Jesper Myrfors(ジェスパー・ミルフォーズ)。
マジックのカードのイラストレーターの1人で、記念すべき初代アート・ディレクターである。
彼がアート・ディレクターであった期間はアルファからレジェンドまで。(レジェンド以降から、Sandra Everinghamが引き継いだ)
その意味では、マジックのカードとアートの関係について舵取りを任されているため、非常に重要な人物であったといえる。
カードのイラストレーターとしてはアルファの平地/Plainsを描いていることから、その重鎮ぶりがうかがえるが、歴史的に見ればあくまで裏方に徹し、フォールン・エンパイアでその仕事を終えたため、日本では再録カードではじめてそのイラストを知るプレイヤーが殆どである。
彼の代表作はTundraなど4種のデュアルランド、奇妙な顔つきのエイトグ/Atogなども挙げられるが、何と言っても横綱はハルマゲドン/Armageddonだろう。
この強力で、第5版まで絵が残ったこの印象的なカードは、彼の代名詞的存在といっても過言ではない。
このほかにも、バンシー/Banshee、星界からの恐怖/Cosmic Horror、深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow、堕ちたる者/The Fallen、Word of Commandといった怪物や得体の知れない存在など、内なる恐怖感を与えるアートが多い。
デュアルランド4種(Bayou、Scrubland、Tropical Island、Tundra)
オームズ=バイ=ゴアの邪眼/Evil Eye of Orms-by-Gore(レジェンド)
黒死病/Pestilence(〜第4版)
不吉の月/Bad Moon(〜第4版)
ゴブリンの王/Goblin King(〜第4版)
ハルマゲドン/Armageddon(〜第5版)