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天空のガチムチ解放黙示録


いつも見上げていた幻の月はなく、バァン・ファーネルはその寂しい夜空の光景に胸を痛めた。
異世界の存在は知ってはいたが、このような形で招かれるとは予想できるはずもない。

「ガチムチか……」

5日以内に恋人を作らなければ、ガチムチ……
意味はよく分からないが一生閉じ込めるとの言葉から、自由のない生活を強いられた者達を想像する。
言うなればメルル達のように差別を受けている獣人のような存在なのか。
戯れに集められ、奴隷の烙印を押されたくなければ必死になれ、と言う。
バァンは王として、いや人として、その悪しき行いに怒りを覚えずにいられなかった。
国を立て直している最中、一刻も早く戻らねばどのような騒ぎが起こるかわかったものではない。
勿論誰か、協力者を探しだし抜け出すことも考えた。
だが、自らの保身を優先する者に、民と共に国を築くことが出来るはずもない。
バァンの方針は決まった。

この企ての首謀者を倒し、囚われの者達を解放する!

「よし! まずは志を同じくする者を集めるぞ!」
確固たる決意を胸にバァンは歩きだした。

……小一時間経過。
バァンは立ち寄った教会で遂に一人の少女と出会った。
褐色の肌に紫の髪、緑の瞳。
エキゾチックな魅力が光る眼鏡っ娘が、如雨露で庭の植物に水を与えている。
二人の視線があったのは一瞬、興味をもたれなかったのか、一時もその手を休めることはない。

「その服、ひとみの着ていたものと似ているな」
少女の衣装がバァンに幻の月の少女、神崎ひとみを思い出させた。
懐かしさも手伝ったのか、不意にそんな言葉を漏らしてしまう。
少女はそれに感情のこもらぬ機械的な声で返答した。
「学校の制服ですから。似た格好をした人は沢山いますよ」
「あ、オレと一緒に来ないか? その、オレはやりたいことが」
「私は薔薇の花嫁。ちなみに私は現在ウテナ様のものです」
「え、……と」
「夜も遅いですし、私はそろそろどこかで眠ろうかと思います。
 それでは、おやすみなさい。どこかの誰かさん」
それだけ告げると、少女はあくび混じりに教会の扉に向かう。
バァンはその背にすがりつくように声をかけた。

「オレはバァン・ファーネル。君の名は?」

バァンは不器用な男だ。
そう言われてやっと、名乗ることを忘れていたことに気付かされた。

【B-9 教会/午前一時】

【バァン・ファーネル@天空のエスカフローネ】
 [状態]:正常
 [道具]:未確認
 [標的]:神崎ひとみ
 [思考]:仲間を集めて、ガチムチ解放!

【姫宮アンシー@少女革命ウテナ】
 [状態]:正常
 [道具]:未確認
 [標的]:天上ウテナ
 [思考]:おやすみなさい




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