connisse

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 &bold(){connisse} は読み方の確定していない語で、以下のように様々な説がある。なお、DMF や LAF には載っていない。 -[[テオフィル・ド・ガランシエール]]は arts と英訳した。注釈がないので語源的根拠は不明((Garencieres [1672]))。 -[[アナトール・ル・ペルチエ]]はギリシア語の konis から「灰」(cendre)とした。[[ブリューノ・プテ=ジラール]]が支持している((Le Pelletier [1867b], Petey-Girard [2003]))。 -[[エドガー・レオニ]]は「灰、塵」のほか、ラテン語の connissus から「影響を及ぼされる」という可能性を挙げた((Leoni [1961]))。 -[[マリニー・ローズ]]はル・ペルチエの「灰」とする読みを誤りとして退けたが、代わりの読みは確定させていない。候補として conicine (有毒なアルカロイドの一種)、ギリシア語 konis に由来する「虱」などを挙げている((Rose [2002c]))。 -[[ジャン=ポール・クレベール]]はラテン語の cognoscere に由来する「知る(こと)」や、connexe (結びついた、連携した)にひきつける読み方を示した((Clébert [2003]))。  LAF や DMF には載っていないが、プロヴァンス語には conis, conisso, conissou などがある。それぞれ canis, canisso, canissou の綴りの揺れで、いずれも蚕を飼うときに使う葦や竹でできた簀の子の意味だというが、これらは百詩篇での文脈には全く当てはまらない。ルエルグ地方の方言には「強情な、反抗的な」を意味する canissou という形容詞もあるらしいが、これも幼児や子犬の態度について使う語とのことで、文脈には当てはまらないだろう((LTDF))。 *登場箇所 -[[百詩篇第5巻90番]] ---- #comment
 &bold(){connisse} は読み方の確定していない語で、以下のように様々な説がある。なお、DMF や LAF には載っていない。 -[[テオフィル・ド・ガランシエール]]は arts と英訳した。注釈がないので語源的根拠は不明((Garencieres [1672]))。 -[[アナトール・ル・ペルチエ]]はギリシア語の konis から「灰」(cendre)とした。[[ブリューノ・プテ=ジラール]]が支持している((Le Pelletier [1867b], Petey-Girard [2003]))。 -[[エドガー・レオニ]]は「灰、塵」のほか、ラテン語の connissus から「影響を及ぼされる」という可能性を挙げた((Leoni [1961]))。 -[[マリニー・ローズ]]はル・ペルチエの「灰」とする読みを誤りとして退けたが、代わりの読みは確定させていない。候補として conicine (有毒なアルカロイドの一種)、ギリシア語 konis に由来する「虱」などを挙げている((Rose [2002c]))。 -[[ジャン=ポール・クレベール]]はラテン語の cognoscere に由来する「知る(こと)」や、connexe (結びついた、連携した)にひきつける読み方を示した((Clébert [2003]))。  LAF や DMF には載っていないが、プロヴァンス語には conis, conisso, conissou などがある。  それぞれ canis, canisso, canissou の綴りの揺れで、いずれも蚕を飼うときに使う葦や竹でできた簀の子の意味だというが、これらは詩百篇での文脈には全く当てはまらない。  ルエルグ地方の方言には「強情な、反抗的な」を意味する canissou という形容詞もあるらしいが、これも幼児や子犬の態度について使う語とのことで、文脈には当てはまらないだろう((LTDF))。 *登場箇所 -[[詩百篇第5巻90番>百詩篇第5巻90番]] ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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