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『&bold(){ノストラダムスによる世界の諸事件に関する予言集}』(Prophecies on World Events by Nostradamus)は、[[スチュワート・ロッブ]]の著書。1961年にニューヨークのライヴライト(Livelight Publishing Co.)から出版された。
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【画像】『ノストラダムスによる世界の諸事件に関する予言集』(クリックするとAmazonのページに飛びます)
*内容
テーマ別に編成された信奉者的な立場からの解釈書である。
第1章「個人名の予言」は、[[百詩篇第7巻1番]](アシル)、[[百詩篇第9巻18番]](モンモランシーとクレルペーヌ)、[[百詩篇第9巻34番]](ナルボンとソース)、[[百詩篇第5巻57番]](モンゴルフィエ)など、具体的な名前を的中させた予言を集めている。
第2章「日付指定事件の予言」では、[[百詩篇第6巻54番]](1607年)などの年号が明記されている詩のほか、[[百詩篇第2巻51番]](66の火)のような謎かけのような年号もとりあげられている。もちろん[[百詩篇第10巻72番]](1999年)もこの章の対象である。
第3章「期間の予言」は、[[百詩篇第10巻89番]](57年間の平和)、[[百詩篇第4巻100番]](7ヶ月の大戦)、[[百詩篇第2巻97番]](バラが花開くとき)のような、時期に関して言及のあった的中例を挙げている。
第4章「16世紀と17世紀に成就した予言」、第5章「フランス革命」は、従来よくある解釈書のように、特定の事件に関する予言を集めた章である。
第6章「20世紀の予言」も似たようなものだが、この章では未来予測にもわずかではあるが踏み込んでいる。
*コメント
テーマ別に編成するというスタイルは、解釈書の中ではあまり見かけない。ロッブの問題関心に沿って切り分けられているため、例えばフランス革命として有名な[[百詩篇第9巻20番]]と[[百詩篇第9巻34番]]は、前者が第5章、後者が第1章にあるという変則的な構成になっている。
ロッブとある程度テーマ設定を共有できる読者にとっては、類書よりもむしろ読みやすいのかもしれない。
底本には[[ウジェーヌ・バレスト]]からの孫引きとして1555年版が、[[アナトール・ル・ペルチエ]]からの孫引きとして1566年版と1568年版が使われている。しかし、バレストの方はともかく、ル・ペルチエの方は偽年代版であることが1913年には明らかになっていた。
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『&bold(){ノストラダムスによる世界の諸事件に関する予言集}』(Prophecies on World Events by Nostradamus)は、[[スチュワート・ロッブ]]の著書。1961年にニューヨークのライヴライト(Livelight Publishing Co.)から出版された。
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*内容
テーマ別に編成された信奉者的な立場からの解釈書である。
第1章「個人名の予言」は、[[百詩篇第7巻1番]](アシル)、[[百詩篇第9巻18番]](モンモランシーとクレルペーヌ)、[[百詩篇第9巻34番]](ナルボンとソース)、[[百詩篇第5巻57番]](モンゴルフィエ)など、具体的な名前を的中させた予言を集めている。
第2章「日付指定事件の予言」では、[[百詩篇第6巻54番]](1607年)などの年号が明記されている詩のほか、[[百詩篇第2巻51番]](66の火)のような謎かけのような年号もとりあげられている。もちろん[[百詩篇第10巻72番]](1999年)もこの章の対象である。
第3章「期間の予言」は、[[百詩篇第10巻89番]](57年間の平和)、[[百詩篇第4巻100番]](7ヶ月の大戦)、[[百詩篇第2巻97番]](バラが花開くとき)のような、時期に関して言及のあった的中例を挙げている。
第4章「16世紀と17世紀に成就した予言」、第5章「フランス革命」は、従来よくある解釈書のように、特定の事件に関する予言を集めた章である。
第6章「20世紀の予言」も似たようなものだが、この章では未来予測にもわずかではあるが踏み込んでいる。
*評価
信奉者たちの中では比較的評価が高い。
[[ヴライク・イオネスク]]は「興味深い歴史的考証を加えている」とし((イオネスク [1990] p.357))、[[ジョン・ホーグ]]は5段階評価のブックガイドのなかで「5」を与えている((Hogue [1997/1999]))。
*コメント
テーマ別に編成するというスタイルは、解釈書の中ではあまり見かけない。ロッブの問題関心に沿って切り分けられているため、例えばフランス革命として有名な[[百詩篇第9巻20番]]と[[百詩篇第9巻34番]]は、前者が第5章、後者が第1章にあるという変則的な構成になっている。
ロッブとある程度テーマ設定を共有できる読者にとっては、類書よりもむしろ読みやすいのかもしれない。
底本には[[ウジェーヌ・バレスト]]からの孫引きとして1555年版が、[[アナトール・ル・ペルチエ]]からの孫引きとして1566年版と1568年版が使われている。しかし、バレストの方はともかく、ル・ペルチエの方は偽年代版であることが1913年には明らかになっていた。
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