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なんだか、他人のような気がしませんね


「……つまり、世界は自由であるべきなのです。
 人は本来、自由に生きることができる存在。であるなら、その為に戦うのは正しい選択なのです」
「それを押し付けるのが嫌だって言ってるのよぉ?
 他人がどうして嫌だと感じるのかを理解していないから、そういうことが言えるんでしょうね」
「それでも、私達は自由を選択すべきなのです」

かれこれ一時間ほど続いている、この問答。きっかけは些細なことだった。
ラクスという少女と、水銀燈という人形が出会い、このゲームについての感想を言い合っただけ。

「このような行為は許されることではありません。
 人々の自由を無視し、強制するようなことは、あってはならないのです」
「そうかしらぁ? むしろ、このゲームを強制している人達は、かなり自由だと思うわよぉ。
 ま、こんなくだらないゲームに付き合ってられないっていうのは同感だけどね」
「そう、このようなくだらぬことは、即刻やめさせねばなりません。
 力だけでも、想いだけでも駄目なのです。ですから、我々は戦わなければなりません。
 彼らと、彼らの後ろにいる元凶を叩かねばならないのです」

平行線、というよりも。むしろ会話になっていない。
片方の少女が自らの主張を話し続け、もう一人の少女――こちらは、人形だが――がその主張に相槌を打つ。
しかし、それでも行動を共にしているのは、どこか共感する部分があるからだ。
それがどういった理由かは分からないが、お互いがお互いに、私と同じだ、と感じる部分があるのだろう。

「水銀燈さん。貴方も自由を求めているのでしょう?
 彼らの思い通りになどさせるつもりはないのでしょう?
 ならば、戦うべきなのです。人は戦っても良い存在なのですから」
「人じゃないけどねぇ」
「人だろうが人形だろうが違いなどありません。我々は自我を持つ存在です。
 我々は自由を求める人々の為にも、戦うべきなのです」
「そうかしらぁ? 生きている以上、どうしたって自由にならないことはあるわよぉ?」
「だとしても、それさえも打破して自由に生きることこそ命の証明です」

お互いの主張をお互いが受け入れることはない。
それでも、この会話を両者は楽しんでいる。
ラクス・クラインは水銀燈の反応を。水銀燈はラクス・クラインの主張を。
根底にある部分で、共感する。力でもって望みを貫く、という意志である。
まあ、なんだ――――つまりは、

「しかし、水銀燈さん。……なんというか、他人のような気が」
「しないわね」

そういうことなのだろう。

【草原(I-8)/午前1時】
【ラクス・クライン@機動戦士ガンダム SEED DESTINY】
 [状態]:健康。
 [道具]:基本支給品。ランダムアイテム(未開封)
 [標的]:なし
 [思考]:1.人は自由であるべき存在なのです。2.人の自由を侵害するこのゲームは許せません。3.なんだか、他人の気がしませんわ。

【水銀燈@ローゼンメイデン】
 [状態]:健康、恋愛感情なし。
 [道具]:基本支給品。ランダムアイテム(未開封)
 [標的]:なし
 [思考]:1.適当に周囲を見てみる。2.ドールズを探す。3.なんとなく他人の気がしないわね




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