マジック最初の「ターンを増減させる」カードで、要はターン貯蔵機。
能力を起動することで次のターンを失う(貯める)代わりに、後にそのターンを呼び戻せる、という感じ。
「自分だけが2ターン連続で行動」できる効果は強いが、それを行うためにまず「対戦相手だけが2ターン連続で行動」を先に実施させてしまうので、単純には使いづらい。
Type1(現在のヴィンテージ)では1994/01/25より制限カードに指定され、1995/03/23より禁止カードに格上げされた。
その後1996/04/01に後述のエラッタが出され、同時に禁止カード指定を解除された。
エラッタが複数回出たカードであるが、その度に悪用する方法が考えられた。
以下では、それぞれのエラッタと悪用方法を述べる。
オリジナルのテキストは現代に直すと以下のようなもの。
Time Vaultはタップ状態で場に出る。 Time Vaultはあなたのアンタップ・ステップの間にアンタップしない。 あなたの次のターンを飛ばす:Time Vaultをアンタップする。 (T):この後に追加のターンを得る。
上記の抜け道を塞ぐ為に出たエラッタのテキストは以下の通り。
Time Vaultはタップ状態で場に出る。 Time Vaultはあなたのアンタップ・ステップの間にアンタップしない。 あなたの次のターンを飛ばす:Time Vaultをアンタップし、時間カウンターをTime Vaultの上に1個置く。 (T):この後に追加のターンを得る。この能力は、Time Vaultの上に時間カウンターが置かれている場合にしか プレイできない。
2006年7月にエラッタがまた出された。アンタップ状態になるときに、タップ状態にしたままにするかアンタップして次の自分のターンを飛ばすかを選ぶ置換効果になり、さらにタップするだけで追加のターンを得られるようになった。そして、カウンターも必要なくなった。