である。

国旗のプリントされた茶色のジャンパーに、
ジーパンという格好だ。

尖った顎と鼻が印象的な青年だった。

「はぁ~っ」

手に持ったグラスの中のブランデーを一気に呷ると、
青年はため息をつく。

男の名前は伊藤開司といった。


カイジがここに連れてこられたのは本当に唐突だった。

沼パチンコの後、ただ無為に過ごす生活の中、
居候している板崎家の亭主の視線に耐えられず、
近所の公園で昼寝をしていて目が覚めたらコレである。

正直訳が訳がわからない。

「はぁ~っ」

再びため息をつく。

取り敢えず、この催し物に帝愛グループの臭いはしない。

帝愛の催し物というのはどれも悪趣味で、
こんな明るくてバカバカしい勝負事は、あの会長の性格上
絶対にやる筈がない。

「はぁ~っ」

しかしだからなんだと。
正直このゲームに関しては主催が帝愛だろうと
そうでなかろうとたいして自分の状況に差など無い。

「はぁ~っ」

要するに絶望的だということである。

「はぁ~っ」

よりによって何故この内容のゲームで、参加者に自分が選ばれるのか。
彼女がいない歴=年齢の上に定職も無いニートのダメ男。
それが自分だ。

唯一の取り柄はギャンブルに強い程度で、
無論女を口説く手管など知る筈もない。

「はぁ~っ」

自分が女性から見て魅力のある人間だとはとても思えない。
ガチムチの惑星で暮らすなど死んでもゴメンだが、
だからと言ってこのゲームを自分が勝ち残れるとも思えない。

「はぁ~っ」

もう何度目かもわからないため息をつく。
とにかく今は何もかも忘れて酔っ払いたい。

支給品として渡された財布に入っていたこの島のお金(全額5万円相当)の
中から日本円で1千円札に当たる紙幣を取り出し、

「マスターもう一杯」

それまでキュッ、キュッと無言でグラスを拭いていた
綺麗な口髭をしたマスターが、紙幣を受け取り、
グラスにブランデーを注ぎ始めた。

【島の何処かのバー/時間不明】

【伊藤開司@賭博堕天録カイジ】
 [状態]:強い諦め、酩酊状態
 [道具]:基本支給品、5万円相当の紙幣が入った財布
 [標的]:なし
 [思考]:とにかく酔いたい

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やる夫が恋愛バトルロワイアルに参戦するようです やけ酒 史上最強のハゲ

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初登場 伊藤開司 [[]]




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