《新たなる時代への序曲》真説ノストラダムスの大予言

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 『&bold(){《新たなる時代への序曲》真説ノストラダムスの大予言}』は、2002年に出版された[[加治木義博]]の著書。2012年時点で、[[『真説ノストラダムスの大予言』シリーズ]]の最新刊に当たっている。 #amazon(4845406934) 【画像】カバー表紙 *内容  この本は2002年2月1日初版発行、つまり2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを踏まえて出版された。  序章「ノストラダムスの予言は間違っていなかった!」では、ノストラダムスが同時多発テロを見通しただけでなく、そこから繋がる次の世界大戦の様子まで詳細に予言していると主張し、前提としてリンカーンとケネディの暗殺、ソ連崩壊、チャレンジャー号爆発など、過去の的中例を挙げている。  第1章「わかっていた多発テロとアフガン戦争」、第2章「テロの裏面まで熟知したノストラダムス」では、アメリカ同時多発テロを予言していた詩篇を挙げ、ノストラダムスはその事件を詳細に見通していたと主張した。  第3章「なぜ未来のことがこんなにわかったのか」は、そのように見通せていたのはなぜかに関する説明だが、ほとんどは『[[真説ノストラダムスの大予言]]』『真説ノストラダムスの大予言2』からの再録である。新しい追加情報として、ミシガン大学のマコーネルによるプラナリアを使った記憶に関する実験やベイラー医科大学のアンガーによるラットを使った実験、さらに超能力者ピーター・フルクの例などを元に、霊魂に関する仮説を述べている。  第4章「日本はこれからどうなる?」では、予言解釈の結果として、小泉政権が自衛隊法の改正や経済政策の大失敗によって国民の猛反発を受ける形で崩壊することや、2002年に東海大地震の危険性が非常に高く、2004年以降はその危険性は激減することなどの見通しが述べられている。  第5章「迷走するイスラム過激派と血まみれの世界」、第6章「第三次世界大戦へ」では、同時多発テロが第三次世界大戦に繋がっていくという見通しが、多くの詩の解釈を踏まえて述べられている。  第7章「いつ来る、黄金の世紀」では、従来から述べていた『黄金の世紀』は21世紀になった途端に来るものではなく、2007年に迎えることになるのではないかという見通しが示されている。また、加治木が『真説ノストラダムスの大予言・黄金の世紀』(1998年)で、21世紀に入ってすぐの数年以内に「大虐殺に賭ける」危険な人物が現れるという見通しを示したことは、この同時多発テロで成就したとも述べている。 *コメント  たしかに、『真説ノストラダムスの大予言・黄金の世紀』には、加治木が言うような記述がある。ただし、そこでは「大虐殺」のときに世界でベスト7に入るノストラダムス関連の大ベストセラーが現れると述べていた((同書 pp.88-90))。確かに、テロ直後に [[エドガー・レオニ]]の『[[ノストラダムスとその予言>Nostradamus and His Prophecies]]』などが Amazon.com(米国)で飛ぶように売れたらしいので、一応的中したといえないこともないが、1999年を境に自分以外の全世界のノストラダムス研究者は信用を失って「全滅」((加治木 [2002] pp.30, 34))したと主張する加治木の想定とはおそらく違うのだろう。  小泉政権や第三次大戦に関する見通しが当たったかどうかについては、ここではいちいち検証しない。  なお、マコーネルやアンガーの実験は度重なる追試の結果、その再現性のなさなどの問題点が指摘されている((H. コリンズ、T. ピンチ『七つの科学事件ファイル』化学同人))。また、フルクの超能力に関しては、誇張の多さなどを具体的に指摘した懐疑的な見解が存在している((皆神龍太郎「ピーター・フルコスは透視能力で難事件を解決した!?」(『新・トンデモ超常現象56の真相』太田出版)))。 *オンデマンドペーパーバック版  2012年にオンデマンドペーパーバック版の発売が始まった。 #amazon(4845432013) 【画像】オンデマンドペーパーバック版。表紙は上記の新書版とまったく同じである。 *書誌 :書名|真説ノストラダムスの大予言 :副題|《新たなる時代への序曲》 :著者|加治木義博 :版元|KKロングセラーズ :出版日|2002年2月1日 ***外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire) :Titre|Shinsetsu Nostradamus no Dai-yogen (trad./ Les Grandes Prophéties de Nostradamus : vraiment expliquées.) :Sous-titre|Aratanaru jidai eno jokyoku (trad. / le prélude d'un nouvel siècle.) :Auteur|KAJIKI Yoshihiro :Publication|KK Longsellers :Lieu|Tokyo, Japon :Date|le 1&sup(){er} février 2002 :Note|examen des quatrains I-4, I-24, I-26, I-36, I-37, I-38, I-44, I-45, I-48, I-49, I-54, I-55, I-56, I-57, I-58, I-62, I-63, I-64, I-81, I-84, I-94, II-9, II-13, II-18, II-35, II-43, II-46, II-48, II-52, II-57, II-79, II-88, II-91, II-92, III-2, III-37, III-46, III-60, III-61, III-63, III-69, III-75, III-79, III-84, III-95, III-97, III-98, IV-26, IV-28, IV-29, IV-43, IV-45, IV-56, IV-66, V-31, V-80, V-96, VI-21, VI-23, VI-33, VI-37, VI-69, VI-80, VI-94, VI-95, VI-97, VI-98, VIII-9, VIII-14, VIII-15, VIII-17, VIII-21, VIII-28, VIII-29, VIII-31, VIII-40, VIII-68, VIII-77, VIII-78, IX-17, IX-44, IX-83, X-72, X-74, X-89 ---- #comment
