アメリカ同時多発テロに関する偽の詩

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アメリカ同時多発テロに関する偽の詩」(2013/04/05 (金) 00:11:20) の最新版変更点

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 2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が起きると、インターネット上では、ノストラダムスの予言と称する偽の詩篇が出回った。 *原文対訳  アメリカで広まり、日本でもインターネット上やスポーツ新聞などに取り上げられたのは、以下の2種類の予言である。((予言詩の原文は田窪「米国旅客機同時ハイジャックによる無差別大量殺人とノストラダムスの予言」に拠った。著作権上の配慮から訳はこちらでつけ直した。)) &bold(){Nostradamus 1654} In the City of God there will be a great thunder, Two brothers torn apart by Chaos, While the fortress endures, the great leader will Succumb, The third big war will begin when the big city is burning. 神の都市に大きな落雷があるだろう。 二人の兄弟は混沌により引き裂かれる。 要塞は持ちこたえるものの、偉大な指導者は屈するだろう。 大都市が燃えるときに第三の大戦が始まるだろう。 &bold(){Nostradamus quadtraine }[&italic(){sic.}]&bold(){654}: In the year of the new century and none months, From the sky will come a great King of Terror... The sky will burn at forty-five degrees. Fire approaches the great new city... In the city of york there will be a great collapse, 2 twin brothers torn apart by chaos while the fortress endures the great leader will succumb third big war will begin when the big city is burning. 新世紀の年と9か月、 空から恐怖の大王が来るだろう・・・ 空は四十五度で燃えるだろう 空は偉大な新しい都市に近づく・・・ ヨークの都市では大きな倒壊があるだろう。 双子の兄弟は混沌により引き裂かれる。 要塞は持ちこたえるものの、偉大な指導者は屈するだろう。 大都市が燃えるときに第三の大戦が始まるだろう。 **出典  Nostradamus1654 と題された詩の起源は、1997年にカナダのブロック大学の学生だったニール・マーシャル(Neil Marshall)がサイト「ノストラダムスの批判的分析」(A critical analysis of Nostradamus)で発表した詩にあったという。そのサイトはノストラダムス予言に対して懐疑的な視点で書かれたものだったらしく、その延長線上でどうとでも解釈できるように作られた曖昧な詩篇に以下のものがあった((原文は田窪、前掲論文に拠った。))。 In the City of God there will be a great thunder Two brothers torn apart by Chaos While the fortress endures The great leader will succumb 神の都市に大きな落雷があるだろう。 二人の兄弟は混沌により引き裂かれる。 要塞は持ちこたえるものの、 偉大な指導者は屈するだろう。  この詩の最後に改悪が加えられてNostradamus1654になったことが明らかである。  Nostradamus quadtrain 654 の2篇はそれをさらにアレンジしているが、2篇のうち上の方は[[百詩篇第10巻72番]]と[[百詩篇第6巻97番]]をつなぎ合わせて改悪したものに過ぎない。  下の方はもちろん Nostradamus1654 を改悪したものだが、もともと[[百詩篇第3巻98番]]からの影響があると指摘されている((以上、この「出典」の節は田窪「米国旅客機同時ハイジャックによる無差別大量殺人とノストラダムスの予言」に拠っている。))。 **懐疑的な視点  日本では[[田窪勇人]]がいち早く「[[米国旅客機同時ハイジャックによる無差別大量殺人とノストラダムスの予言>http://www.sam.hi-ho.ne.jp/hayatos/dB/re_0004.swf]]」(2001年9月28日初公開)を発表した。これはこの問題に関して非常に手際よくまとめられた優れた文献である。  竹本良『テロとUFO』(徳間書店、2001年)は、宇宙人などに関して信奉者的な立場で書かれた文献だが、その第3章「ノストラダムスの予言」では、田窪の前掲論文などをもとに、偽予言について懐疑的にまとめられている。  G.B.ノストラダムス研究班『ノストラダムスの21世紀大予言』(ワニブックス、2001年)も出典が明記されていないが、それらの詩については偽作とする立場で書かれている。 *日本で流布した別の詩  田窪の前掲論文には、「2ちゃんねる」に現れた「五島勉の『ノストラダムスの大予言・湾岸戦争編』に載っていた詩」と称する偽の詩への言及もある。一応フランス語で書かれてはいるものの、田窪も指摘するように韻律が大きく崩れており、質の悪い偽作である。 *その他  ほかに、911直後の女性週刊誌に、日本人少女がテロを見通す詩を事前に発表していたという記事が載ったことがある。その記事には、ノストラダムス研究者を名乗る匿名の人物によるもっともらしい解釈が載せられていたが、その詩を作った当人は「『紛争っぽいポエム』を意味不明の言い回しで書いただけ」とパロディに過ぎなかったことを明らかにしている(([[ちゆ12歳「9・11同時多発テロを予言して週刊誌に載りました」>>http://tiyu.to/y0003.html]]))。 ---- &bold(){コメントらん} 以下のコメント欄は[[コメントの著作権および削除基準>著作権について]]を了解の上でご使用ください。なお、当「大事典」としては、以下に投稿されたコメントの信頼性などをなんら担保するものではありません (当「大事典」管理者である sumaru 自身によって投稿されたコメントを除く)。 - ツインタワーなら、双子の塔と表現するだろし、多少フランス語を知っていれば創作可能なでっちあげな、お遊びに過ぎない -- とある信奉者 (2013-04-05 00:11:20) #comment
