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同じ2本の足がついているといっても、明海とあすさんのそれは違う。 安静が必要な体でありながらも自由に歩き回る明海と、 健康体のくせに椅子に座ったまま硬直しているあすさんなのである。 明海の母「昔から落ち着きのない子でしたから、そんなに心配することはないですよ」 執事「は、はい……aspirinさま、どうかご安心を…」 あすさん「たとえ怪我をした部位が手だとしても、傷口が化膿すれば発熱や全身の倦怠感が起きる場合がある…」 明海の母「……というと?」 あすさん「絶対安静が必要なはず…」 執事「あ、ああぁ……やはり明海さまの身に何かあったのでは……!」 あすさん「おや? 誰か来たようだ」 エレベーターから降りてきたのは、車椅子に乗った明海と、それを押す凛であった。 明海の母「明海!」 執事「ご無事で……」 明海「…あ、あすさん…」 あすさん「ほら、やはり自分の足では歩くことができないでしょう」 明海「……何の話?」 明海の母「…えっと……あなたは…?」 凛「あ、どうも! はじめまして」 明海の母「明海と同じ学校の子ね?」 凛「1年の馬塲凛といいます」 執事「おお……あの半分がやさしさでできているという……」 あすさん「ジェームス……」 明海「それは違う……」 凛「????」 明海の母「バファリン……」 凛「…え…あ…まぁ、はい、そう呼ばれてます…」 明海「(もうっ!!あすさん、明らかに変なボケをしないでよね! 空気がおかしくなったじゃない…)」 明海はあすさんをにらみつけてそう思った。 しかしあすさんには伝わらなかった。 ----

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