VMwareの触り方
概略
VMware Playerのインストール、基本的な利用方法、そして、便利そうなことについて記載する。
目次
VMware Playerについて
VMPlayerは、仮想環境を起動させる為のソフトウェアのひとつ。あるプラットフォーム上で、仮想化して、別のプラットフォームを(複数でも)動かせるソフトウェアのひとつ。
例えば、(今の目的だけど、)WindowsXP上で、Ubuntu Linuxを立ち上げるような感じ。
WindowsXPをメインに使ってて、Androidビルドの為だけに便利で、Ubuntuにインストールし直さなくても、Ubuntuを動かせるようになる。
無償でゲットできるが、仮想ディスクを作る能力がない。
私が感じた感想。
- 利点
- WindowsXPがメインだと、導入が楽。
- PCまるごとバックアップみたいなことができる。
- 欠点
- 動きが遅く感じるときがある。
- Ubuntuの知識と同時に、VMwareに関しても多少知識が必要。
詳しい説明は、書籍とか、別途Webで参照。
インストール
VMwareのインストールについて書く。
基本的に、WindowsXP上で確認した項目となる。
- VMware Playerのダウンロード
- ブラウザで、VMware Playerのダウンロードページを開く
- プラットフォームに合わせたファイルをダウンロード
- VMware Playerのインストール
- ダウンロードしたファイルを実行する
- 例:VMware-Player-2.5.3-185404.exe
- インストーラとなっているので、ダイアログに合わせて進める
- VMwarePlayerの実行(WindowsXP)
- スタートメニューからVMwarePlayerを立ち上げる
- 「開く」で、対象の仮想マシン(.vmx)を選択する
- 注意事項
- ダウンロードページで、アンケート画面みたいなのが出ますが、入力しなくても、Submitを押すと、次のページへ進める
- 上記は、規約上良いのか不明・・(規約が英語で・・汗)
- 仮想マシンは、インストールでは導入されない為、別途入手が必要
お試し起動
VMwarePlayerをとりあえず動かしてみる方法について書く。
VMwarePlayerだけでは、仮想マシン(仮想ディスク)を作ることができない為、別手段で入手する必要がある。
- 仮想マシンをダウンロード
- ブラウザで、Ubuntu日本チーム・VMware用仮想マシンのダウンロードページを開く
- 「Ubuntu 8.04 LTS」をダウンロードする
- 例:ubuntu-ja-8.04-vmware-i386.zip
- ダウンロードしたファイルを解凍する
- VMwarePlayerを起動する
- 解凍したファイル内の.vmxファイルを開く
- 注意事項
- 関連付けができている場合、.vmxをダブルクリックしても起動できる
- Android環境を構築する場合、上記お試しファイルをベースにしても良い
仮想環境の作成
VMwarePlayer用の仮想環境を作成する方法を書く。
特殊な環境を構築する必要が無い場合、上記のお試し環境をベースに使えば良い。
VMwarePlayer自身には、仮想環境を作成する機能は無い。
そのため、以下の手段が必要となる
- VMwareServer等を別のツールを使う
- 作成サイトを利用する
- 仮想ディスクを作成して、環境ファイルを自作する
ここでは、作成サイトを利用する方法を記載する。
- ブラウザで、EasyVMXを開く
- easyvmx2.0を開く
- 必要な項目を設定する
- guest OSは、「Ubuntu Linux」にする
- HDDの容量は、今のPCのHDDの空き容量より小さくする
- 「Create Virtual Machine」を押す
- ダウンロードページに移動するので、ファイルをダウンロード
- 解凍すると、設定した仮想環境のファイルとなっている
- 注意事項
- 設定がめんどくさい、or、こだわりがない人は、”easyvmx2.0”ではなく、"super simple"を選ぶと良い。(設定項目が少ない)
- 個人的には、環境領域と、データ領域を分割するのを勧める
- 作成した仮想環境ファイルは、OSが入っていないので、OSインストールCD/DVD等でインストールする必要がある
仮想ディスクの作成
仮想ディスクを作成する方法を記載する。