 2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が起きると、インターネット上では、ノストラダムスの予言と称する偽の詩篇が出回った。 *原文対訳  アメリカで広まり、日本でもインターネット上やスポーツ新聞などに取り上げられたのは、以下の2種類の予言である。((予言詩の原文は田窪「米国旅客機同時ハイジャックによる無差別大量殺人とノストラダムスの予言」に拠った。著作権上の配慮から訳はこちらでつけ直した。)) &bold(){Nostradamus 1654} In the City of God there will be a great thunder, Two brothers torn apart by Chaos, While the fortress endures, the great leader will Succumb, The third big war will begin when the big city is burning. 神の都市に大きな落雷があるだろう。 二人の兄弟は混沌により引き裂かれる。 要塞は持ちこたえるものの、偉大な指導者は屈するだろう。 大都市が燃えるときに第三の大戦が始まるだろう。 &bold(){Nostradamus quadtraine }[&italic(){sic.}]&bold(){654}: In the year of the new century and none months, From the sky will come a great King of Terror... The sky will burn at forty-five degrees. Fire approaches the great new city... In the city of york there will be a great collapse, 2 twin brothers torn apart by chaos while the fortress endures the great leader will succumb third big war will begin when the big city is burning. 新世紀の年と9か月、 空から恐怖の大王が来るだろう・・・ 空は四十五度で燃えるだろう 空は偉大な新しい都市に近づく・・・ ヨークの都市では大きな倒壊があるだろう。 双子の兄弟は混沌により引き裂かれる。 要塞は持ちこたえるものの、偉大な指導者は屈するだろう。 大都市が燃えるときに第三の大戦が始まるだろう。 **出典  Nostradamus1654 と題された詩の起源は、1997年にカナダのブロック大学の学生だったニール・マーシャル(Neil Marshall)がサイト「ノストラダムスの批判的分析」(A critical analysis of Nostradamus)で発表した詩にあったという。そのサイトはノストラダムス予言に対して懐疑的な視点で書かれたものだったらしく、その延長線上でどうとでも解釈できるように作られた曖昧な詩篇に以下のものがあった((原文は田窪、前掲論文に拠った。))。 In the City of God there will be a great thunder Two brothers torn apart by Chaos While the fortress endures The great leader will succumb 神の都市に大きな落雷があるだろう。 二人の兄弟は混沌により引き裂かれる。 要塞は持ちこたえるものの、 偉大な指導者は屈するだろう。  この詩の最後に改悪が加えられてNostradamus1654になったことが明らかである。  Nostradamus quadtrain 654 の2篇はそれをさらにアレンジしているが、2篇のうち上の方は[[百詩篇第10巻72番]]と[[百詩篇第6巻97番]]をつなぎ合わせて改悪したものに過ぎない。  下の方はもちろん Nostradamus1654 を改悪したものだが、もともと[[百詩篇第3巻98番]]からの影響があると指摘されている((以上、この「出典」の節は田窪「米国旅客機同時ハイジャックによる無差別大量殺人とノストラダムスの予言」に拠っている。))。 **懐疑的な視点  日本では[[田窪勇人]]がいち早く「[[米国旅客機同時ハイジャックによる無差別大量殺人とノストラダムスの予言>http://www.sam.hi-ho.ne.jp/hayatos/dB/re_0004.swf]]」(2001年9月28日初公開)を発表した。これはこの問題に関して非常に手際よくまとめられた優れた文献である。  竹本良『テロとUFO』(徳間書店、2001年)は、宇宙人などに関して信奉者的な立場で書かれた文献だが、その第3章「ノストラダムスの予言」では、田窪の前掲論文などをもとに、偽予言について懐疑的にまとめられている。  G.B.ノストラダムス研究班『ノストラダムスの21世紀大予言』(ワニブックス、2001年)も出典が明記されていないが、それらの詩については偽作とする立場で書かれている。 *日本で流布した別の詩  田窪の前掲論文には、「2ちゃんねる」に現れた「五島勉の『ノストラダムスの大予言・湾岸戦争編』に載っていた詩」と称する偽の詩への言及もある。一応フランス語で書かれてはいるものの、田窪も指摘するように韻律が大きく崩れており、質の悪い偽作である。 *その他  ほかに、911直後の女性週刊誌に、日本人少女がテロを見通す詩を事前に発表していたという記事が載ったことがある。その記事には、ノストラダムス研究者を名乗る匿名の人物によるもっともらしい解釈が載せられていたが、その詩を作った当人は「『紛争っぽいポエム』を意味不明の言い回しで書いただけ」とパロディに過ぎなかったことを明らかにしている(([[ちゆ12歳「9・11同時多発テロを予言して週刊誌に載りました」>>http://tiyu.to/y0003.html]]))。 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。 ---- &bold(){コメントらん} 以下に投稿されたコメントは&u(){書き込んだ方々の個人的見解であり}、当「大事典」としては、その信頼性などをなんら担保するものではありません。  なお、現在、コメント書き込みフォームは撤去していますので、新規の書き込みはできません。 - ツインタワーなら、双子の塔と表現するだろし、多少フランス語を知っていれば創作可能なでっちあげな、お遊びに過ぎない -- とある信奉者 (2013-04-05 00:11:20)

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