井上純弌(INOUE Jun'ichi)はゲームデザイナー・イラストレーター・漫画家。他にも同人活動(*1)も行っている。別筆名「希有馬(けうま,Keuma)」(*2)、「井上純一」(*3)。通称「じゅんいっちゃん」、「ジンサン」(*4)。
ゲームデザイナーとして
「天羅万象」シリーズ、「アルシャード」シリーズ、「エンゼルギア」などのゲームデザインを担当。ロールプレイ評価ルールや、「他人との人間関係」をヒーローポイントやコネクションに反映させたルール(*5)に特色があり、特に後者は「ダブルクロス」や「風の聖痕RPG」などのに影響を与えている。
「アルシャード」においては、TRPGのルールブックにエディトリアルデザインを意欲的に取り入れ、その後のFEAR製ルールブックの編集フォーマットを決定づけるなどの功績がある。
また、リプレイ「オーディンの槍」「スルトの剣」のGMを菊池たけしが担当したのがきっかけで、「アルシャード」をベースとしたオープンTRPGゲームシステムとでも言うべき「スタンダードRPGシステム」が誕生する事となる。
ナイトウィザードとの関係
デザイナーの菊池たけしとは、共に無名時代に雑誌『コンプティーク』での読者参加企画のアルバイトで知り合って以来の仲だが、ナイトウィザードのTRPGリプレイに参加したことはない。しかし、基本ルールブックにイラストレーターとして参加している(2ndルールブックのサンプルキャラクター「人狼」のイラスト)他、前述の「スルトの剣」にてヴァルキリー(*6)のヴィオレットを演じ、矢野俊策演じる柊蓮司と競演している。なお、ナイトウィザードのシステムデザイナーを務める遠藤卓司、リプレイ「モノクロームの境界」のGM久保田悠羅とは学生時代からの盟友であり、特に遠藤とは処女作の「天羅万象」や「アルシャード」など共作も多い。
DVDコメンタリ
なぜか第6巻のTRPG編コメンタリに出演。TRPG編であるにもかかわらず、敬愛する佐藤順一?のアニメ演出論を語ることに終始し、きくたけと王子の頭を抱えさせるという狼藉の限りを尽くした。
小暮英麻との関係
ウェブラジオ「ナイトウィザード通信」および「ふぃあ通」にて、自作の宣伝に来た際には、必ず小暮英魔にいじり倒されている。井上が小暮について曰く「虫よりも嫌いな女」と言うことだがどう見てもただのツンデレである。
ちなみに小暮とは「アルシャードガイア」リプレイ「神薙ぐ御剣」で共演しているが、案の定大惨事となっている。
エピソード
きくたけ曰く「趣味はセッション破壊」だとか。
「TRPG冬の時代」と呼ばれる1990年代には、イベントや雑誌のコラムなどでの過激な言動(*7)で賛否両論を招き、そのため一時はきくたけとの関係がこじれるなどしたが、その発言にTRPG界への憂いを読み取った鈴吹太郎の仲介により和解。これがきっかけとなり、FEARを拠点としてゲームデザイナー活動を行なうようになった。
2009年に中国人の奥さんと結婚。日中のカルチャーギャップをネタにした4コマ漫画「中国嫁日記」をwebにて不定期連載し人気を博している。
ちなみに夫人との結婚はJGC2009で井上自身から発表されたが、TRPG業界とは関わりのない一般人である(*8)ことを伝えるや、会場の参加者は、小暮英麻との関係を元ネタにしたブーイングを冗談で浴びせていたとか。