 『&bold(){《新たなる時代への序曲》真説ノストラダムスの大予言}』は、2002年に出版された[[加治木義博]]の著書。  これ以降、[[『真説ノストラダムスの大予言』シリーズ]]が書かれることはなかったので、著書の中で明示されたわけではないが、結果的に最終巻となった。 #amazon(4845406934) 【画像】カバー表紙 *内容  この本は2002年2月1日初版発行、つまり2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを踏まえて出版された。  序章「ノストラダムスの予言は間違っていなかった!」では、ノストラダムスが同時多発テロを見通しただけでなく、そこから繋がる次の世界大戦の様子まで詳細に予言していると主張し、前提としてリンカーンとケネディの暗殺、ソ連崩壊、チャレンジャー号爆発など、過去の的中例を挙げている。  第1章「わかっていた多発テロとアフガン戦争」、第2章「テロの裏面まで熟知したノストラダムス」では、アメリカ同時多発テロを予言していた詩篇を挙げ、ノストラダムスはその事件を詳細に見通していたと主張した。  第3章「なぜ未来のことがこんなにわかったのか」は、そのように見通せていたのはなぜかに関する説明だが、ほとんどは『[[真説ノストラダムスの大予言]]』『真説ノストラダムスの大予言2』からの再録である。新しい追加情報として、ミシガン大学のマコーネルによるプラナリアを使った記憶に関する実験やベイラー医科大学のアンガーによるラットを使った実験、さらに超能力者ピーター・フルクの例などを元に、霊魂に関する仮説を述べている。  第4章「日本はこれからどうなる?」では、予言解釈の結果として、小泉政権が自衛隊法の改正や経済政策の大失敗によって国民の猛反発を受ける形で崩壊することや、2002年に東海大地震の危険性が非常に高く、2004年以降はその危険性は激減することなどの見通しが述べられている。  第5章「迷走するイスラム過激派と血まみれの世界」、第6章「第三次世界大戦へ」では、同時多発テロが第三次世界大戦に繋がっていくという見通しが、多くの詩の解釈を踏まえて述べられている。  第7章「いつ来る、黄金の世紀」では、従来から述べていた『黄金の世紀』は21世紀になった途端に来るものではなく、2007年に迎えることになるのではないかという見通しが示されている。また、加治木が『真説ノストラダムスの大予言・黄金の世紀』(1998年)で、21世紀に入ってすぐの数年以内に「大虐殺に賭ける」危険な人物が現れるという見通しを示したことは、この同時多発テロで成就したとも述べている。 *コメント  たしかに、『真説ノストラダムスの大予言・黄金の世紀』には、加治木が言うような記述がある。ただし、そこでは「大虐殺」のときに世界でベスト7に入るノストラダムス関連の大ベストセラーが現れると述べていた((同書 pp.88-90))。  確かに、テロ直後に [[エドガー・レオニ]]の『[[ノストラダムスとその予言>Nostradamus and His Prophecies]]』などが Amazon.com(米国)で飛ぶように売れたらしいので、一応的中したといえないこともないが、1999年を境に自分以外の全世界のノストラダムス研究者は信用を失って「全滅」((加治木 [2002] pp.30, 34))したと主張する加治木の想定とはおそらく違うのだろう。  小泉政権や第三次大戦に関する見通しが当たったかどうかについては、ここではいちいち検証しない。  なお、マコーネルやアンガーの実験は度重なる追試の結果、その再現性のなさなどの問題点が指摘されている((H. コリンズ、T. ピンチ『七つの科学事件ファイル』化学同人))。  また、フルクの超能力に関しては、誇張の多さなどを具体的に指摘した懐疑的な見解が存在している((皆神龍太郎「ピーター・フルコスは透視能力で難事件を解決した!?」(『新・トンデモ超常現象56の真相』太田出版)))。 *オンデマンドペーパーバック版  2012年にオンデマンドペーパーバック版の発売が始まった。 #amazon(4845432013) 【画像】オンデマンドペーパーバック版。表紙は上記の新書版とまったく同じである。 *書誌 :書名|真説ノストラダムスの大予言 :副題|《新たなる時代への序曲》 :著者|加治木義博 :版元|KKロングセラーズ :出版日|2002年2月1日 ***外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire) :Titre|Shinsetsu Nostradamus no Dai-yogen (trad./ Les Grandes Prophéties de Nostradamus : vraiment expliquées.) :Sous-titre|Aratanaru jidai eno jokyoku (trad. / le prélude d'un nouvel siècle.) :Auteur|KAJIKI Yoshihiro :Publication|KK Longsellers :Lieu|Tokyo, Japon :Date|le 1&sup(){er} février 2002 :Note|examen des quatrains I-4, I-24, I-26, I-36, I-37, I-38, I-44, I-45, I-48, I-49, I-54, I-55, I-56, I-57, I-58, I-62, I-63, I-64, I-81, I-84, I-94, II-9, II-13, II-18, II-35, II-43, II-46, II-48, II-52, II-57, II-79, II-88, II-91, II-92, III-2, III-37, III-46, III-60, III-61, III-63, III-69, III-75, III-79, III-84, III-95, III-97, III-98, IV-26, IV-28, IV-29, IV-43, IV-45, IV-56, IV-66, V-31, V-80, V-96, VI-21, VI-23, VI-33, VI-37, VI-69, VI-80, VI-94, VI-95, VI-97, VI-98, VIII-9, VIII-14, VIII-15, VIII-17, VIII-21, VIII-28, VIII-29, VIII-31, VIII-40, VIII-68, VIII-77, VIII-78, IX-17, IX-44, IX-83, X-72, X-74, X-89 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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