ドクターあすさん12 - 対決


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「あんたが死んでどうするんだよ!」


道路に倒れて動かないあすさんを怒鳴る田中。

現場にいるすべての人が、一目見て助からない状況であることを悟った。


仁岡「……間違いないのか……?」
田中「…………」
仁岡「あすさんはピンクだと聞いていたが、赤いじゃないか……」
田中「これは血だ…」
仁岡「車にひかれた人間って、こんなふうになっちゃうんだな…」
田中「…………」


田中は声が出ない。目の前で起きていることが信じられないようである。


あすさん「………う……て……」
田中「あすさん!?生きて……」
あすさん「…う…ん…て………」
田中「しゃべっちゃダメだ! いま救急車が来るからな!」
あすさん「うんてんしゅ……は……」


田中と仁岡は、あすさんをこのような状態にさせた原因に注意を向けた。


仁岡「……このトラックだ……」
あすさん「運転手……は……どう…なった……」
田中「あすさん…! いいから! しゃべらなくていいから!」
あすさん「運転手が…危ない………」


生命の危機に瀕していながらも、運転手の安否を気づかうあすさんの態度を見て、
田中は今までの自分の誤りに気がついた。


田中「あすさん…すまない…私は…………」
あすさん「……………」
仁岡「ちょ、ちょっと待て、おい……男が車から降りてくるぞ……!」


あすさんをはねた2トントラックから降りてきたのは、見るからに高学歴で肥満の男であった。


田中「あすさん…運転手は無事ですよ……」
仁岡「……なんだ、あいつ……様子が変だ!」
あすさん「………………逃げて…………」
田中「……えっ!?」
あすさん「…ここにいる人…全員…避難させ………」
田中「だから! 心配しなくていいから!」
あすさん「心配いらない……僕は今、ナオを呼んでいる……」
田中「……………」
あすさん「……ナオの復活が遅いのは……十分わかっているでしょう……」


もうろうとする意識の中、あすさんはナオに助けを求めているところだった。

トラックから降りてきた男の様子がおかしい。


仁岡「おい! あいつ、ダガーナイフを持ってるぞ!」
田中「なに………」
仁岡「しかも二刀流だ!!!!」
田中「ばかな……まさか!!」
あすさん「早く逃げ………」


次の瞬間、運転手は両手に持ったダガーナイフを振り回し、
奇声を上げながら田中に突っ込んできた。


仁岡「田中!」
田中「うあっ……! クソ! マジか……」
運転手「(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
田中「こ……この野郎……っ!」


右腕と背中を切られ出血する田中。

運転手は正気を失った目をしており、そこから思考を読み取ることはできない。

パニックに陥った仁岡は、あすさんの隣に倒れ込んでしまう。


田中「てめえ!!よくもあすさんを…」
運転手「あ・す・さ・ん? そこで死んでる底辺のカスか?」
田中「底辺じゃねえ……それ以下だ! 勘違いするな!」
運転手「そうか。とどめを刺すとするか……」
田中「や、やめ……………」


「おやめなさい」


運転手「………は? 何だって?」
女神「仕事の遅いナオに代わって私がこの場所へ来ました」
運転手「お…女? どこにいるんだ?」
女神「女神の名においてあなたに命じます。やめなさい」
運転手「うっひょ~~! 女神! 女神!」

田中「どういうことだ……あすさんが呼んだのか…???」
仁岡「俺には声しか聞こえない」
田中「……姿が見えない……」

女神「彼らを傷つけるのはやめなさい」
運転手「はぁ~??なに言ってんだ? オレが今まで人からどんな扱いを受けてきたのか
 知っていて言ってるんだろうな? この下種女が!」
女神「彼らはあなたを傷つけてはいません」
運転手「誰だろうが関係ねえよ。高貴なオレを見下した目をしやがって!」
女神「いま見下しているのは、あなたのほうではありませんか」
運転手「うるさい! 黙れ!!!!!」
女神「……………………………………………」


あすさん「いいから早く復活させろ…下種女…」





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