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ドクターあすさん15 - 現実逃避」(2010/04/26 (月) 11:25:57) の最新版変更点

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仁岡「じゃあ、またな。俺、ちょっと明日からバイト探してみるわ」 田中「お、おう。頑張れよ」 買い物を終えて別れる二人。 仁岡の携帯電話は人気のカラーであったため在庫がなく、 1週間後の入荷を待って購入する予定となった。 一方、田中は得体の知れない不安感にとらわれた。 自分は、明らかに仁岡やあすさんよりも有利な立場におり、 将来性が十分に見込まれている存在であるのにもかかわらず、 不安で不安でどうしようもなかったのである。 田中「私は……大学から家に帰ると……居場所がない……」 大学での生活は充実していて、人望も厚い田中であるが、 それ以外の場面では、自分が何者なのかわからない。 もともと勉強だけが取り柄で、遊びや趣味をろくに持たずに育ってきたからだ。 田中「…家に帰ってくる。玄関の扉を開けて中に入る。鍵をかける。  とりあえず手を洗う。服を着替える。のどが渇いた。何か飲もう。  それから……………」 自分の普段の行動を再確認するかのように、独り言を発しながら、 部屋の中を歩き回り、ようやく落ち着きを取り戻す。 田中「レポートをまとめたら……もう、私はすることがなくなった……。  あるとしたら……マビノギだけか…………」 パソコンの電源を入れ、大きなため息をついてモニターを見つめる田中。 田中「……は? 点検中……? メンテか? どれどれ……」 マビノギ公式サイトを見ようとするが、一向に表示されない。 田中「おいこら……私の唯一の楽しみを奪うんじゃない……早くしろ……  早く表示しろ……どんな状況なんだ……メンテか…不具合か……」 あせって何度もブラウザの更新ボタンをクリックしてしまう田中。 この操作は逆効果である。 田中「ああ、やっと表示された……15分も待ったぞ……なに………?  20時までメンテナンスだと……………あと1時間……くそっ……」 田中は携帯電話でタイマーをセットし、20時にアラームを鳴らすようにしたあと、 そのままベッドにもぐり込んでしまった。 1時間後… 「キシャー(^O)=3キシャー(^O)=3キシャー(^O)=3キシャー(^O)=3キシャー(^O)=3」 携帯電話のアラームが鳴った。 アウグストゥスの効果音である。 田中「…よし! マビノギ開始! ……って、えええええええ…………」 20時に設定したはずのアラームが、24時に鳴るようになっていた。 完全に寝坊である。 田中「あーあ……あすさん、寝る時間だよ……」 日付が変わるころに、あすさんはマビノギを終了してしまう。 そのため今ログインしても、あすさんに会うことはできないであろう。 がっかりしつつもログインし、フレンドリストを開いてみると… 田中「いた!」 ----

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