BACCANO!~恋愛編~
ザザザ……ザザ……ザーーー……
『お、繋がったか?……もしもし、もしもーし』
『はーい、もしもーし。どちら様ですかー?』
『ん……?その声、ミリア? ミリアなのか!?』
『え? もしかしてアイザック?』
『やっぱりミリアか! よかった、今どこにいるんだ?』
『えーっと、ちょっと待ってね……多分、J-1ってとこだと思う。島の端っこだよ』
『何だって!? 俺が今いるのは灯台なんだけど……その場所が、A-12なんだ』
『ええーっ!? 大変! 島の端っこ同士だ!』
『大丈夫だミリア! 俺達が今使ってるこのトランシーバーがある限り、連絡は取れるだろ? 今から合流しよう!』
『うん、そうだね。連絡取れただけでもよかったもんね!
……でも、このゲームって何なんだろうね?どうして恋人を見つけないとダメなのかな?』
……でも、このゲームって何なんだろうね?どうして恋人を見つけないとダメなのかな?』
『うーん……それはきっとあれだ、恋人がいた方が人生がワクワクして楽しいだろ?
でも、世の中にはモテない人も沢山いる……きっとこのゲームはそんな人達に恋人を作ってあげるチャンスなんだ!』
でも、世の中にはモテない人も沢山いる……きっとこのゲームはそんな人達に恋人を作ってあげるチャンスなんだ!』
『わぁ!それならモテない人も人生のワクワクを楽しめるんだね!お得だね!
……あれ?じゃあ何でアイザックと私は参加してるの?』
……あれ?じゃあ何でアイザックと私は参加してるの?』
『それはきっと、もしもカップルが一組も誕生しなかった時の保険ってやつさ。
カップル0組じゃあ盛り上がらないから、あらかじめ何組かカップルを混ぜてるんだよ!』
カップル0組じゃあ盛り上がらないから、あらかじめ何組かカップルを混ぜてるんだよ!』
『なるほどー!主催者の人もアイザックも、頭いい!私達は東洋でいう『サクラ』なんだね!』
『そう、俺達はサクラ……フゼイってヤツを感じるな!
……待てよミリア。俺は今、すっごいいい事を思いついたぞ』
……待てよミリア。俺は今、すっごいいい事を思いついたぞ』
『え?なになに?』
『俺達で、恋人がいない人達に彼氏や彼女を見つけてやろう!恋のキューピッドだ!』
『うっわぁ!それってすっごい素敵だね!……でもどうやって?』
『そうだなぁ……俺とミリアはちょうど島の端と端にいるだろ?恋人がいない人達を、二人で集めるんだ。
大勢の人数が集まれば、大勢の異性と知り合える……恋人を作るチャンスだって、格段に上がるぞ!』
大勢の人数が集まれば、大勢の異性と知り合える……恋人を作るチャンスだって、格段に上がるぞ!』
『そっか!下手な鉄砲数撃ちゃ当たる、だね!さっすがアイザック、頭いい!』
『ああ!……こういうの、確か東洋では『オミアイ』っていうんだったかな?』
『へー、そうなんだー……それじゃ私達で『オミアイ』をしてあげて、大勢の人に恋人を見つけてあげようね!』
『待ち合わせるのは、F-6にあるホテルにしよう。ちょうど島の真ん中辺りにあるし、何よりホテルなら大勢の人が集まるのにちょうどいい!』
『ホテルなら豪華な部屋もあるし、すごく立派な『オミアイ』が出来るね!』
『そうだな!それじゃあ、早速恋人がいない人達を探そう!』
『急がば回れだね!』
『何か合ったら、トランシーバーで連絡するんだぞ!』
『うん!後で会おうね、アイザック!』
『おう!ホテルで会おうな、ミリア!』
―――――ブツン
【A-12 灯台/午前一時】
【アイザック・ディアン@バッカーノ!】
[状態]:正常
[道具]:支給品一式、トランシーバー(残り電力90%)
[標的]:ミリア・ハーヴェント
[思考]:恋人がいない人達を集めて、F-6のホテルで『オミアイ』を開催する。
[状態]:正常
[道具]:支給品一式、トランシーバー(残り電力90%)
[標的]:ミリア・ハーヴェント
[思考]:恋人がいない人達を集めて、F-6のホテルで『オミアイ』を開催する。
【J-1 岬/午前一時】
【ミリア・ハーヴェント@バッカーノ!】
[状態]:正常
[道具]:支給品一式、トランシーバー(残り電力90%)
[標的]:アイザック・ディアン
[思考]:恋人がいない人達を集めて、F-6のホテルで『オミアイ』を開催する。
[状態]:正常
[道具]:支給品一式、トランシーバー(残り電力90%)
[標的]:アイザック・ディアン
[思考]:恋人がいない人達を集めて、F-6のホテルで『オミアイ』を開催する。