おうちへ帰ろう
「ほんま、ごっつう賢い子供やなぁ……」
「アハハッ、小五郎のオジちゃんに……チョットね」
「アハハッ、小五郎のオジちゃんに……チョットね」
ウチかて、薫や紫穂を出し抜くチャンスや思うてたから、この子に会うまで事態の深刻さが分からんかった。
よう考えてみれば、この告白ゲームはおかしな事だらけなんや。皆本はんゲット!! なんて言うてる場合とちゃうでホンマ。
よう考えてみれば、この告白ゲームはおかしな事だらけなんや。皆本はんゲット!! なんて言うてる場合とちゃうでホンマ。
「つまり、コナン君が言うにはこれは単なる誘拐事件やっちゅーことか?」
「そうだよ葵おねえちゃん、どんなゲームをやるにしても参加者の同意を得て開催しなきゃダメだ」
「糞真面目なこって……」
「だいたい、お姉ちゃんはたった5日で誰かとカップルになれると思う?」
「皆本はんとやったら……」
「その人、20過ぎじゃなかったっけ? いくらなんでも5日じゃ落ちないと思うよ……ロリコンじゃあるまいし……」
「愛があれば年の差なんて……こんな場所や……きっと……」
「そうだよ葵おねえちゃん、どんなゲームをやるにしても参加者の同意を得て開催しなきゃダメだ」
「糞真面目なこって……」
「だいたい、お姉ちゃんはたった5日で誰かとカップルになれると思う?」
「皆本はんとやったら……」
「その人、20過ぎじゃなかったっけ? いくらなんでも5日じゃ落ちないと思うよ……ロリコンじゃあるまいし……」
「愛があれば年の差なんて……こんな場所や……きっと……」
そうや、皆本はん困ってるうちを助けるためにきっと来てくれはる。
皆本はんやったら、コナン君と一緒で、絶対この事件が誘拐事件やて看破するはずや。
そしたらきっと、うちの事心配して来てくれはる……
皆本はんやったら、コナン君と一緒で、絶対この事件が誘拐事件やて看破するはずや。
そしたらきっと、うちの事心配して来てくれはる……
あとはいかに薫と紫穂を出し抜くかや……
「………………ねぇ」
薫は問題ない、あいつは頭脳戦の場合ものの数にも入らん。問題は紫穂や。
どれだけ策略練っても触れられれば、それで仕舞いや。あの子も皆本はんがかかった戦いで手を抜くとは思えへんし……
どれだけ策略練っても触れられれば、それで仕舞いや。あの子も皆本はんがかかった戦いで手を抜くとは思えへんし……
「………………ねぇ、葵おねえちゃん」
だぁ、もうコナン君うっさい……ん? あれ、コナン君?
「ねぇ、今何考えてたの?」
「はは、いや何……ちょっと、ちょっとね……ははっ」
「はは、いや何……ちょっと、ちょっとね……ははっ」
せやせや、真面目にならなアカンのやった。
「いい、もう一度言うけどお姉ちゃん。僕たちはこの事件に巻き込まれ誘拐された人質だよ。
規模が大きすぎて、通常の誘拐とは少し違うけどね……拉致って言った方が正しいかもしれないね」
「当然、本人たちの合意を得ずに連れ込んできたわけやから、まわりも心配して探すやろうしな」
「うん、それに5日間という短すぎる期間とあからさまな罰ゲーム。この告白大会を考えた人間はまともに恋愛させるつもりなんか毛頭ないと思うよ」
規模が大きすぎて、通常の誘拐とは少し違うけどね……拉致って言った方が正しいかもしれないね」
「当然、本人たちの合意を得ずに連れ込んできたわけやから、まわりも心配して探すやろうしな」
「うん、それに5日間という短すぎる期間とあからさまな罰ゲーム。この告白大会を考えた人間はまともに恋愛させるつもりなんか毛頭ないと思うよ」
真剣なコナン君の顔に、うちはゾっとする思いや……
それからも、彼の説明は続き、とんでもない事件に巻き込まれた可能性をうちは考え始めたんや。
それからも、彼の説明は続き、とんでもない事件に巻き込まれた可能性をうちは考え始めたんや。
「たとえが悪いけど、恋愛で食べている人……たとえばジゴロっていう恋愛詐欺みたいな人たちだって、5日間で恋人同士になることなんて出来やしない。
ここに集められてるのが、普通の人ならなおのこと難しいだろうね」
「うちやコナン君、薫や紫穂みたいな小学生やったら、さらに難しくなるっちゅー話やな」
「それに、期間が十分に与えられ、恋愛のためのセッティングも出来ていたとしても、強制的に連れてきた以上、家族の人たちの心配は避けて通れないよ」
「確かになぁ……」
「それに第一、お姉ちゃんみたいな年の人が、家出して彼氏作って戻ってきましたって言ってもさぁ……親御さんは微妙な気持ちだと思うしね」
「……」
