あすさんの家庭教師17 - 食後


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カレーライスとレアチーズケーキという安易な食事で腹を満たしたあすさんは
今度は睡魔に襲われるのかと思いきや、むしろ元気になった。
危なっかしい本能に導かれるままの欲望が目を覚ますわけでもなく、
自分に与えられた課題──明海の家庭教師の役割を果たすためである。


あすさん「さて、満腹になったことだし、そろそろ授業を始めようか」
明海「あ、その前に、ちょっと」
フレイザー「私は見習い調理師…」
あすさん「お?」
フレイザー「んー、やっぱり固くるしいのは駄目だなぁ。いらっしゃい!私はフレイザー。ここで料理を習っているんだ」
明海「紹介するね。これがトレイムスコイデの見習い調理師、フレイザー」
あすさん「…だからロフリオスじゃ……」
明海「アッー!」
フレイザー「女神を救出したって?うわ~すごいね~」
あすさん「…はぁ?」
明海「ゲラッゲラッ! あすさん、あたしと一緒にいるから女神タイトルに変わったみたい」
あすさん「頭上に名前やタイトルが見えるとでも言うのか……」
明海「内部的にあったりしてね」
あすさん「内部情報……」
フレイザー「あ~あ、何? 女神を救出したんじゃなくて、結婚したタイトルの見間違いかな」
明海「な…なに言ってんのよ! もう下がっていいわよ!」
フレイザー「僕かい?僕こそがイメンマハで一番の調理師だよ。まだ、一人前とは言えないけど…」
明海「帰れ! 半人前!」
フレイザー「別の話をするのは、駄目なの?」
明海「お黙り!!!」
あすさん「あーひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ」


あすさんが結婚など夢のまた夢、妄想の妄想に過ぎない。
そもそも明海との年齢差が400年もあるので、まともに付き合うことなど不可能である。


ゴードン「いらっしゃい!お目当はなんだい?」
明海「あ、こっちが料理長のゴードン」
あすさん「ほう」
ゴードン「私はこのレストランの料理長ゴードンだ!」
あすさん「ふむ、気合が入っているな」
ゴードン「女神を救出しただと? ふん、大げさに話すことか! 冒険者たる者、そのくらいの度胸がなくてはな」
明海「まだ何も話してないでしょ? なに言ってんのよ」
ゴードン「私をみて料理しか能がないと言う人が居るが、それくらい一つの事に掛けられない人は一生
 何も成し遂げることができないんだ!」
あすさん「なに言ってるんだ? 料理の腕はグルアスのほうが上じゃないか」
明海「ねー」
ゴードン「フレイザー以外に、弟子を受け入れるつもりはないんだ」
あすさん「弟子入りするつもりもないんだが」
明海「ゲラゲラゲラゲラ……」
ゴードン「お腹が空いてるのか? じゃあ、何でも注文してくれ!」
あすさん「もう食ったよ…」


NPCとは話が通じない……。
彼らは用意されたテキストデータを読み上げるだけの存在である。
血の通った人間ではないのだ。


明海「こっちは、単なるメイドのシェーナ」
シェーナ「トレイムスコイデは、いえ、ロフリオスは、王国最高のレストランですよ!」
あすさん「かみまくりだな」
シェーナ「aspirinさん! レストランは初めてよね? いらっしゃいませ~!」
あすさん「ここのレストランは初めてだ。びっくりドンキーへはよく行ったことがある」
シェーナ「女神を助けたの? aspirinさんが!?うわぁ~、そんなことできる人が本当にいたんだ! すご~い!」
あすさん「………バグってるんじゃないのか?」
シェーナ「あら、今ワタシを口説いているのかな? イヤだわ、フフフ…」
あすさん「ぬるぽ」
シェーナ「ガッ」
あすさん「おい! いま反応しただろ?」
シェーナ「(まんざらでもないようだ…)」
あすさん「うーむ………釣られているのか…私は…」
明海「あはは…もういいかな? みんな下がっていいわよ」

フレイザーとゴードンは厨房へ、シェーナは床の掃除に戻っていった。
彼らはときおり何かをつぶやきながら、単調な作業を繰り返しているようである。


あすさん「さて、邪魔者はいなくなったことだし、授業を始めようか」
明海「待ってました!!!」





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