真説ノストラダムスの大予言

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 『【真説】ノストラダムスの大予言』は、1990年に出版された[[加治木義博]]の著書。1991年のベストセラー新書・ノンフィクション部門第2位、総合第19位(東販調べ)。公称発行部数は38万部で((『日経エンタテインメント!』調査 「[[本誌独自調査 予言書ベストセラーランキング これが最も売れている予言書トップ30(ホームページ版オリジナル)>>http://web.archive.org/web/20010211204834/http://netnavi.nikkeibp.co.jp/ent/index/9710/report/news0302.html]]」(ミラー・サイト)による。))、以降[[シリーズ化>『真説ノストラダムスの大予言』シリーズ]]された。 *内容  プロローグ「今までの“ノストラダムスの予言”は間違っている」で、まず従来の解釈書はいつ起こるかという「時」の明示がなく、解釈書として役に立たないものだったと批判している。  第1章「私は『時』の暗号を解読した」では、第一序文(セザールへの手紙)を抜粋しつつ、詩番号を加減乗除することで事件の起こる「時」を算出できると主張した。  第2章「『序』には予言の読み方が隠されていた」では、第一序文の解読をさらに進め、ノストラダムスは占星術やアナグラムを使っておらず、占星術らしい星座の名前や神の名前は比喩として、また固有名詞はアナグラムではなく近い発音のものとして、読み解かねばならないと主張した。また、関連して、ノストラダムスが安息香酸を発見した偉大な化学者であったことも紹介されている。  第3章「一九九九年、人類滅亡は絶対ない」では、有名な[[百詩篇第10巻72番]]の解釈を行い、それは1988年のイラン・イラク戦争停戦の予言だったとした。また、[[五島勉]]が紹介した「[[ブロワ城の問答]]」は、偽書だとも指摘した。  第4章「世を救うための予言はいかに傷つけられてきたか」では、従来の解釈への批判として、主に[[クルト・アルガイヤー]]の解釈を俎上にのせている。  第5章「予言が教える『これからの世界』」では、近未来に実現する予言詩の紹介が行われている。この本は湾岸危機の最中に出されたが、湾岸情勢がさらに大きな人類最後の戦争に繋がり、そのあと救世主とされるような偉大な人物が現れるという見通しが述べられている。  最後に付録として「ノストラダムス『二十世紀末予言詩集』」が添えられている。 *コメント  加治木義博の解釈の疑問点については姉妹サイトでまとめたので(([[加治木義博『真説ノストラダムスの大予言』シリーズへのツッコミ>>http://www.geocities.jp/nostradamuszakkicho/kajiki/kajiki.htm]]))、ここでは詳述しない。  結論として言うならば、加治木が使った第一序文は信頼性の低いバージョンであり、そこから導かれた解釈法は妥当性に疑問がある。また、発音に注意しろといいつつ、底本や校訂の問題にほぼ全くといってよいほど触れていないのも、学問的に探求したという著者の主張に疑問を抱かせる。 *書誌 :書名|真説ノストラダムスの大予言 :副題|「一九九九年人類滅亡」は絶対にない!! :著者|加治木義博 :版元|KKロングセラーズ :出版日|1990年12月25日 **外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire) :Titre|Shinsetsu Nostradamus no Dai-yogen (trad./ Les Grandes Prophéties de Nostradamus : vraiment expliquées) :Sous-titre|"1999 nen jinrui metsubou" wa zettaini nai !! (trad./ "Disparition de la humainité à l'an 1999", ça ne se peut rien!!) :Auteur|KAJIKI Yoshihiro :Publication|KK Longsellers :Lieu|Tokyo, Japon :Date|le 25 Décembre 1990 :Note|Exemen des quatrains I-8, I-9, I-19, I-28, I-29, I-33, I-36, I-35, I-48, I-57, I-58, I-62, I-63, I-68, I-69, I-80, I-81, I-84, I-87, I-90, I-92, I-94, I-97, II-4, II-9, II-30, II-45, II-54, II-66, II-75, II-79, II-81, II-92, III-2, III-61, III-75, III-79, III-94, III-95, III-97, IV-14, IV-15, IV-26, IV-33, IV-52, IV-56, IV-65, IV-68, IV-81, IV-82, V-13, V-18, V-27, V-31, V-33, V-41, V-54, V-75, V-98, VI-21, VI-49, VI-61, VI-70, VI-73, VI-91, VI-94, VI-100, VII-17, VII-18, VII-22, VI-33, VIII-9, VIII-10, VIII-19, VIII-29, VIII-55, VIII-70, VIII-79, VIII-82, VIII-83, VIII-89, VIII-99, IX-60, IX-66, IX-83, IX-97, X-28, X-67, X-72, X-73, X-74, X-75, X-78, X-86, XI-40(!) ---- #comment