目的は、仮想環境の中の仮想ディスクの取替え、または、仮想環境への仮想ディスクの追加となる。
VMwareServer等を使えば、作れそうな気もする。(未確認)
ここでは、有料ツールを使わない方法で、2方法記載する。
- EasyVMXを利用する
- Qemu-imgを利用する
EasyVMXを利用する
EasyVMXで仮想環境を作成する場合、設定した仮想ディスクがセットで含まれている。
その為、作成物の中の仮想ディスク部分を流用すれば良い。
- ブラウザで、EasyVMXを開く
- easyvmx2.0を開く
- 必要な項目を設定する
- HDD設定を、作りたい仮想ディスクの設定にする(SCSI接続ディスクも作れる)
- 他の設定は適当でも良いはず。
- 「Create Virtual Machine」を押す
- ダウンロードページに移動するので、ファイルをダウンロード
- ダウンロードファイルを解凍する
- (必要であれば)仮想ディスク部分(.vmdx群)をコピー(移動)する
- 仮想環境の設定ファイル(.vmx)を編集する
Qemu-imgを利用する
仮想環境を起動させるソフトQemuに付属するツールQemu-imgを利用して、VMware互換仮想ディスクを作ることができる
- Qemu-imgをダウンロードする
- ブラウザで、武田俊也様のページを開く
- 「QEMU on Windows」へ移動する
- Qemu on Windowsをダウンロードする
- ダウンロードしたファイルを解凍する
- Qemu-imgで仮想ディスクを作成する
- コマンドプロンプトで、Qemu-imgが格納されたフォルダに移動する
- ”qemu-img.exe create -f vmdk hdd.vmdk 10G”とコマンドを実行する
- (必要であれば)作成した仮想ディスク(.vmdk)を任意の場所へコピー(移動)する
- 仮想環境の設定ファイル(.vmx)を編集する
- 注意事項
- 仮想環境の設定ファイル(.vmx)で、使用する仮想ディスク(.vmdk)を指定している
- ファイル名で指定する為、追加の場合、同じ名前だといろいろ不都合
- ファイル名で指定する為、取替えの場合、変更前と同じ名前で上書きするとよい
- ひとつの仮想ディスクは、複数のファイル(.vmdk)で表現される場合がある
- 上記の場合、ひとつの仮想ディスクファイル(.vmdk)の中で、他のファイル(.vmdk)を参照するように、ファイル名が指定されている
- 「qemu-img」の実行時には、help等で引数を確認してください
設定ファイルの変更
設定ファイル(.vmx)を編集することで、仮想環境の設定を変更することができる。
仮想環境の設定変更は、マシンの構成変更と同様の価値がある。
- 例えば
- 元々のVMwareの設定では、物理メモリが不足するの場合、メモリの値を変えれば、安定動作できるようになる(変えなくても、起動はできるかもしれない)
- 元々のVMwareの設定では、物理メモリに余裕がある場合、メモリの値変更で、少し高速・安定化ができる
周辺機器について
ホスト(仮想環境を動かすOS/PC)に接続されたUSB機器等のデバイスは、ゲスト(仮想環境で動くOS/PC)向けに接続できる。
基本的に、ホスト、または、ゲストにつながるので、どちらにつながってるか、意識する必要がある。
ネットワークについては、ホストのみ・ブリッジ・NAT形式が選択できる。
以下、各形式の説明(間違ってるかも・・)
- ホストのみ:ゲストからは、ホストのみ接続(使ったこと無い)
- ブリッジ:ゲストから、ホストのLANをブリッジして、直接、ホストがつながるネットワークに接続
- NAT:ゲストは、作成された仮想ルータにつながる。ホストも仮想ルータにつながっている。ゲストは、仮想ルータを経由して、ホストがつながるネットワークに接続
- 注意事項
- ホストのすべての接続デバイスがゲストで使えるわけではない
- 例えば、ホストのHDDは、ゲストで直接見ることはできない(Qemuだと見れるかも・・)
- USB-シリアル変更ケーブル等は、ホストのWindows上では、USBとCOMポートと二つ見えるが、ゲストでポートを使う場合は、ポートの権限のみをゲストに渡す必要がある
- USBの権限を渡すと、ホスト上では、ポート認識できなくなる。その上、ゲストで、USBドライバが必要になる
関連リンク
VMwareに関連するサイトへのリンク等をまとめる。
最終更新:2009年09月17日 01:19