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「どのように観察するか」(2009/02/24 (火) 02:38:33) の最新版変更点
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**対象の全体あるいは部分を、円や四角や三角など簡単な図形に置き換えてみる。
**ものさしやメジャーを使うように、簡略化した図形の長さや距離を測ってみる。
「運動場で50メートル走をするから、石灰でラインを引いてほしい」
「辺の長さが15センチの正方形を見つけなさい」
などと言われた場合、どのように対応することができるだろうか。
50メートルの長さを「測る」ことのできる巻尺や、
15センチの長さを「測る」ことのできるものさしやスケールを使う。
決して自分の「勘」だけで長さを測るようなことはしないだろう。
***どのような分野の「プロ」であっても、自分の勘だけで仕事をしているわけではない。
大工が家を建てる場合、どんなに優れた建築の技術を持っているとしても、
材木を切る前には''必ず''長さを測る。決して適当に切ることはしない。
柱が垂直に立っているかどうか常に水準器で確認している。
だから絵を描く場合も同様に、きちんとした作品に仕上げるためには
初めに「測定」を十分に行う必要があるのだ。
ただ単に「人間の顔」を描くだけなら、目の数や鼻の位置さえ合っていれば
普通に「人間の顔」だとわかるが、「個人」を描き分ける場合はそうはいかない。
もっと詳細なところを「測定」する必要がある。
顔の大きさに対して目はどのくらいか。
目と目の距離はどのくらいか。
鼻の大きさは?
口の形は?
……
「観察」というのは、描きたいものの大きさ・長さ・形状といった情報を
「ただなんとなく感じ取る」のではなく、「具体的に測定する」ことなのである。
必要ならば(ここが一番重要であるが)顔にものさしを当てて測ったり、
しるしをつけたり(!)するとよい。
このようにして几帳面にも「何センチ」「何ミリ」と単位までつけて測れば、
あとはそれを紙に「移す」だけである!
大切なのは、対象を見たときの「インスピレーション」ではない。
インスピレーションもたしかに大切なのだが、それは対象を注意深く観察するための「動機」にすぎず、
それだけで絵を「描く」ことはできないからだ。
***描く前に「観察」するのが重要であることを改めて強調したい。
自分で「これを描いてみたい」という衝動で駆られるのは、好きな異性であったり、
好きなアニメのキャラクター、思い出のある建物や風景、ペットの犬や猫など、
何らかの魅力や関心を引く要素が必ずあるものだ。
こういった自分の興味のあるものから描き始めるのがよい。
興味や関心を持つこと自体が、対象を観察する原動力になるからだ。
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**対象の全体あるいは部分を、円や四角や三角など簡単な図形に置き換えてみる。
**ものさしやメジャーを使うように、簡略化した図形の長さや距離を測ってみる。
「運動場で50メートル走をするから、石灰でラインを引いてほしい」
「辺の長さが15センチの正方形を見つけなさい」
などと言われた場合、どのように対応することができるだろうか。
50メートルの長さを「測る」ことのできる巻尺や、
15センチの長さを「測る」ことのできるものさしやスケールを使う。
決して自分の「勘」だけで長さを測るようなことはしないだろう。
***どのような分野の「プロ」であっても、自分の勘だけで仕事をしているわけではない。
大工が家を建てる場合、どんなに優れた建築の技術を持っているとしても、
材木を切る前には''必ず''長さを測る。決して適当に切ることはしない。
柱が垂直に立っているかどうか常に水準器で確認している。
だから絵を描く場合も同様に、きちんとした作品に仕上げるためには
初めに「測定」を十分に行う必要があるのだ。
ただ単に「人間の顔」を描くだけなら、目の数や鼻の位置さえ合っていれば
普通に「人間の顔」だとわかるが、「個人」を描き分ける場合はそうはいかない。
もっと詳細なところを「測定」する必要がある。
顔の大きさに対して目はどのくらいか。
目と目の距離はどのくらいか。
鼻の大きさは?
口の形は?
……
「観察」というのは、描きたいものの大きさ・長さ・形状といった情報を
「ただなんとなく感じ取る」のではなく、「具体的に測定する」ことなのである。
必要ならば(ここが一番重要であるが)顔にものさしを当てて測ったり、
しるしをつけたり(!)するとよい。
このようにして几帳面にも「何センチ」「何ミリ」と単位までつけて測れば、
あとはそれを紙に「移す」だけである!
大切なのは、対象を見たときの「インスピレーション」ではない。
インスピレーションもたしかに大切なのだが、それは対象を注意深く観察するための「動機」にすぎず、
それだけで絵を「描く」ことはできないからだ。
***描く前に「観察」するのが重要であることを改めて強調したい。
自分で「これを描いてみたい」という衝動で駆られるのは、好きな異性であったり、
好きなアニメのキャラクター、思い出のある建物や風景、ペットの犬や猫など、
何らかの魅力や関心を引く要素が必ずあるものだ。
こういった自分の興味のあるものから描き始めるのがよい。
興味や関心を持つこと自体が、対象を観察する原動力になるからだ。
>古い話になるが、その昔、「モーニング娘。」の顔の区別がつかないというジョークがあった。
>しかし、円、四角、三角といった図形の区別がつかない人はほとんどいない。
>一目見て図形の区別がつき、実際に描き分けることのできる人は大勢いるわけだ。
>人間の顔は図形に比べると非常に複雑だから、うまく区別できないとしても不思議はない。
>その複雑な人間の顔を見るとき、もっとも特徴的な部分に気がつくことが大切である。
>
>人の顔を見分けるために、ものさしや分度器を使って「測定する」人はいないだろう。
>にもかかわらず大半の人は、人の顔を見分けることができる。
>なぜだろうか?
>無意識のうちに相手の顔を、いわば図形のように簡略化して見ている''部分''があるからだ。
>そうでなければ家族すら識別するのが困難になってしまうだろう。
>「似顔絵」という概念もありえない。
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