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どれだけの歳月が流れたのか。 毎日を無駄に生きているあすさんにとっては一瞬であり、 不安と戦いながら大学へ通う田中にとっては長く、 自由気ままにリア充として生きる仁岡にとっては短い時間であった。 仁岡「俺たちが出会ってから何年目?」 あすさん「n年目でしょう」 仁岡「なるほど。自然数ならどんな数でもありだな」 あすさん「たなしんのログイン率が激減したのが4年前でしたか」 仁岡「そうだな。田中は大学院で忙しくなった。卒業したらもっと忙しくなるんじゃないかな」 あすさん「みんな成長し、程度の差はありますが変わっていきました」 仁岡「俺は来月、パパになるんだぜ。信じられないよな…」 あすさん「あと、精霊も」 仁岡「見ろよ、この精霊ピンクレザロン! 実体化できるようになったんだぜ。成長したもんだ」 あすさん「( ^ω^)」 仁岡「あすさんは……変わってないな。キャラの服装も当時のままだ」 あすさん「厳密には変わっているのですが、天文学的なスケールで見なければ誰も気づきません」 仁岡「なるほどね。あすさんと俺は時間の流れる早さが違うみたいだ」 あすさん「それも厳密にいうと、あらゆるの時間の流れる早さの体感は違っているのですが、  僕だけ極端に遅れているので、まるで止まっているように見えるのです」 仁岡「なるほど……だから会った当初から変わっていないように感じるわけか…」 あすさん「もし僕が変わるようなことになったら大変ですよ」 仁岡「それはわかる。世界の終焉が近づいていると思う」 いつまでも変わらないあすさんと、めまぐるしく変わっていく周囲の人々の違いを実感している仁岡。 あまりにも安定したあすさんと、極度に不安定な田中との大きなギャップには関心を抱いていた。 あすさん「でも、いつまでも変わらないままではいられないのです」 仁岡「……………なんだって?」 あすさん「いつかは話さなければならないことがあります」 仁岡「そ、それは!?」 あすさん「仁岡さんにも関係のあることです」 仁岡「にも、ってことは……本題は田中か? やっぱ…」 あすさん「そうです」 仁岡「なんだろう…深刻なことか? それともあすさんのジョークか?」 あすさん「たなしんの将来に関わっています」 仁岡「おい…そりゃ深刻だな……俺でよければ話は聞くぜ?」 仁岡「あぁ、全体でしゃべらないほうがいいか。パーティー組もう」 テロリロリー あすさん「僕からは非常に言いにくいことではあります」 仁岡「そんなに深刻なことなのか……」 あすさん「言わなくても、たなしんにはわかっていて、思考をずっと支配しています。実はそれが彼の不安の正体です」 仁岡「なんだって!?どうして早く言わなかったんだ!?」 あすさん「言うタイミングが重要だからです」 仁岡「いつだ!?」 あすさん「たなしんが自分の目標を達成する直前までは言えません」 仁岡「目標???」 あすさん「彼がなぜ熱心に大学へ通うようになったのか、わかりますか?」 仁岡「医者になるため……」 あすさん「もし途中で挫折したら、僕はその時点で彼に告げようと思っていました」 仁岡「あきらめるな、か……」 あすさん「しかし彼はもう最終段階へ進んでいます」 仁岡「このまま言わなくてもいいということか?」 あすさん「いいえ。言わないといけません。彼は目標を達成することができないからです」 仁岡「なんだと………?」 あすさん「僕がこのまま黙っていたら、たなしんは一生を棒に振ってしまう恐れがあります」 仁岡「田中に何があったんだ……あすさんのことで無駄に悩むことはあっても、ほとんどは順調だったじゃないか…」 あすさん「彼が順調であることの背景には、実は、僕のある言動が大きく影響しています」 仁岡「それは…いったい……」 ----
どれだけの歳月が流れたのか。 毎日を無駄に生きているあすさんにとっては一瞬であり、 不安と戦いながら大学へ通う田中にとっては長く、 自由気ままにリア充として生きる仁岡にとっては短い時間であった。 仁岡「俺たちが出会ってから何年目?」 あすさん「n年目でしょう」 仁岡「なるほど。自然数ならどんな数でもありだな」 あすさん「たなしんのログイン率が激減したのが4年前でしたか」 仁岡「そうだな。田中は大学院で忙しくなった。卒業したらもっと忙しくなるんじゃないかな」 あすさん「みんな成長し、程度の差はありますが変わっていきました」 仁岡「俺は来月、パパになるんだぜ。信じられないよな…」 あすさん「あと、精霊も」 仁岡「見ろよ、この精霊ピンクレザロン! 実体化できるようになったんだぜ。成長したもんだ」 あすさん「( ^ω^)」 仁岡「あすさんは……変わってないな。キャラの服装も当時のままだ」 あすさん「厳密には変わっているのですが、天文学的なスケールで見なければ誰も気づきません」 仁岡「なるほどね。あすさんと俺は時間の流れる早さが違うみたいだ」 あすさん「それも厳密にいうと、あらゆる人の時間の流れる早さの体感は違っているのですが、  僕だけ極端に遅れているので、まるで止まっているように見えるのです」 仁岡「なるほど……だから会った当初から変わっていないように感じるわけか…」 あすさん「もし僕が変わるようなことになったら大変ですよ」 仁岡「それはわかる。世界の終焉が近づいていると思う」 いつまでも変わらないあすさんと、めまぐるしく変わっていく周囲の人々の違いを実感している仁岡。 あまりにも安定したあすさんと、極度に不安定な田中との大きなギャップには関心を抱いていた。 あすさん「でも、いつまでも変わらないままではいられないのです」 仁岡「……………なんだって?」 あすさん「いつかは話さなければならないことがあります」 仁岡「そ、それは!?」 あすさん「仁岡さんにも関係のあることです」 仁岡「にも、ってことは……本題は田中か? やっぱ…」 あすさん「そうです」 仁岡「なんだろう…深刻なことか? それともあすさんのジョークか?」 あすさん「たなしんの将来に関わっています」 仁岡「おい…そりゃ深刻だな……俺でよければ話は聞くぜ?」 仁岡「あぁ、全体でしゃべらないほうがいいか。パーティー組もう」 テロリロリー あすさん「僕からは非常に言いにくいことではあります」 仁岡「そんなに深刻なことなのか……」 あすさん「言わなくても、たなしんにはわかっていて、思考をずっと支配しています。実はそれが彼の不安の正体です」 仁岡「なんだって!?どうして早く言わなかったんだ!?」 あすさん「言うタイミングが重要だからです」 仁岡「いつだ!?」 あすさん「たなしんが自分の目標を達成する直前までは言えません」 仁岡「目標???」 あすさん「彼がなぜ熱心に大学へ通うようになったのか、わかりますか?」 仁岡「医者になるため……」 あすさん「もし途中で挫折したら、僕はその時点で彼に告げようと思っていました」 仁岡「あきらめるな、か……」 あすさん「しかし彼はもう最終段階へ進んでいます」 仁岡「このまま言わなくてもいいということか?」 あすさん「いいえ。言わないといけません。彼は目標を達成することができないからです」 仁岡「なんだと………?」 あすさん「僕がこのまま黙っていたら、たなしんは一生を棒に振ってしまう恐れがあります」 仁岡「田中に何があったんだ……あすさんのことで無駄に悩むことはあっても、ほとんどは順調だったじゃないか…」 あすさん「彼が順調であることの背景には、実は、僕のある言動が大きく影響しています」 仁岡「それは…いったい……」 ----

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