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**対象の全体あるいは部分を、円や四角や三角など簡単な図形に置き換えてみる。 **ものさしやメジャーを使うように、簡略化した図形の長さや距離を測ってみる。 「運動場で50メートル走をするから、石灰でラインを引いてほしい」 「辺の長さが15センチの正方形を見つけなさい」 などと言われた場合、どのように対応することができるだろうか。 50メートルの長さを「測る」ことのできる巻尺や、 15センチの長さを「測る」ことのできるものさしやスケールを使う。 決して自分の「勘」だけで長さを測るようなことはしないだろう。 ***どのような分野の「プロ」であっても、自分の勘だけで仕事をしているわけではない。 大工が家を建てる場合、どんなに優れた建築の技術を持っているとしても、 材木を切る前には''必ず''長さを測る。決して適当に切ることはしない。 柱が垂直に立っているかどうか常に水準器で確認している。 だから絵を描く場合も同様に、きちんとした作品に仕上げるためには 初めに「測定」を十分に行う必要があるのだ。 ただ単に「人間の顔」を描くだけなら、目の数や鼻の位置さえ合っていれば 普通に「人間の顔」だとわかるが、「個人」を描き分ける場合はそうはいかない。 もっと詳細なところを「測定」する必要がある。 顔の大きさに対して目はどのくらいか。 目と目の距離はどのくらいか。 鼻の大きさは? 口の形は? …… 「観察」というのは、描きたいものの大きさ・長さ・形状といった情報を 「ただなんとなく感じ取る」のではなく、「具体的に測定する」ことなのである。 必要ならば(ここが一番重要であるが)顔にものさしを当てて測ったり、 しるしをつけたり(!)するとよい。 このようにして几帳面にも「何センチ」「何ミリ」と単位までつけて測れば、 あとはそれを紙に「移す」だけである! 大切なのは、対象を見たときの「インスピレーション」ではない。 インスピレーションもたしかに大切なのだが、それは対象を注意深く観察するための「動機」にすぎず、 それだけで絵を「描く」ことはできないからだ。 ***描く前に「観察」するのが重要であることを改めて強調したい。 自分で「これを描いてみたい」という衝動で駆られるのは、好きな異性であったり、 好きなアニメのキャラクター、思い出のある建物や風景、ペットの犬や猫など、 何らかの魅力や関心を引く要素が必ずあるものだ。 こういった自分の興味のあるものから描き始めるのがよい。 興味や関心を持つこと自体が、対象を観察する原動力になるからだ。 ----
**対象の全体あるいは部分を、円や四角や三角など簡単な図形に置き換えてみる。 **ものさしやメジャーを使うように、簡略化した図形の長さや距離を測ってみる。 「運動場で50メートル走をするから、石灰でラインを引いてほしい」 「辺の長さが15センチの正方形を見つけなさい」 などと言われた場合、どのように対応することができるだろうか。 50メートルの長さを「測る」ことのできる巻尺や、 15センチの長さを「測る」ことのできるものさしやスケールを使う。 決して自分の「勘」だけで長さを測るようなことはしないだろう。 ***どのような分野の「プロ」であっても、自分の勘だけで仕事をしているわけではない。 大工が家を建てる場合、どんなに優れた建築の技術を持っているとしても、 材木を切る前には''必ず''長さを測る。決して適当に切ることはしない。 柱が垂直に立っているかどうか常に水準器で確認している。 だから絵を描く場合も同様に、きちんとした作品に仕上げるためには 初めに「測定」を十分に行う必要があるのだ。 ただ単に「人間の顔」を描くだけなら、目の数や鼻の位置さえ合っていれば 普通に「人間の顔」だとわかるが、「個人」を描き分ける場合はそうはいかない。 もっと詳細なところを「測定」する必要がある。 顔の大きさに対して目はどのくらいか。 目と目の距離はどのくらいか。 鼻の大きさは? 口の形は? …… 「観察」というのは、描きたいものの大きさ・長さ・形状といった情報を 「ただなんとなく感じ取る」のではなく、「具体的に測定する」ことなのである。 必要ならば(ここが一番重要であるが)顔にものさしを当てて測ったり、 しるしをつけたり(!)するとよい。 このようにして几帳面にも「何センチ」「何ミリ」と単位までつけて測れば、 あとはそれを紙に「移す」だけである! 大切なのは、対象を見たときの「インスピレーション」ではない。 インスピレーションもたしかに大切なのだが、それは対象を注意深く観察するための「動機」にすぎず、 それだけで絵を「描く」ことはできないからだ。 ***描く前に「観察」するのが重要であることを改めて強調したい。 自分で「これを描いてみたい」という衝動で駆られるのは、好きな異性であったり、 好きなアニメのキャラクター、思い出のある建物や風景、ペットの犬や猫など、 何らかの魅力や関心を引く要素が必ずあるものだ。 こういった自分の興味のあるものから描き始めるのがよい。 興味や関心を持つこと自体が、対象を観察する原動力になるからだ。 >古い話になるが、その昔、「モーニング娘。」の顔の区別がつかないというジョークがあった。 >しかし、円、四角、三角といった図形の区別がつかない人はほとんどいない。 >一目見て図形の区別がつき、実際に描き分けることのできる人は大勢いるわけだ。 >人間の顔は図形に比べると非常に複雑だから、うまく区別できないとしても不思議はない。 >その複雑な人間の顔を見るとき、もっとも特徴的な部分に気がつくことが大切である。 > >人の顔を見分けるために、ものさしや分度器を使って「測定する」人はいないだろう。 >にもかかわらず大半の人は、人の顔を見分けることができる。 >なぜだろうか? >無意識のうちに相手の顔を、いわば図形のように簡略化して見ている''部分''があるからだ。 >そうでなければ家族すら識別するのが困難になってしまうだろう。 >「似顔絵」という概念もありえない。 ----

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