Il Vero Pronostico

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 『&bold(){優れた占星術師にして哲学者であるフランス人ミシェル・ノストラダムス師により算定された真の占筮}』(&italic(){Il Vero Pronostico Calcolato Dall'Eccellmo. Astrologo, et Filsofo M. Michel Nostradamo Francese})は、イタリア語で刊行された[[ノストラダムス]]の[[暦書]]。ボローニャで[[アレッサンドロ・ベナッチ]]によって1566年に出版されたが、単なる偽版のようである。 【画像】『真の占筮』の扉((画像の出典:[[http://www.propheties.it/]])) *正式名 -Il VERO PRONOSTICO CALCOLATO DALL'ECCELL.&sup(){mo} ASTROLOGO, ET FILOSOFO M. MICHEL Nostradamo Francese. --Il qual narra diligetemente tutte le peruerse calamità, che deue incorrere l'Anno 1566. come per ragioni Astronomiche lo dimostra. --Et il modo ancora da guardarsi dalle peruerse constellationi con l’aiuto dell’onnipotente Iddio qual voglia uietare tal influssi Celesti. --Con un bellissimo discorso delli Raccolti di detto Anno, come leggendo intenderai. --Con licentia delli Superiori. --In Bologna per Alessandro Benatio. MDLXVI -優れた占星術師にして哲学者であるフランス人ミシェル・ノストラダムス師により算定された真の占筮。 --(中略) --御上の認可とともに。 --ボローニャのアレッサンドロ・ベナッチによる。1566年 *内容  四つ折版8ページの文献である。  前書きに続いて1566年全般向けの要約的な予兆(散文)と月蝕についての記述が収録され、残り4ページ分は「最も高名にして最も優れたオルレアン公へ」(All'Illustrissimo, & Eccellentisimo Duca d'Orliens)と題された献辞になっている。 *分析  [[ジャック・アルブロン]]は、オルレアン公宛ての献辞が『[[1563年向けの占筮>Pronostico dell'anno 1563]]』や『[[1565年に始まり1570年分まで歴年を語るミシェル・ノストラダムス師の予兆と占筮>Li Presagi et Pronostici di M. Michele Nostradamo]]』など、イタリア語で出された偽の暦書に収録されたピウス4世宛ての献辞を転用したものであると指摘した((Halbronn [1991a] p.53))。  なお、上記『1563年向けの占筮』を出版したのも、アレッサンドロ・ベナッチであった。  それに加えて、[[ピエール・ブランダムール]]は本文に『[[1565年に始まり1570年分まで歴年を語るミシェル・ノストラダムス師の予兆と占筮>Li Presagi et Pronostici di M. Michele Nostradamo]]』からの換骨奪胎が見られることや、文中に見られる日蝕の記述がでたらめなことなどを指摘した((Brind’Amour [1993] p.492))。  以上から、この版が単なる偽版であることは疑いのないところであろう。 *所蔵先  フランス国立図書館に唯一現存している。この伝本には手書きでの様々な書き込みがある。[[ミシェル・ショマラ]]は疑問符付きで、それらが再版を目指して行われた修正だった可能性を示した((Chomarat [1989] p.77))。 *外部リンク -[[http://www.propheties.it]] ---- #comment
 『&bold(){優れた占星術師にして哲学者であるフランス人ミシェル・ノストラダムス師により算定された真の占筮}』(&italic(){Il Vero Pronostico Calcolato Dall'Eccellmo. Astrologo, et Filsofo M. Michel Nostradamo Francese})は、イタリア語で刊行された[[ノストラダムス]]の[[暦書]]。ボローニャで[[アレッサンドロ・ベナッチ]]によって1566年に出版されたが、単なる偽版のようである。 #ref(1566benacci.PNG) 【画像】『真の占筮』の扉((画像の出典:[[http://www.propheties.it/]])) *正式名 -Il VERO PRONOSTICO CALCOLATO DALL'ECCELL.&sup(){mo} ASTROLOGO, ET FILOSOFO M. MICHEL Nostradamo Francese. --Il qual narra diligetemente tutte le peruerse calamità, che deue incorrere l'Anno 1566. come per ragioni Astronomiche lo dimostra. --Et il modo ancora da guardarsi dalle peruerse constellationi con l’aiuto dell’onnipotente Iddio qual voglia uietare tal influssi Celesti. --Con un bellissimo discorso delli Raccolti di detto Anno, come leggendo intenderai. --Con licentia delli Superiori. --In Bologna per Alessandro Benatio. MDLXVI -優れた占星術師にして哲学者であるフランス人ミシェル・ノストラダムス師により算定された真の占筮。 --(中略) --御上の認可とともに。 --ボローニャのアレッサンドロ・ベナッチによる。1566年 *内容  四つ折版8ページの文献である。  前書きに続いて1566年全般向けの要約的な予兆(散文)と月蝕についての記述が収録され、残り4ページ分は「最も高名にして最も優れたオルレアン公へ」(All'Illustrissimo, & Eccellentisimo Duca d'Orliens)と題された献辞になっている。 *分析  [[ジャック・アルブロン]]は、オルレアン公宛ての献辞が『[[1563年向けの占筮>Pronostico dell'anno 1563]]』や『[[1565年に始まり1570年分まで歴年を語るミシェル・ノストラダムス師の予兆と占筮>Li Presagi et Pronostici di M. Michele Nostradamo]]』など、イタリア語で出された偽の暦書に収録されたピウス4世宛ての献辞を転用したものであると指摘した((Halbronn [1991a] p.53))。  なお、上記『1563年向けの占筮』を出版したのも、アレッサンドロ・ベナッチであった。  それに加えて、[[ピエール・ブランダムール]]は本文に『[[1565年に始まり1570年分まで歴年を語るミシェル・ノストラダムス師の予兆と占筮>Li Presagi et Pronostici di M. Michele Nostradamo]]』からの換骨奪胎が見られることや、文中に見られる日蝕の記述がでたらめなことなどを指摘した((Brind’Amour [1993] p.492))。  以上から、この版が単なる偽版であることは疑いのないところであろう。 *所蔵先  フランス国立図書館に唯一現存している。この伝本には手書きでの様々な書き込みがある。[[ミシェル・ショマラ]]は疑問符付きで、それらが再版を目指して行われた修正だった可能性を示した((Chomarat [1989] p.77))。 *外部リンク -[[http://www.propheties.it]] ---- #comment

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