美術には隠れた脅威がある。
これまでにも取り上げてきたことであるが、
美術、とりわけ「絵」に関しては、
美術、とりわけ「絵」に関しては、
上手いか下手か
が多くの人の主要な関心事であり、
上手いものは優れていて、下手なものは劣っているという認識が、
ほとんどの人にある。
上手いものは優れていて、下手なものは劣っているという認識が、
ほとんどの人にある。
「そんなことは当たり前だ」と思われるだろう。
美術の範囲に限っていえば、このような評価基準に問題はない。
しかし、美術の範囲を超えて適用してしまったら、
とても大きな問題となる。
とても大きな問題となる。
道徳的に考えて、「あってはならない」ことである。
見た目の美しいものは優れていて、醜いものは劣っている。
絵における美醜の感覚で、現実の人や物、事象、思想などを判断していないだろうか…?
いま一度、考えてみてほしい。
それは、あなた個人の基準に過ぎない。
ほかの人には違った基準があるかもしれないのである。
あなたが評価しているその基準で、あなたのことを評価されてしまうかもしれない。
知らずに他人を傷つけたり、怒りを買ったり、誤解を与えたりしたことに
心当たりのある人もいるであろう。
心当たりのある人もいるであろう。
絵を描くのは簡単だが、見ることは簡単にはいかない場合があるのである。