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緑内障

概要

 青そこひとも言われた。眼圧で視神経が侵される"眼の成人病"である。
 眼圧に起因する視神経障害と、その結果生じる視野障害を特徴とする。
ほとんど自覚症状は無いので、自分自身で発見する事は難しい。
また、一度障害を受けた視神経が回復する事は無いので、緑内障を発見したらそれ以上に進行しないようにする事しか出来ない。ほっとくと失明する。
診断は眼圧測定だけではなく眼底検査が重要である。緑内障になると視神経線維が消失し、視神経乳頭が凹んだり左右の凹みの大きさが違ったりする。

※40代以上の中途失明の原因
 第一位が糖尿病性網膜症、第二位が緑内障、第三位が白内障・・・と続く


種類

  • 原発開放隅角緑内障
 眼圧は20mmHg以下にする事で進行を阻止できることが多い。進行したら10~14mmHg以下に保つ事が重要。
 薬物による眼圧下降が主な治療。薬物による効果が低ければ減圧手術が適応。手術は、マイトマイシンCを併用した、線維柱帯切除術が有効。
※マイトマイシンC:抗がん性化学療法薬。細胞のDNAと結合してDNAの複製を阻害する事によって細胞増殖を抑制。
(これを併用しなければ、手術により切除した線維柱帯が再生してしまう。)
  • 正常眼圧緑内障
 比較的進行が遅い事が多いので、経過観察が重要。現在、緑内障患者のうち60%かこれ。
  • 高眼圧症
 眼圧が22mmHg異常でも視神経乳頭・視野に全く異常を認めない人。
 原則として無治療で経過観察し、症状が出たら治療を開始する。
  • 原発閉塞隅角緑内障
 急性型:薬物により早急に眼圧を正常化させ、レーザー虹彩切開術を行うのが原則。
薬物は、高浸透圧剤、ピロカルピン、β遮断薬、炭酸脱水酵素阻害薬の併用。
 慢性型:診断が確定し次第、レーザー虹彩切開術を施行。この場合の薬物治療は手術前か、手術の効果が完全でない時にのみ行う。
  • 先天性緑内障
胎生期の前房隅角の発達異常により、房水流出障害、眼圧上昇を生じるものを言う。患者のうち、80%以上は生後一年以内に発症。60%が男性で、75%が両眼性。早発型(牛眼)と、生後数年して発症する若年型がある。


治療

 緑内障の治療目的は、視神経線維に障害を与えない程度の眼圧に下げる事である。
治療しても視神経機能は回復しない。
眼房水の産生が多く、排泄が少ないと眼圧は上昇する。
※副作用
β受容体遮断薬:心臓抑制や気管支喘息発作の誘発
アドレナリン:心悸亢進、頭痛。!閉塞隅角緑内障には単独使用禁忌!

  • 房水産生抑制
※網様態上皮細胞で産生。交感神経β1、β2受容体刺激で産生促進。α受容体刺激では血管収縮するので産生抑制。
①β受容体遮断薬
チモロール、カルテオロール、ベフノロール、
ニプラジロール(弱α受容体遮断有)、ベタキソロール(β1選択性)
②炭酸脱水酵素阻害薬
アセタゾラミド(内服)、ジクロフェナミド、ドルゾラミド(点眼)
③α受容体刺激薬
アドレナリン(点眼不可)、ジピベフリン(点眼可/アドレナリンのプロドラッグ)

  • 房水流出促進
線維柱帯、シュレム管経路(約90%)
①副交感神経興奮薬
ピロカルピン、カルバコール
②コリンエステラーゼ阻害薬
ジスチグミン、ヨウ化エコチオパート

  • 房水流出促進
ブドウ膜強膜路(約10%)
①α1遮断薬
ブナゾシン
②プロスタグランジン製剤(PGF2α)
イソプロピルウノプロストン、ラタノプロスト

  • 硝子体容積減少
①高張浸透圧薬
D-マンニトール(点眼)、グリセロール、イソソルビド(内服)