予兆詩第141番

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予兆詩第141番(旧130番) 1567年について *原文 Mort, maladie aux jeunes femmes, rheumes&sup(){1} De teste aux yeux, malheur&sup(){2} marchands de terre, De mer [[infaust]], [[semes]]&sup(){3} mal, vin par brumes. Prou huile, trop de pluye, aux fruits moleste guerre.((原文は Chevignard [1999] p.183 による。)) **異文 (1) rheumes 1594JF 1628 : rhumes &italic(){T.A.Eds.} (2) malheur : mal heur 1605 1649Xa, mal-heur 1628 (3) semes : femmes 1650Le 1668 (注記1)この詩の初出である『[[1567年向けの暦>ALMANACH POVR L'AN M.D.LXVII.]]』は現存していないため、底本になっているのは1594JFである。 (注記2)[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]の手稿『[[散文予兆集成>Recueil des Presages Prosaiques de M. Michel de Nostredame]]』には、綴り直されたバージョンが収録されている。 *日本語訳 若い娘たちに死と病、風邪は 頭から双眼へと。陸の商人たちには不幸、 海のには不運。種蒔きは凶。ワインは霧のせいで。 油は潤沢。多雨と戦争が果実を傷める。 **訳について  4行目の後半は、多雨と戦争を主語にとると moleste の活用形と整合しないが、こういう例がしばしばあることは[[ピエール・ブランダムール]]らも指摘している。 *信奉者側の見解  [[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]は1567年に当てはめているが、具体的な事件とは対応させず、若い女性たちの病気、陸と海での商人の損失、種まきの時期に雨が多いことなどとした((Chavigny [1594] p.160))。 *同時代的な視点  この年向けの暦書は1566年の前半に執筆された。ノストラダムスはその年の7月2日に歿している。死を予感したものなのか、この年向けの予兆詩には遺産相続などを思わせるモチーフがしばしば登場しているが、全般向けであるこの詩の主題は病気の流行と作物の豊凶となっている。 ---- #comment

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