新世界の神になる
ゲーム開始直後、月明かりの下。
夜神月は、一人夜空を見上げていた。
夜神月は、一人夜空を見上げていた。
『おいライト、また面倒な事に巻き込まれたなあ』
そんな彼に、背後から話しかける異形の生物。
名前はリューク。正確には生物では無く、名前を書く事で人を殺すノート、『デスノート』の所有者に憑く死神である。
名前はリューク。正確には生物では無く、名前を書く事で人を殺すノート、『デスノート』の所有者に憑く死神である。
「居たのか、リューク」
『今のノートの所有者はお前だからな。お前がノートを手放すまで、オレがライトから離れる事は無い』
「……そうか」
『今のノートの所有者はお前だからな。お前がノートを手放すまで、オレがライトから離れる事は無い』
「……そうか」
デスノートそのものはスタッフに回収されていたが、あくまで回収は一時的なものであり、ゲーム終了後ノートは返却される。
そのため、預かっているだけのスタッフにノートの所有権は移動せず、所有権はこの会場でも変わらず月にある。
月がノートの所有権を放棄しない限り、この会場でもリュークが月から離れる事は無い、とリュークは説明する。
そのため、預かっているだけのスタッフにノートの所有権は移動せず、所有権はこの会場でも変わらず月にある。
月がノートの所有権を放棄しない限り、この会場でもリュークが月から離れる事は無い、とリュークは説明する。
「ふうん……だがリュークは相変わらず僕に協力する気は無いんだろう?」
『ああ、それがルールだからな。……で、ライト。早く教えてくれよ』
「何を?」
『決まってんだろ?脱出する方法だよ。どうせお前の事だから、もう考えてあるんだろう?』
『ああ、それがルールだからな。……で、ライト。早く教えてくれよ』
「何を?」
『決まってんだろ?脱出する方法だよ。どうせお前の事だから、もう考えてあるんだろう?』
世界最高峰の探偵、Lを月が策略にはめて殺した時の事を回想しながら、リュークは尋ねる。
この時すでに、リュークは月があっさりとゲームをクリアしてしまう事を確信していた。
この時すでに、リュークは月があっさりとゲームをクリアしてしまう事を確信していた。
「ああ、脱出ならしないよ?」
『へ?』
『へ?』
だから、ライトの予想外の返答にリュークは間抜けな声を上げてしまう。
『なんでだ?お前のルックスと頭なら人間の女の一人や二人、すぐにでも落とせるだろう』
「もちろんさ。だが考えてもみろリューク。折角の思いで脱出しても、僕を待っているのはあのニアと、薄汚れた世界だけだ。
……なら、いっその事とっとと失格になって新しい世界へ行き、
その世界の住民を統率した方が、楽に新世界を創ることができるだろう?
……正しい人間が幸せに暮らせる、僕が統治する新世界を」
『………………』
「僕はやるよ、リューク。……じゃあ三回失敗して失格になる為に、手頃な参加者を探しに行こうか」
「もちろんさ。だが考えてもみろリューク。折角の思いで脱出しても、僕を待っているのはあのニアと、薄汚れた世界だけだ。
……なら、いっその事とっとと失格になって新しい世界へ行き、
その世界の住民を統率した方が、楽に新世界を創ることができるだろう?
……正しい人間が幸せに暮らせる、僕が統治する新世界を」
『………………』
「僕はやるよ、リューク。……じゃあ三回失敗して失格になる為に、手頃な参加者を探しに行こうか」
絶句しているリュークを気にも留めず、月は他の参加者を求めて歩き出す。
新世界の神に、なるために。
『……で、リンゴはあるんだろうな、その新世界には』
リュークの呟きは、誰の耳にも届かず、消えた。
【不明/午前1時】
【夜神月@DEATH NOTE】
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一覧
[標的]:無し(失格を狙う)
[思考]:1.他の参加者を探す。
2.新世界の神になる
【夜神月@DEATH NOTE】
[状態]:健康
[道具]:基本支給品一覧
[標的]:無し(失格を狙う)
[思考]:1.他の参加者を探す。
2.新世界の神になる
※リュークは他の参加者には見えないし、何の役にも立ちません。精々月の話し相手になる程度です。
投下順
Prev | SS | Next |
---|---|---|
※原作に忠実(例外あり) | 新世界の神になる | お約束 |
時系列順(キャラクター別)
Prev | キャラ | Next |
---|---|---|
初登場 | 夜神月 | 神は気まぐれ |