オグミオス

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 &bold(){オグミオス}(Ogmios)は、ギリシア神話のヘラクレスにあたるケルト神話の英雄。  ヘラクレスとの違いは力強さの源泉で、雄弁さで人を従えることにあると考えられていた。紀元2世紀の作家ルキアノスによる挿画では、禿頭の老人として描かれ、その舌先には後ろに従えた人々の耳とつながっている金の鎖がついている。これは従えられている人々がオグミオスの雄弁さに魅了されていることを示すという。  オガム文字を発明したアイルランド系の英雄オグマと同一とされる((以上、グリーン [2006]による。))。  このシンボルはルネサンス期にもよく知られていた。ルキアノスの紹介はエラスムスによるラテン語訳やジョフロワ・トリーによるフランス語訳によって流布され、当時の大ベストセラーであるアルチャートの『エンブレマタ』にも取り込まれた。  1549年に挙行されたアンリ2世のパリ入市式にもこのシンボルは取り入れられ、文治的な名君とそれに臣従する諸階級を意味していたという((高田・伊藤 [1999] pp.104-108))。  ノストラダムスの『予言集』の登場箇所のうち、特に[[百詩篇第6巻42番]]では、アンリ2世の五男アランソン公フランソワ(1555年3月18日生まれ)の比喩として用いられているとも指摘されている。アランソン公の幼名はエルキュール(Hercules)で、ガリアのヘラクレスとも言われるオグミオスに対応する。  同時代の詩人ジョアシャン・デュ・ベレーもアランソン公の誕生に際し「アンリ(二世)の品位ある御令息、我らがガリアのヘラクレスよ」と讃えた((Brind’Amour [1996] p.187))。 *登場箇所 Ogmion, Ogmyon -[[百詩篇第5巻80番]] -[[百詩篇第6巻42番]] -[[百詩篇第8巻4番]] -[[百詩篇第8巻44番]] -[[百詩篇第9巻89番]](校訂の結果として) Ogmius -[[予兆詩第43番]](旧39番) ---- #comment
 &bold(){オグミオス}(Ogmios)は、ギリシア神話のヘラクレスにあたるケルト神話の英雄。  ヘラクレスとの違いは力強さの源泉で、雄弁さで人を従えることにあると考えられていた。  紀元2世紀の作家ルキアノスによる挿画では、禿頭の老人として描かれ、その舌先には後ろに従えた人々の耳とつながっている金の鎖がついている。これは従えられている人々がオグミオスの雄弁さに魅了されていることを示すという。  オガム文字を発明したアイルランド系の英雄オグマと同一とされる((以上、グリーン [2006]による。))。  このシンボルはルネサンス期にもよく知られていた。  ルキアノスの紹介はエラスムスによるラテン語訳やジョフロワ・トリーによるフランス語訳によって流布され、当時の大ベストセラーであるアルチャートの『エンブレマタ』にも取り込まれた。  1549年に挙行された[[アンリ2世]]のパリ入市式にもこのシンボルは取り入れられ、文治的な名君とそれに臣従する諸階級を意味していたという((高田・伊藤 [1999] pp.104-108))。  ノストラダムスの『予言集』の登場箇所のうち、特に[[詩百篇第6巻42番]]では、アンリ2世の五男アランソン公フランソワ(1555年3月18日生まれ)の比喩として用いられているとも指摘されている。  アランソン公の幼名はエルキュール(Hercules)で、ガリアのヘラクレスとも言われるオグミオスに対応する。  同時代の詩人ジョアシャン・デュ・ベレーもアランソン公の誕生に際し「アンリ(二世)の品位ある御令息、我らがガリアのヘラクレスよ」と讃えた((Brind’Amour [1996] p.187))。 *登場箇所 Ogmion, Ogmyon -[[第5巻80番>百詩篇第5巻80番]] -[[第6巻42番>百詩篇第6巻42番]] -[[第8巻4番>百詩篇第8巻4番]] -[[第8巻44番>百詩篇第8巻44番]] -[[第9巻89番>詩百篇第9巻89番]](校訂の結果として) Ogmius -[[予兆詩第43番]](旧39番) ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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