六行詩42番

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[[六行詩集]]>42番* *原文 La grand'Cité&sup(){1} où&sup(){2} est le premier homme, Bien amplement la ville&sup(){3} ie vous nomme, Tout en alarme&sup(){4}, & le soldat&sup(){5} és&sup(){6} champs&sup(){7} Par fer&sup(){8} & eauë&sup(){9}, grandement affligée&sup(){10}, Et à la fin des François&sup(){11} soulagée&sup(){12}, Mais ce sera dés&sup(){13} six cens & dix ans. **異文 (1) La grand'Cité : La grand Cité 1600Mo 1672Ga, La grand' cité 1644Hu (2) où : ou 1600Au 1600Mo 1611B 1627Ma 1672Ga (3) ville : Ville 1627Ma 1627Di 1644Hu (4) alarme : armes 1600Mo (5) le soldat : les soldats 1600Mo, le Soldat 1672Ga (6) és : aux 1600Au, es 1672Ga (7) champs : Champs 1672Ga (8) fer : Fer 1672Ga (9) eauë : eaue 1600Mo 1611 1628dR, eau 1627Ma 1627Di 1644Hu, Eau 1672Ga (10) affligée : affligez 1600Mo (11) François : Erançois 1611B (12) soulagée : soulagez 1600Mo (13) dés : de 1600Au 1600Mo 1627Ma 1627Di, des 1611 1672Ga *日本語訳 第一位の者がいる大都市は、 ― 私はあなた方にまさしく十分にその名を挙げている。― すっかり不安になる。兵士は戦場に。 鉄と水によって大々的に襲われる。 最後にはフランス人たちによって鎮められるとはいえ、 そのことは六百十年間経つとすぐに起こるだろう。 **訳について  1行目の premier homme は「最初の人間」とも訳せる。  6行目の dés は dès と同じに理解した。年号を表す l'an ではなく、期間を表す ans が使われているのは、六行詩としては珍しい。ただし、紀元から610年ということだろうし、押韻の都合でそういう表現を用いたに過ぎないのだろう。 *信奉者側の見解  [[テオフィル・ド・ガランシエール]]は、挙げられている都市をアムステルダムとした。「最初の人間」アダム(ADAM)が、アムステルダム(AmsterDAM)との言葉遊びになることが、その理由である。ただし、1610年にアムステルダムが災厄にあったとか、フランスによって救われたという史実は見つけられないとした((Garencieres [1672]))。  [[エミール・リュイール]](1939年)は1945年にイタリアで革命が起きたあと、教皇グレゴリウス17世が即位し、イタリアとフランスの間で同盟が結ばれることを予言した詩のひとつと解釈していた((Ruir [1939] p.122))。  信奉者時代の[[ピーター・ラメジャラー]]は、「第一位の者」がローマ教皇を指すだけでなく、premier homme がリエゾンによって「プルミエ・ロム」と読まれることによって、この大都市をローマ(Rome, ロム)とした((ラメジャラー [1998a] p.222))。彼は、「610」に392を足し、1000を補完することで、2002年にローマが包囲され、2027年ころに解放される予言としていた((ラメジャラー [1998b] p.p.12, 305))。 *同時代的な視点  挙げられている都市がローマの可能性は確かにあるだろう。ただし、このような史実はなかった。1610年には[[アンリ4世]]はハプスブルク家との戦争を準備していたものの、それ自体がアンリ4世の暗殺によって立ち消えてしまった。 *その他  1600Au では 40番になっている。 ---- #comment
[[六行詩集]]>42番* *原文 La grand'Cité&sup(){1} où&sup(){2} est le premier homme, Bien amplement la ville&sup(){3} ie vous nomme, Tout en alarme&sup(){4}, & le soldat&sup(){5} és&sup(){6} champs&sup(){7} Par fer&sup(){8} & eauë&sup(){9}, grandement affligée&sup(){10}, Et à la fin des François&sup(){11} soulagée&sup(){12}, Mais ce sera dés&sup(){13} six cens & dix ans. **異文 (1) La grand'Cité : La grand Cité 1600Mo 1672Ga, La grand' cité 1644Hu (2) où : ou 1600Au 1600Mo 1611B 1627Ma 1672Ga (3) ville : Ville 1627Ma 1627Di 1644Hu (4) alarme : armes 1600Mo (5) le soldat : les soldats 1600Mo, le Soldat 1672Ga (6) és : aux 1600Au, es 1672Ga (7) champs : Champs 1672Ga (8) fer : Fer 1672Ga (9) eauë : eaue 1600Mo 1611 1628dR, eau 1627Ma 1627Di 1644Hu, Eau 1672Ga (10) affligée : affligez 1600Mo (11) François : Erançois 1611B (12) soulagée : soulagez 1600Mo (13) dés : de 1600Au 1600Mo 1627Ma 1627Di, des 1611 1672Ga *日本語訳 第一位の者がいる大都市は、 ― 私はあなた方にまさしく十分にその名を挙げている。― すっかり不安になる。兵士は戦場に。 鉄と水によって大々的に襲われる。 最後にはフランス人たちによって鎮められるとはいえ、 そのことは六百十年間経つとすぐに起こるだろう。 **訳について  1行目の premier homme は「最初の人間」とも訳せる。  6行目の dés は dès と同じに理解した。年号を表す l'an ではなく、期間を表す ans が使われているのは、六行詩としては珍しい。ただし、紀元から610年ということだろうし、押韻の都合でそういう表現を用いたに過ぎないのだろう。 *信奉者側の見解  [[テオフィル・ド・ガランシエール]]は、挙げられている都市をアムステルダムとした。「最初の人間」アダム(ADAM)が、アムステルダム(AmsterDAM)との言葉遊びになることが、その理由である。ただし、1610年にアムステルダムが災厄にあったとか、フランスによって救われたという史実は見つけられないとした((Garencieres [1672]))。  [[エミール・リュイール]](1939年)は1945年にイタリアで革命が起きたあと、教皇グレゴリウス17世が即位し、イタリアとフランスの間で同盟が結ばれることを予言した詩のひとつと解釈していた((Ruir [1939] p.122))。  信奉者時代の[[ピーター・ラメジャラー]]は、「第一位の者」がローマ教皇を指すだけでなく、premier homme がリエゾンによって「プルミエ・ロム」と読まれることによって、この大都市をローマ(Rome, ロム)とした((ラメジャラー [1998a] p.222))。彼は、「610」に392を足し、1000を補完することで、2002年にローマが包囲され、2027年ころに解放される予言としていた((ラメジャラー [1998b] p.p.12, 305))。 *同時代的な視点  挙げられている都市がローマの可能性は確かにあるだろう。  ただし、このような史実はなかった。1610年には[[アンリ4世]]はハプスブルク家との戦争を準備していたものの、それ自体がアンリ4世の暗殺によって立ち消えてしまった。 *その他  1600Au では 40番になっている。 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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