マビノギ限定ギルド@Wiki

clover 2話

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匿名ユーザー

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柏山とトイレに行った後の事だった。(俺はトイレの外で待っていた)

丁度ホームルームが始まるくらいの頃。
教室にたどりついた俺はすぐに自分の席に座って寝ることにした。
柏山に付き合って疲れたからだ。
(ったく…前々から思ってたけどあいつはなんであんなにテンション高いんだ?)
そう思って聞いたことがあったが何度聞いても

「明るくないと人生損だろ?暗くしてるより楽しいって!」

と答えるばかりだった。
(まあ納得できる返答ではあったけど…なんか引っ掛かるなぁ…)
そんなことを考えているうちに眠気が来たのでそのまま寝た。






……



………


どれだけ寝てたんだろう。
気付くと校舎には誰もいなくなっていた。

(というかここは校舎…なのか?)

確かに形は全部校舎で間違いない。
でも何か自分は異質の空気を感じていた。
その理由は考えなくてもすぐに分かった。

外の景色だ。
外の景色が明らかにおかしい。
いつもならグラウンドがよく見えて車が少し走っているはずなのにその時は何も見えない白い霧のようなものに覆われて外が見えない。
「なんだ…ここ…?」
思わず声が漏れた。
本当におかしな場所だ。
人の気配は全くなく、周りのものすべてが 形だけ のもののようだ。
職員室の前まで来てみたがそこにも人はいなく、職員と生徒の飼っている魚の水槽の中にも凄くリアルな魚の模型が置いているだけだ。

「なんなんだよ…ここ…」

俺は恐怖に駆られた。

(とりあえずこの校舎から出ないと!)

咄嗟に職員室の椅子を手に取り窓ガラスを壊そうとした。…が、その椅子が地面から離れないのだ。
動かないというわけではなく全く離れない。
まるで何か重しが乗っかったように重い。
だがどんなに集中しても特に何も見えない。

少し不気味に思ったが椅子を使うのは諦め素手で壊そうとして窓ガラスを殴りつけた。
だが殴ったとき俺は思った。
(俺が殴ったの窓ガラス…だよな?)
窓ガラスを殴ったはずなのに硬いゴムのような物を殴った感触しかなく、窓ガラスにはヒビ一つ入っていなかった。
少しくらいの傷は覚悟して窓ガラスに体当たりしてみたがそれでも意味はなく、弾かれるだけだった。

仕方なく職員室から出て屋上に行くことにした。
この学校の屋上はフリーで元々カギなんか付いていなかったはずだ。
屋上まで続く階段を昇り…


昇り…


昇り……


昇り………


「…どれだけ続くんだよこの階段…!」


どれだけ昇っても屋上には辿り着かない
何階なのかと階段の表示を見てみた。

13階

海谷「この学校は…5階までしかないはずだぞ…?」
海谷「なんで13階もあるんだ…?」

少し冷静になろうと深呼吸…
そこで気付いた

(携帯があるじゃないか…)

友人に連絡が取れるかもしれない!
携帯で柏山の電話番号を呼び出し、電話をかけようとした

だが…携帯の表示は圏外になっていた
これじゃあ意味がない…
そう思い階段を降りて起きた時にいた教室に戻ってみた。

元の教室に戻った俺は恐怖を口から叫んで出してみた。
叫べば少しは恐怖も晴れるかと思ったのだ


そして叫んだときにハッと気付いた。
普通の玄関には行ってないではないか。
興奮して今まで気づかなかったのだ。

(よし…玄関に向かおう。)

玄関に向かうと案の定扉は閉まっていた。
やはりそこにも形だけのものが並んでいたのだが…
一瞬、視界の端で動くものが見えた。
俺はその動くものが消えた方向を見た。…何もない。
俺はその動いたものを一心不乱に探した。
一人でも人間が居れば心強い。
だが…見つからない。
探すのに疲れていた俺の後ろに…気付いたら誰かが立っていた。
そこで俺はその誰かに殴ら……れ………て……?
意識が闇に沈んでいった…




……


………


海谷「…あ…」
気付いたらいつもの教室に戻っていた。
柏山「海谷よく眠ったなお前。もう2時間目終わったぞ?」
海谷「え…?」
柏山「お前なんかうなされてたけど…嫌な夢でも見たか?」


…あれは…夢…だったのか?
いや…夢なんかじゃない…現に今の俺は窓ガラスのような物を殴ったせいか手も痛い。
階段を昇ったり降りたりした時の足の疲労も残っていて汗もかいている。
…そして誰かに殴られた時の痛み。

(何だったんだ…こんなの初めてだぞ?)

不気味どころか恐怖を覚えたが…

柏山「とりあえずトイレか学食行こうぜ!」

こいつを見てたら恐怖なんか覚えてビクビクしてる自分が馬鹿らしくなってきた。

(こいつが俺のいたところに来たらどんな反応をするのか…それはそれで気になるな…柏山に付き合うついでにさっきの話をしてみるか)

海谷「よし…じゃあ学食に行くか。」
柏山「OK!俺についてこい!」

柏山に付き合ってさっきの話をすることにした。

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