Cassich

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 &bold(){Cassich} は意味の確定していない語。いくつもの可能性が指摘されている。 -[[アナトール・ル・ペルチエ]]はギリシア語 Kaisar から「カエサル」とした((Le Pelletier [1867b]))。 -[[エドガー・レオニ]]はギリシア語の Cassiterides (錫諸島)ではないかとした。これはコーンウォールのシリー諸島(Scilly)のことだという((Leoni [1961]))。 -[[マリニー・ローズ]]はブーシュ=デュ=ローヌ県の町カシ(Cassis, カシスとも)と推測した((Rose [2002c]))。 -[[ジャン=ポール・クレベール]]は中期フランス語の cassis (排水溝)か、Classich の誤植で[[classe]]のことではないかとした((Clébert [2003]))。 -[[ピーター・ラメジャラー]]はシチリア島の地名カルタジローネ(Caltagirone)のこととした((Lemesurier [2003b]))。  ラメジャラーの読み方は強引なようだが、[[ロジェ・プレヴォ]]を踏襲した彼の解釈にひきつけて理解する分には一定の説得力を持っている(プレヴォ自身は Cassich の意味を明示していない)。もっとも彼の場合、Cassich saint George を「カルタジローネのサン・ジョルジョ聖堂」と解釈しているので、Cassichをカルタジローネと結びつけるよりもイタリア語のキエーザ(chiesa, 聖堂)と結びつける方が、まだ元の綴りに近いようにも思える。  当「大事典」としてさらに独自の説を挙げておく。カッシキアクム(Cassiciacum)の変形とする説である。これは聖アウグスティヌスがキリスト教徒に改宗した地として古くから知られており、現在のカッサーゴ・ブリアンツァのことである(([[http://www.cassiciaco.it/Inglese/cassago.html]]))。 *登場箇所 -[[百詩篇第9巻31番]] ---- #comment
 &bold(){Cassich} は意味の確定していない語。いくつもの可能性が指摘されている。 -[[アナトール・ル・ペルチエ]]はギリシア語 Kaisar から「カエサル」とした((Le Pelletier [1867b]))。 -[[エドガー・レオニ]]はギリシア語の Cassiterides (錫諸島)ではないかとした。これはコーンウォールのシリー諸島(Scilly)のことだという((Leoni [1961]))。 -[[マリニー・ローズ]]はブーシュ=デュ=ローヌ県の町カシ(Cassis, カシスとも)と推測した((Rose [2002c]))。 -[[ジャン=ポール・クレベール]]は中期フランス語の cassis (排水溝)か、Classich の誤植で[[classe]]のことではないかとした((Clébert [2003]))。 -[[ピーター・ラメジャラー]]はシチリア島の地名カルタジローネ(Caltagirone)のこととした((Lemesurier [2003b]))。  ラメジャラーの読み方は強引なようだが、[[ロジェ・プレヴォ]]を踏襲した彼の解釈にひきつけて理解する分には一定の説得力を持っている(プレヴォ自身は Cassich の意味を明示していない)。  もっとも彼の場合、Cassich saint George を「カルタジローネのサン・ジョルジョ聖堂」と解釈しているので、Cassichをカルタジローネと結びつけるよりもイタリア語のキエーザ(chiesa, 聖堂)と結びつける方が、まだ元の綴りに近いようにも思える。  当「大事典」としてさらに独自の説を挙げておく。  カッシキアクム(Cassiciacum)の変形とする説である。  これは聖アウグスティヌスがキリスト教徒に改宗した地として古くから知られており、現在のカッサーゴ・ブリアンツァのことである(([[http://www.cassiciaco.it/Inglese/cassago.html]]))。 *登場箇所 -[[詩百篇第9巻31番]] ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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