clover 4話


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……


………



目が覚めた。

後頭部がズキズキする。
そうか…俺はまたこの変な所に来たのか…。

俺は授業中寝ずに考えたことがある。
簡単な話だ。

ここはどこなのか

俺はそればかり考えていた。

もちろん夢なのだろうと思い直しもした。
だけどそれを思うたびにガラスのようなものを殴ったときの手の痛みと何もかも鮮明に覚えている記憶が俺の考えを鈍らせた。


辺りを見回す。
一見するといつもの風景だが一つ、全く違う点があるのに気づいた。

この世界には 太陽のようなものが一切見当たらなかった
もちろん周りは普通に明るいのだからただ単に曇って見えないだけなのかもしれない。

だけど、俺はこんなにも白い空を見たことはない。
曇りなら普通灰色になるだろう。
ここの空は白かった。
俺の知っている空とは全く違う空だった。


そんなことを考えていても始まらない。
とりあえず動こうと思い、鈍い足取りで俺は歩き始めた。


俺が倒れていたのはさっき俺が元の世界で倒れていた場所だろう。
そう学校から遠くはない。

今朝に俺がここに来た時には学校の玄関に行くと 何か に殴られて元の世界に戻った。
学校に引き返せば元の世界に戻れるのだろうか…?
…いやそう甘い考えではだめだろう。

もしかしたらその何かは俺を殺そうと思って殴りつけただけで運よく元の世界に戻っただけなのかもしれない。
第一、元の世界に戻る方法も一回しか来ていない俺にはよくわからなかった。

(気絶したり寝れば元の世界に戻れるのかな…)

一度しか来ていなかった俺にはこれくらいしかこの世界と元の世界を行き来する方法を知らない。
だが寝るたびにこんな世界にくるのは御免だ。

そう思いながら足を進めた。



30分くらい歩いただろうか。
いくつか気がついたことがある。

まずこの世界の気温は丁度良いレベルだ。
正直クーラーをかけて部屋で過ごすことよりも居心地の良い気温だ。
…まあ居心地の良い場所ではないけど。

それと後もう一つ。
この世界での攻撃は全部意味がない。
今朝来た時にガラスを本気でぶん殴ったが、ガラスは全くの無傷だった。
それでさっき不注意で看板を蹴り飛ばしてしまった。
すると看板はへこみ、普通に吹っ飛んだのだ。
それで次は攻撃するという意思を籠めて看板を蹴った。

…案の定全く動かないうえに傷一つ付かず俺は脚を抑えてうずくまった。
他の物で試してみてもそうなった。


これはある意味で重要なことなのかもしれない。
今後ここに来るようなことがあれば少しは役立つだろう。
自分が攻撃するという意思がなければそれは攻撃として認められる。
…かなりめんどくさいがそういう事だ。


この世界の事を少しは分かったが一つ解せない事がある。
俺が今朝ここに来た時に殴ってきた何かは俺を気絶させるだけの力があった。
もしこれが生物にも適用される法則なら俺は無傷で何の衝撃もなかったはずだ。
そもそもこの世界に生物がいるのかも怪しいものだが、現状だとそう思わざるを得なかった。
本当に不完全な世界だと思う。

こんな誰もいないさびしい世界の…何が良いというのだろうか。


そろそろ引き返して他の場所も見て回ろう…。

俺は元来た道を歩き返し始めた。
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