 『&bold(){【真説】ノストラダムスの大予言}』は、1990年に出版された[[加治木義博]]の著書。  1991年のベストセラー新書・ノンフィクション部門第2位、総合第19位(東販調べ)。公称発行部数は38万部で((『日経エンタテインメント!』調査 「[[本誌独自調査 予言書ベストセラーランキング これが最も売れている予言書トップ30(ホームページ版オリジナル)>>http://web.archive.org/web/20010211204834/http://netnavi.nikkeibp.co.jp/ent/index/9710/report/news0302.html]]」(ミラー・サイト)による。))、以降[[シリーズ化>『真説ノストラダムスの大予言』シリーズ]]された。 *内容  プロローグ「今までの“ノストラダムスの予言”は間違っている」で、まず従来の解釈書はいつ起こるかという「時」の明示がなく、解釈書として役に立たないものだったと批判している。  第1章「私は『時』の暗号を解読した」では、第一序文(セザールへの手紙)を抜粋しつつ、詩番号を加減乗除することで事件の起こる「時」を算出できると主張した。  第2章「『序』には予言の読み方が隠されていた」では、第一序文の解読をさらに進め、ノストラダムスは占星術や[[アナグラム]]を使っておらず、占星術らしい星座の名前や神の名前は比喩として、また固有名詞はアナグラムではなく近い発音のものとして、読み解かねばならないと主張した。また、関連して、ノストラダムスが安息香酸を発見した偉大な化学者であったことも紹介されている。  第3章「一九九九年、人類滅亡は絶対ない」では、有名な[[百詩篇第10巻72番]]の解釈を行い、それは1988年のイラン・イラク戦争停戦の予言だったとした。また、[[五島勉]]が紹介した「[[ブロワ城の問答]]」は、偽書だとも指摘した。  第4章「世を救うための予言はいかに傷つけられてきたか」では、従来の解釈への批判として、主に[[クルト・アルガイヤー]]の解釈を俎上にのせている。  第5章「予言が教える『これからの世界』」では、近未来に実現する予言詩の紹介が行われている。この本は湾岸危機の最中に出されたが、湾岸情勢がさらに大きな人類最後の戦争に繋がり、そのあと救世主とされるような偉大な人物が現れるという見通しが述べられている。  最後に付録として「ノストラダムス『二十世紀末予言詩集』」が添えられている。 *コメント  加治木義博の解釈の疑問点については過去に姉妹サイトにまとめたことがある(現在は閉鎖)。  結論として言うならば、加治木が使った第一序文は信頼性の低いバージョンであり、そこから導かれた解釈法は妥当性に疑問がある。  また、発音に注意しろといいつつ、底本や校訂の問題にほぼ全くといってよいほど触れていないのも、学問的に探求したという著者の主張に疑問を抱かせる。  関連する情報は[[「恐怖の大王=デクエヤル」説]]も参照のこと。 *書誌 :書名|真説ノストラダムスの大予言 :副題|「一九九九年人類滅亡」は絶対にない!! :著者|加治木義博 :版元|KKロングセラーズ :出版日|1990年12月25日 **外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire) :Titre|Shinsetsu Nostradamus no Dai-yogen (trad./ Les Grandes Prophéties de Nostradamus : vraiment expliquées) :Sous-titre|"1999 nen jinrui metsubou" wa zettaini nai !! (trad./ "Disparition de la humainité à l'an 1999", ça ne se peut rien!!) :Auteur|KAJIKI Yoshihiro :Publication|KK Longsellers :Lieu|Tokyo, Japon :Date|le 25 Décembre 1990 :Note|Exemen des quatrains I-8, I-9, I-19, I-28, I-29, I-33, I-36, I-35, I-48, I-57, I-58, I-62, I-63, I-68, I-69, I-80, I-81, I-84, I-87, I-90, I-92, I-94, I-97, II-4, II-9, II-30, II-45, II-54, II-66, II-75, II-79, II-81, II-92, III-2, III-61, III-75, III-79, III-94, III-95, III-97, IV-14, IV-15, IV-26, IV-33, IV-52, IV-56, IV-65, IV-68, IV-81, IV-82, V-13, V-18, V-27, V-31, V-33, V-41, V-54, V-75, V-98, VI-21, VI-49, VI-61, VI-70, VI-73, VI-91, VI-94, VI-100, VII-17, VII-18, VII-22, VI-33, VIII-9, VIII-10, VIII-19, VIII-29, VIII-55, VIII-70, VIII-79, VIII-82, VIII-83, VIII-89, VIII-99, IX-60, IX-66, IX-83, IX-97, X-28, X-67, X-72, X-73, X-74, X-75, X-78, X-86, XI-40(!) ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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