私の大好きな「ロックマンエグゼ」シリーズの第一作。2001年3月21日、カプコン。
20XX年、急速なIT産業の発展に伴い、人々は「PET」と呼ばれる携帯用情報端末を持っていた。その中には疑似人格プログラム(ネットナビ)というプログラムが存在しており、人々はこのネットナビと共に日々の生活を送っていた。
その一方で、悪意のあるプログラム(ウイルス)を用いてのネット犯罪も増加しており、オフィシャルネットバトラーも手を焼いていた。
デンサンシティの秋原町にとある少年がいた。彼の名は光熱斗、彼のネットナビはロックマンと言った。

と言う風なストーリーで展開していく。

バトル中にカードゲームの手札のように出てくる「バトルチップ」がこの作品の一番の特徴であると言える。
この作品だけの特徴は、
  • 以降の作品に見られるスタイルチェンジ・ナビカスタマイザー・ソウルユニゾンが無い
  • チップが強い
  • パネルにギミックが存在しない。
  • 各電脳のギミックが豊富で、難易度が高い。だがボスが貧弱。
など、以降の作品とは違うところもある。
登場するキャラクターの性格は以降の作品とは違っているところもあるが、基本的なシステムはこの作品で完成されていた。

数あるバトルチップの中でも特に眼を惹くのはなんと言っても3種類のソード。
中でも「パラディンソード」は伝説級の強さを持つとして、以降の作品にも登場している。

ラストボスはドリームウイルスで、常に100未満の攻撃を無視するオーラを纏っているという強敵。だが、HPは1000しかなく、オーラも外れるときがある。
このドリームウイルスの攻撃の一つ、「ドリームソード」は後の作品でプログラムアドバンスとして再現されている。

一回通り過ぎるだけのようなエリアにも非常に秀逸なBGMが用意されており、評価を受けている。


プレイしての感想

私はこのシリーズは2が初プレイだった。2のクリア後は3、4とプレイしていき、この第一作目をプレイしたのはかなり後になってからだった。
初めてプレイしたときは正直戸惑った。エリア表示も無ければスタイルチェンジもない。あるのは学校の校門くらいであった。
私にとって2以来のバスターアップの存在や、初めて見るアーマーの各種。装着しても色が変わらない。
インターネットエリアはまさに広大で、迷わない方が無理だ。
ウイルスも多種用意されていた。3や4が初出だと思っていた多くのウイルスが既に1で登場していたのに驚いた。
中でも印象に残ったのはプログとして襲いかかってくるプログラムくん。
本来仲間である可愛らしい片仮名で喋る彼らは敵の攻撃を受けてバグってしまい、ロックマンを敵と勘違いして襲いかかってくるのだ。
「コワレテシマッタボクタチノナカマニデアッタラ、マヨワズニデリートシテクダサイ・・・」という悲しげなプログラムくんの言葉を私は忘れない。
「WWWメ・・・コレデモクラエ・・・」と言ってロックマンに自爆攻撃を行なってくるプログを見たときは泣いた。泣く泣くデリートした。笑い事ではない。あの時ほどゲーム内の敵を憎んだことはない。
しかしその敵はラスボスよりその手前のマジックマンの方が強いという体たらく。
是非遊んでみて欲しいゲームである。しかし初心者向けではないので注意。シリーズで一番簡単なのは4であると思っている。
最終更新:2010年05月11日 20:10