clover


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昔見ていたおとぎ話を思い出していた。
ずっと前、知らないおじさんから聞いた話だった。

でもそのおとぎ話は子どもに聞かせるにしてはあまり明るい話じゃ無かった気がする。

気がする、というのはよく覚えていないのだ。

内容は確か小学生くらいの子供二人が遊んでいる話だ。
二人とも友達といえば一人だけしかいなかった。
でもその二人も二人とも完全に理解しあえているわけではなかった。
友達、と言えば聞こえはいいがどちらかというとよく遊ぶ知り合い程度の仲だったのかもしれない。

その話は本当に長い話だった。
でも、最後に二人がどうなったのか…そこだけはどうしても思い出せない。

いつになったら思い出せるのだろう…そう思っていたら突然携帯が鳴りだした。
セットしていたアラームが鳴ったみたいだ。
(もう8時か…随分長い時間考えてたんだな…)
すぐに制服に着替えて急いで学校に向かうことにした。

学校の門の前でもう一度携帯の時間を見てみたら8時20分だった。
(なんとか間に合ったかな…)

10分もあれば遅刻なんかしないだろう。
そう思いゆっくりと歩いて教室に向かうことにした。

3階の教室、2年4組。
それが俺の教室だった。
自分の教室での立場は良くもなく悪くもなく、普通と言ったところだった。
別にいじめられるわけじゃないし、いじめる側のわけでもない。
特に嫌われてるわけでも好かれてるわけでもないが自分は今の立場をあまり居心地のいい立場だとは思っていなかった。

自分の考えはこうだ。
いじめられない、というのは確かに嬉しいことなのだがそれほど相手にするのも馬鹿げている、と思われているという風に取ってしまう。
ネガティブ思考なのかもしれないが少しひねくれた思考をしてしまうのが自分だ。
別段無視されるようなことはないのだが話しかけてくるやつも少ない。
友人と呼べる存在はいるが、そんなに大勢いるというわけでもなかった。

そんなことを考えているうちに教室の前まで来ていた。
教室のドアを開けて窓際の自分の席に座る。
それでホームルームまで寝ようかと思ったところで声をかけられた。

「よう海谷!」
かなり大きな声で挨拶してきたのが数少ない友人の一人の柏山だった。

柏山「朝っぱらから変にテンション低いな?」
海谷「お前が高すぎるんだよ…こっちは眠いんだ…」
実際朝起きたのは7時なのだが考え事をしていたなんて言えばこいつは相談しろとうるさく迫るだろう。
もちろん相談しろと言ってもこいつは何を考えていたのか知りたいだけなのだが…

柏山「まあとりあえずトイレ行こうぜ」
海谷「今から?」
柏山「当り前だろ?」
海谷「お前朝家でトイレ行った?」
柏山「行ったよ?30分前に」

こいつ一体何飲んでんだ…

海谷「分かったよ…でも俺はトイレの中には入らないぞ」
柏山「なんでだよ?」
海谷「俺はトイレ行く気ねえよ…」
こいつの相手をするのは結構疲れる…面白いやつだけど

柏山「じゃあ行こうぜ!」

俺は手をひかれる形で教室を後にした。
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