ドクターあすさん13 - あすさんの反撃


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ここで起きていることは現実なのか…。


致命傷を負っていることが素人目にもわかるあすさんの体と、
刃物を振り回す狂気の男、切られて出血した田中、
そして、謎の女の声。


仁岡「な、なんか……変だぞ……」
田中「ああ……いつも以上に変だ……」
運転手「おお、女神よ、姿を見せてください!」
あすさん「早く復活してください」
仁岡「…こいつらも変だが、周りを見てくれ。もっと変なことになっている」


気がついてみれば、周りの世界が止まっているではないか。

事故現場を見て凍り付いているのとは違う。
時間そのものが止まっているかのようなのである。


田中「これも……あすさんの仕業か…?」
仁岡「MOB鯖が…止まったみたいだな…」
あすさん「…………」
運転手「おお、どうしたのですか、女神よ! 私の前に、その姿を…を……」
仁岡「………チャンスじゃね?」
田中「今だ、仁岡! 取り押さえろ!」
あすさん「待って!」


仁岡が立ち上がって運転手を取り押さえようとした瞬間、
静寂を打ち破る勢いでダガーナイフが切り裂いた。


仁岡「無理……俺、死んだフリ……」
田中「こいつは自由に動けるのか…」
運転手「このオレに刃向かうとは、愚かだな」
あすさん「…ナオが助けにこないなら…この場所で復活するしかない…」


全身の骨が砕けているであろう体であすさんは悠然と立ち上がり、
一瞬、その体が白く光った。


運転手「ほう。その体でまだ動けるとは」
あすさん「不本意だが、立たせてもらったよ」
運転手「ならば、オレは必殺技でとどめを刺すことにするぜ!」


運転手は太陽のように光り輝き、ダガーナイフを握った両手からは炎が立ち昇った。

そして、今まさに運転手は立っていたその場所から姿を消し、
あすさんの目の前に瞬間移動したかと思うと、枯葉のように宙を舞い、地面に叩きつけられ、
輝きを失った。


運転手「おのれ……小細工を……」
仁岡「…何が起きたのかわからない…」
田中「カウンターだ!」
仁岡「じゃ、じゃあ…あいつが使ったのは…」
田中「ファイナルヒット…」
運転手「そんな小細工が通用すると思っているのか…」
あすさん「通用するかどうか、もう一度どうぞ?」


その後、運転手があすさんに切りかかる動作と、
カウンターで飛ばされる動作が何度も繰り返された。


そして、100回目になった。


あすさん「…い、いかん…!」
運転手「100度目の正直! この一撃にすべてをかける!」
あすさん「.;"*・⊂(。∀。')つ;・.;"」
田中「!?」
仁岡「スタミナ切れか……」


100回も繰り返せば、カウンターのスタミナがなくなって当然である。

あすさんは、ついに力尽きてしまった。


仁岡「あいつはどうして何度も立ち上がれるんだ!?」
田中「よほど打たれ強いのか……」
運転手「愚かなお前たちに教えてやろう。見よ、この鍛え上げられた腹を」
仁岡「…たしかに、俺より出てるよな…はるかに」
田中「それだけであすさんのカウンターを何度も耐えられるはずがない!」
運転手「オレにはこれがあるのだ。ライフポーションという薬がな」
仁岡「あれだけぶっ飛ばされながら飲んでいたのか…」
運転手「残念だが、誰もオレを破壊することはできない。肉体も頭脳もな」

あすさん「…何を言ってる…」
運転手「ん~? まだ生きていたのか」
あすさん「カウンターをランクアップしようとして手元が狂っただけだ」
運転手「…なんだと?」
あすさん「丸1日ハーブを採集し続けられるスタミナがあるんだ。カウンターで枯渇することはない」



ここで起きていることは現実なのか…。

あすさんも運転手も、話している事柄が現実のものではないように聞こえてしまう田中。

現実ではないのなら、ここはどこなのか。

現実なら、自分は何なのか。





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