Nostradamus, Bibliomancer : the man, the myth, the truth

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 『&bold(){書物占い師ノストラダムス:人物、神話、真実}』(Nostradamus, Bibliomancer : the man, the myth, the truth)は2010年に出版された[[ピーター・ラメジャラー]]の著書。  書名の「書物占い師」(Bibliomancer)は辞書の類に見られないが、 bibliomancy (聖書占い、書物占い)からの派生語であろう。書物占いとは、書物のページをぱっと開き、そこに出てくる言葉から占うものである。  著書の内容からすると、書名にこの語が用いられているのは、ノストラダムスが様々な分野の書物から数多くの断片を抜き出して『[[予言集>ミシェル・ノストラダムス師の予言集]]』を構成したという認識からきているようである。 #amazon(1601631324) 【画像】『書物占い師ノストラダムス』の扉(クリックするとAmazonのページに飛びます) *構成  二部構成になっている。  第一部では、ノストラダムスの予言者、占星術師、医師などの側面について再考察している。  第二部は『予言集』の英訳になっており、各詩篇には出典と思われる文献への簡潔な言及が付けられている。前著と同じく正編942篇のみを対象とし、補遺篇は一切扱っていない。  前著との違いは韻文訳になっていない点である。韻文訳は文学的な試みとしては評価に値するのであろうが、単純に意味を理解したい場合には読みづらいこともしばしばであった。それに比べれば意味を取りやすい訳語、構文が採用されていることは、『予言集』への理解を深める上で有益であろう。  付録CDには、[[1555年リヨン版>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1555年リヨン)]]、[[1557年9月6日リヨン版>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1557年)]]、[[1568年リヨン版>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1568年)]]、1668年パリ版の各予言集、[[化粧品とジャム論]]1556年版、[[暦書]]の一例として『[[1562年向けの暦>Almanach Novveav, Pour l'An. 1562.]]』、[[ローラン・ヴィデル]]の批判書などの全ページ分の画像データが収められている。 ---- #comment
 『&bold(){書物占い師ノストラダムス:人物、神話、真実}』(Nostradamus, Bibliomancer : the man, the myth, the truth)は2010年に出版された[[ピーター・ラメジャラー]]の著書。  書名の「書物占い師」(Bibliomancer)は辞書の類に見られないが、 bibliomancy (聖書占い、書物占い)からの派生語であろう。  書物占いとは、書物のページをぱっと開き、そこに出てくる言葉から占うものである。  著書の内容からすると、書名にこの語が用いられているのは、ノストラダムスが様々な分野の書物から数多くの断片を抜き出して『[[予言集>ミシェル・ノストラダムス師の予言集]]』を構成したという認識からきているようである。 #amazon(1601631324) 【画像】『書物占い師ノストラダムス』 *構成  二部構成になっている。  第一部では、ノストラダムスの予言者、占星術師、医師などの側面について再考察している。  第二部は『予言集』の英訳になっており、各詩篇には出典と思われる文献への簡潔な言及が付けられている。前著と同じく正編942篇のみを対象とし、補遺篇は一切扱っていない。  前著との違いは韻文訳になっていない点である。  韻文訳は文学的な試みとしては評価に値するのであろうが、単純に意味を理解したい場合には読みづらいこともしばしばであった。  それに比べれば意味を取りやすい訳語、構文が採用されていることは、『予言集』への理解を深める上で有益であろう。  付録CDには、[[1555年リヨン版>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1555年リヨン)]]、[[1557年9月6日リヨン版>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1557年)]]、[[1568年リヨン版>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1568年)]]、1668年パリ版の各予言集、[[化粧品とジャム論]]1556年版、[[暦書]]の一例として『[[1562年向けの暦>Almanach Novveav, Pour l'An. 1562.]]』、[[ローラン・ヴィデル]]の批判書などの全ページ分の画像データが収められている。 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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