ドクターあすさん15 - 現実逃避


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仁岡「じゃあ、またな。俺、ちょっと明日からバイト探してみるわ」
田中「お、おう。頑張れよ」


買い物を終えて別れる二人。

仁岡の携帯電話は人気のカラーであったため在庫がなく、
1週間後の入荷を待って購入する予定となった。


一方、田中は得体の知れない不安感にとらわれた。

自分は、明らかに仁岡やあすさんよりも有利な立場におり、
将来性が十分に見込まれている存在であるのにもかかわらず、
不安で不安でどうしようもなかったのである。


田中「私は……大学から家に帰ると……居場所がない……」


大学での生活は充実していて、人望も厚い田中であるが、
それ以外の場面では、自分が何者なのかわからない。

もともと勉強だけが取り柄で、遊びや趣味をろくに持たずに育ってきたからだ。


田中「…家に帰ってくる。玄関の扉を開けて中に入る。鍵をかける。
 とりあえず手を洗う。服を着替える。のどが渇いた。何か飲もう。
 それから……………」

自分の普段の行動を再確認するかのように、独り言を発しながら、
部屋の中を歩き回り、ようやく落ち着きを取り戻す。


田中「レポートをまとめたら……もう、私はすることがなくなった……。
 あるとしたら……マビノギだけか…………」

パソコンの電源を入れ、大きなため息をついてモニターを見つめる田中。


田中「……は? 点検中……? メンテか? どれどれ……」

マビノギ公式サイトを見ようとするが、一向に表示されない。


田中「おいこら……私の唯一の楽しみを奪うんじゃない……早くしろ……
 早く表示しろ……どんな状況なんだ……メンテか…不具合か……」

あせって何度もブラウザの更新ボタンをクリックしてしまう田中。
この操作は逆効果である。


田中「ああ、やっと表示された……15分も待ったぞ……なに………?
 20時までメンテナンスだと……………あと1時間……くそっ……」


田中は携帯電話でタイマーをセットし、20時にアラームを鳴らすようにしたあと、
そのままベッドにもぐり込んでしまった。



1時間後…



「キシャー(^O)=3キシャー(^O)=3キシャー(^O)=3キシャー(^O)=3キシャー(^O)=3」



携帯電話のアラームが鳴った。
アウグストゥスの効果音である。


田中「…よし! マビノギ開始! ……って、えええええええ…………」

20時に設定したはずのアラームが、24時に鳴るようになっていた。

完全に寝坊である。


田中「あーあ……あすさん、寝る時間だよ……」


日付が変わるころに、あすさんはマビノギを終了してしまう。

そのため今ログインしても、あすさんに会うことはできないであろう。

がっかりしつつもログインし、フレンドリストを開いてみると…


田中「いた!」





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