ここに集められてるのが、普通の人ならなおのこと難しいだろうね」
「うちやコナン君、薫や紫穂みたいな小学生やったら、さらに難しくなるっちゅー話やな」
「それに、期間が十分に与えられ、恋愛のためのセッティングも出来ていたとしても、強制的に連れてきた以上、家族の人たちの心配は避けて通れないよ」
「確かになぁ……」
「それに第一、お姉ちゃんみたいな年の人が、家出して彼氏作って戻ってきましたって言ってもさぁ……親御さんは微妙な気持ちだと思うしね」
「……」
実家か。そういや、久しく帰ってへんわ。
皆本はんの家におると、別に帰ろうとも思わんし、テレポーターやから距離もそんなに気にならんけど……
それでも、こんな風に言われるとちょっとは……な。
皆本はんの家におると、別に帰ろうとも思わんし、テレポーターやから距離もそんなに気にならんけど……
それでも、こんな風に言われるとちょっとは……な。
「とにかくさ、こんなことした人たちは、あとでお巡りさんにキツクお仕置きしてもらわないとね!」
「ははっ、どっちかっちゅーと、BABELの特務エスパーが出てきたりしてな?」
「ははっ、どっちかっちゅーと、BABELの特務エスパーが出てきたりしてな?」
あぁ、なんかそんな気もしてきたで。警察レベルの力で片付く問題とちゃうやろ、これ。
「何それ? お姉ちゃんいい年してエスパーとか信じてんの?」
「な、何ゆうとんねん、当たり前やないか、うちかてエスパーやねんで!!」
「えええええーーー……」
「な、何ゆうとんねん、当たり前やないか、うちかてエスパーやねんで!!」
「えええええーーー……」
な、なんやそのジト目は、うちが嘘ついとるとでも言う気か。
皆本はんがおったら、皆本はんがOKゆうてくれたら、今すぐLv.7の力をみせたるちゅうのに……
皆本はんがおったら、皆本はんがOKゆうてくれたら、今すぐLv.7の力をみせたるちゅうのに……
「もうすぐ中学生何だから、恥ずかしいと思うよ」
「だ、黙れ。そっちこそランドセルしょい始めたんやから、新聞の一つも見ぃや!! エスパー犯罪の一つや二つ見たことあるやろ」
「あ、ゴッメーン、そういやそんなのもあったね。えい、仮面ヤイバー!!」
「だ、黙れ。そっちこそランドセルしょい始めたんやから、新聞の一つも見ぃや!! エスパー犯罪の一つや二つ見たことあるやろ」
「あ、ゴッメーン、そういやそんなのもあったね。えい、仮面ヤイバー!!」
なんやこの糞餓鬼……
何が仮面ヤイバーや、知らんわそんなもん。まったくエスパーを信じとらんとわ……
ええやろ、後で見せたるでぇ……チビるなよ。もと幼稚園児のちびっ子が……
うちを嘗めたこと後悔させたるからな。
何が仮面ヤイバーや、知らんわそんなもん。まったくエスパーを信じとらんとわ……
ええやろ、後で見せたるでぇ……チビるなよ。もと幼稚園児のちびっ子が……
うちを嘗めたこと後悔させたるからな。
【不明/午前3時ごろ】
【江戸川コナン@名探偵コナン】
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一覧
[標的]:この恋愛ゲームを止めて、家に帰る。
[思考]:1.自分の知人と葵の知人を探す。
【江戸川コナン@名探偵コナン】
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一覧
[標的]:この恋愛ゲームを止めて、家に帰る。
[思考]:1.自分の知人と葵の知人を探す。
【野上葵@絶対可憐チルドレン】
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一覧
[標的]:この恋愛ゲームを止めて、家に帰る。
[思考]:1.自分の知人とコナンの知人を探す。
2.見てろや、今にLv.7の力を……
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一覧
[標的]:この恋愛ゲームを止めて、家に帰る。
[思考]:1.自分の知人とコナンの知人を探す。
2.見てろや、今にLv.7の力を……
投下順
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出会い | おうちへ帰ろう | 無題017 |
時系列順(キャラクター別)
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初登場 | 江戸川コナン | [[]] |
初登場 | 野上葵 | [[]] |