五色緑(5 Color Green)、もしくは五色緑単(5 Color mono Green)の略。
緑のカードにより多色のマナを揃え、各色の優秀な呪文をプレイできるようにした、汎用性の高いデッキ。
特にサイドボードの多色化による弱点の少なさが売り物。
元々は、アイスエイジ・ミラージュブロック環境において誕生したデッキだが、テンペスト環境に移るに際し使えなくなるカードがほとんどないこと及び、当時の環境において猛威を振るった青白コントロールデッキに対して相性が良かったことから全世界で流行した。
ただし各色の優秀な呪文を取り揃えた結果、解呪/Disenchantなどの対処カードが各1枚〜3枚と乏しく、また、カードアドバンテージをとりにくい構成となっている為、
プレイングが重要な、テクニカルな構成になっている。
農芸師ギルドの魔道士/Granger Guildmageやクウィリーオン・レインジャー/Quirion Rangerなどのタフネス1のクリーチャーに序盤を頼っているので、バーンや神の怒り/Wrath of Godに滅法弱い。
宝石鉱山/Gemstone Mine、真鍮の都/City of Brass、知られざる楽園/Undiscovered Paradiseなどの特殊地形に加え、エルフ、極楽鳥/Birds of Paradiseとクウィリーオン・レインジャー/Quirion Rangerによってマナを供給する。多くのキーカードがビジョンズ初出。
赤の火力、黒の除去、青のカウンター、白の解呪/Disenchantで弱点を補うところは5CBと共通だが、こちらはハルマゲドン/Armageddonか冬の宝珠/Winter Orbでマナ拘束するのが特徴。
フィニッシャーにはマロー/Maroやルアゴイフ/Lhurgoyf、デレロー/Derelorなどが使われた。
多色でありながら20枚を切る土地でも十分回っていた。
メインデッキ | サイドボード | |||
26 | クリーチャー | 1 | 解呪/Disenchant | |
4 | 農芸師ギルドの魔道士/Granger Guildmage | 2 | 憂鬱/Gloom | |
4 | 極楽鳥/Birds of Paradise | 2 | 恐怖/Terror | |
4 | クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger | 2 | サイムーン/Simoon | |
4 | リバー・ボア/River Boa | 4 | 紅蓮破/Pyroblast | |
1 | カルー・ミーアキャット/Karoo Meerkat | 4 | 水流破/Hydroblast | |
4 | 疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish | |||
2 | ジョルレイルのケンタウルス/Jolrael's Centaur | |||
3 | マロー/Maro | |||
18 | 呪文 | |||
4 | 火葬/Incinerate | |||
2 | 恐怖/Terror | |||
4 | Arcane Denial | |||
2 | 解呪/Disenchant | |||
1 | ハルマゲドン/Armageddon | |||
2 | 茨の鎧/Armor of Thorns | |||
3 | 冬の宝珠/Winter Orb | |||
16 | 土地 | |||
9 | 森/Forest | |||
3 | 真鍮の都/City of Brass | |||
4 | 知られざる楽園/Undiscovered Paradise |
貿易風ライダー/Tradewind Riderの登場で、貿易風ライダーとハルマゲドン/Armageddonでロックするマナ・オーバーロード型が流行り、Finalsの上位を占めた。
初期型とは動きがガラリと変わって、コントロールデッキになっている。