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あすさんの家庭教師8 - まだ暗い将来

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あすさんは信用できる。
信用できるだけの何かがある。
その正体はわからないけれど、信じてよいという確信がある──

明海はそう思ってあすさんを信用し、学校で味わった苦痛を打ち明けた。




あすさん「それは…苦痛だ…」
明海「気にしないつもりでいたのに、もう学校へ行けなくなって……」
あすさん「明海が悪いわけじゃない。トイレに紙がなかったのが悪いんだ」
明海「先生にさらし者にされるなんて……あたしはもう一生バカにされる…」
あすさん「次の日から、自分の意思で学校を休むようになったわけだね?」
明海「どうだったか…わからない…体が…本能的に避けている…」
あすさん「ヽ(・ω・`)ヨシヨシ…明海の判断は正しい。それでよかった」
明海「でも………」
あすさん「今、こうして打ち明けるまでは、誰にも相談できなかったんだよね?」
明海「相談できる人なんているわけないじゃない…」
あすさん「そうか。だから明海の判断は正しかったといえる。後悔しなくてもいい」
明海「なぜ? そんなふうに言われても……」
あすさん「明海は人に相談しなかったのではなくて、することができなかったんだ。
 そのような状況で正しい判断を下すことは不可能に近い。
 だから今は、その判断が正しいのか間違いなのかを考える必要はないんだ」
明海「そっか……」
あすさん「誰かに相談したら、100%間違っていると言われるだろう」
明海「絶対そう言われるのに……あすさんは言わないの?」
あすさん「言わない。言っても意味がない。明海のためにならないからだ」
明海「あたしのため……」
あすさん「学校へ行けなくなったのは、行けばそこにいる人たちから否定されることがわかっているからだろう」
明海「うん………」
あすさん「そんなところへ行ったら、明海はますます苦境に追いやられることになってしまう」
明海「……………」
あすさん「私は、学校が間違っているとか、学校へ行ってはいけないと言っているのではない。
 今の明海にとっては、学校へ行くことが非常に危険であるということを言いたいのだ。
 だから、明海の判断は正しい。決して間違ってなどいないから、安心してほしい」
明海「あすさん……」
あすさん「むしろ私が、平日なのに明海がマビにいるということを疑問に思わなかったのがいけなかった」
明海「あすさん…そんな…もういいよ。それ以上言わないで。あすさんが悪いことになっちゃう…」
あすさん「ヽ(・ω・`)ヨシヨシ」
明海「どうしたらいいんだろう………」

ようやく落ち着きを取り戻した明海は、今後の自分の振舞いについて考えることにした。


明海「あすさんは、あたしのこんな話に付き合っていて大丈夫なの?」
あすさん「大丈夫、とは?」
明海「あすさんだってやることはあるでしょ。こんな余裕があるの?」
あすさん「やることがあるもなにも、これが私の仕事だからね」
明海「Σ(;´△`)エッ!?」
あすさん「あぁ、当然のことをしているだけだよ」
明海「あすさんの仕事?」
あすさん「そう。仕事みたいなものでしょ」
明海「ふーん……」

あすさん「明海は友達はいるのかな?」
明海「リアルで? マビで?」
あすさん「できればリアルで」
明海「あ……えっと……あたしの友達は……」
あすさん「(゚Д゚;∬アワワ・・・」
明海「;;;;;;;;;;;;;;;;;;」
あすさん「( ゚ω゚)フム……じゃあ質問を変えよう。明海はどんな学校に通っているのかな?」
明海「えーと……笑わないでね……」
あすさん「笑わないよ( ^ω^)」
明海「顔文字が笑ってる……」
あすさん「失礼……」
明海「あたし、役者を目指してるんだ」
あすさん「初耳だ…………」
明海「……意外だった?」
あすさん「すごく意外に思う……てっきり錬金術師の家を継ぐものかと……」
明海「まぁ、それでもいいんだけど……あたしは役者になりたいの」
あすさん「それ、何だろう?僕も知りたいです! 声優とか?」
明海「それもあるし、もっとドラマとか映画とかで活躍したいな~」
あすさん「(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-(●'д')bファイトです」
明海「┏O)) アザ━━━━━━━ス!」
あすさん「アイバの声を担当する可能性もあるわけだね( ^∀^)ゲラゲラ」
明海「実写版マビで主役を演じてみせるわ( ^Д^)ゲラゲラ」

あすさん「( ゚ω゚)フム それで養成学校みたいなところに通っている、と?」
明海「(o´・ω・)´-ω-)ウンそうだよ」
あすさん「よくわからないけど…そういう学校だと友達関係が難しくなるものなのかな…」
明海「そうみたい……みんながみんな役者になれるわけじゃないもの…」
あすさん「弱肉強食の世界か……」
明海「でも頑張るよ……といっても……学校……どうしよう……」
あすさん「そうだな。どうにか登校できるようにしなければ、役者の道は閉ざされてしまうかもしれないからな…」
明海「どうすれば………」





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