ミシェル・ノストラダムス師の真実の予言集 (1720年)

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 『ミシェル・ノストラダムス師の真実の予言集』は、『予言集』の再版の一つで、1720年に[[トリノ]]で出版された。題名は他の版に見られないものであり、『予言集』の中ではイタリアで出版された唯一の古版本でもある。 【画像】第一部の扉((画像の出典:[[http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nostradamus_Centuries1720.jpg?uselang=ja]])) *正式名 第一部 -LES VERITABLES PROPHETIES DE MAITRE MICHEL NOSTRADAMUS ; --Où l'on voit representé tout ce qui s'est passé, & passera tant en France, Espagne, Italie, Alemagne, Angleterre, qu'autres Parties du Monde. --Revuës, & corrigèes suivant les premieres Editions imprimèes en Avignon en l'annèe 1558. --Augmentées de plusieurs Centuries, qui n'ont pas été imprimées dans les premieres Editions, --Avec la vie de l'Auteur. --A TURIN, M.DCC. XX. --Chez Reycends, & Guibert, Marchands Libraires à l'Enseigne de S.Guibert proche Saint Laurens. --Avec permission des Superieurs. -ミシェル・ノストラダムス師の真実の予言集 --フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、イギリス、および世界の他の地域で起こったこととこれから起こるであろうことは全て記されている --アヴィニョンで1558年に出版された初期の諸版に従って改訂・校正された。 --初期の諸版に含まれていなかったいくつかの百詩篇集を加えた。 --著者の伝記とともに。 --トリノ、1720年 --サン・ロレンツォ近くで聖ギベールの旗を掲げる書肆レーサンとギベールの店にて。 --御上の認可とともに。 第二部 -LES PROPHETIES DE MAITRE MICHEL NOSTRADAMUS. --Centuries VIII. IX. X. Qui n'ont encore jamais été imprimées. --A Turin, De l'Imprimerie de Jean Radix, à l'Ange Gardien de Sainte Terese. --Avec permission des Superieurs. --M.DCC.XX. -ミシェル・ノストラダムス師の予言集。 --未刊であった百詩篇第八・九・十巻。 --トリノ、聖女テレジアの守護天使の旗を掲げるジャン・ラディの印刷所で。 --御上の認可とともに。 --1720年 *内容  二つの序文は含まれていない。  百詩篇第1巻から第10巻まででは、[[第7巻43番>百詩篇第7巻43番ter]]、[[同44番>百詩篇第7巻44番]]、[[第10巻補遺篇>Adiousté depuis l'impression de 1568.]]が含まれている以外に特筆すべき要素はない。  第11巻には[[六行詩集>この世紀のいずれかの年のための驚くべき予言]]58篇と59、60番とされた四行詩2篇が収録されている(四行詩は旧来の[[91番>百詩篇第11巻91番]]、[[97番>百詩篇第11巻97番]]と同じもの)。  第12巻は通常の11篇に加え、[[百詩篇第6巻100番]]、[[百詩篇第7巻73番]]以降の4篇、[[百詩篇第8巻]]補遺篇6篇が詰め込まれて全22篇になっている。  さらに第13巻として[[予兆詩集]]が69篇だけ収録されている。  [[ミシェル・ショマラ]]の書誌には、「第1巻1番~第10巻100番、補遺篇(VII-43,44, X-101のみ)、六行詩」とする書誌情報が載っているが((Chomarat [1989] no.332))、単なる誤りなのか伝本による違いなのかはよく分からない。 **特色  上記のように、第11巻以降について非常に特異な構成をとっている版である。  扉に「1558年アヴィニョン版」への言及があることから、[[ミシェル・ショマラ]]は[[1558年版>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1558年)]]につながる言及とみなしていたが、上記のような特異さはその信憑性に疑問を投げかける。  また、アヴィニョン版への言及にしても、版(editions)が複数形で書かれているのは明らかに不自然である。おそらく[[1668年パリ版>ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集 (ジャン・リブー、1668年)]]あたりの扉に書いてあったことを不正確に転写した結果ではないかと思われる。 *所蔵先 -リヨン市立図書館、ムーラン市立図書館、[[ポール・アルボー博物館]] -スペイン国立図書館、イタリア国立図書館(ナポリ) -ほかに[[田窪勇人]]が私蔵している。 ---- #comment
 『ミシェル・ノストラダムス師の真実の予言集』は、『予言集』の再版の一つで、1720年に[[トリノ]]で出版された。題名は他の版に見られないものであり、『予言集』の中ではイタリアで出版された唯一の古版本でもある。 #ref(Turin1720.png) 【画像】第一部の扉((画像の出典:[[http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nostradamus_Centuries1720.jpg?uselang=ja]])) *正式名 第一部 -LES VERITABLES PROPHETIES DE MAITRE MICHEL NOSTRADAMUS ; --Où l'on voit representé tout ce qui s'est passé, & passera tant en France, Espagne, Italie, Alemagne, Angleterre, qu'autres Parties du Monde. --Revuës, & corrigèes suivant les premieres Editions imprimèes en Avignon en l'annèe 1558. --Augmentées de plusieurs Centuries, qui n'ont pas été imprimées dans les premieres Editions, --Avec la vie de l'Auteur. --A TURIN, M.DCC. XX. --Chez Reycends, & Guibert, Marchands Libraires à l'Enseigne de S.Guibert proche Saint Laurens. --Avec permission des Superieurs. -ミシェル・ノストラダムス師の真実の予言集 --フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、イギリス、および世界の他の地域で起こったこととこれから起こるであろうことは全て記されている --アヴィニョンで1558年に出版された初期の諸版に従って改訂・校正された。 --初期の諸版に含まれていなかったいくつかの百詩篇集を加えた。 --著者の伝記とともに。 --トリノ、1720年 --サン・ロレンツォ近くで聖ギベールの旗を掲げる書肆レーサンとギベールの店にて。 --御上の認可とともに。 第二部 -LES PROPHETIES DE MAITRE MICHEL NOSTRADAMUS. --Centuries VIII. IX. X. Qui n'ont encore jamais été imprimées. --A Turin, De l'Imprimerie de Jean Radix, à l'Ange Gardien de Sainte Terese. --Avec permission des Superieurs. --M.DCC.XX. -ミシェル・ノストラダムス師の予言集。 --未刊であった百詩篇第八・九・十巻。 --トリノ、聖女テレジアの守護天使の旗を掲げるジャン・ラディの印刷所で。 --御上の認可とともに。 --1720年 *内容  二つの序文は含まれていない。  百詩篇第1巻から第10巻まででは、[[第7巻43番>百詩篇第7巻43番ter]]、[[同44番>百詩篇第7巻44番]]、[[第10巻補遺篇>Adiousté depuis l'impression de 1568.]]が含まれている以外に特筆すべき要素はない。  第11巻には[[六行詩集>この世紀のいずれかの年のための驚くべき予言]]58篇と59、60番とされた四行詩2篇が収録されている(四行詩は旧来の[[91番>百詩篇第11巻91番]]、[[97番>百詩篇第11巻97番]]と同じもの)。  第12巻は通常の11篇に加え、[[百詩篇第6巻100番]]、[[百詩篇第7巻73番]]以降の4篇、[[百詩篇第8巻]]補遺篇6篇が詰め込まれて全22篇になっている。  さらに第13巻として[[予兆詩集]]が69篇だけ収録されている。  [[ミシェル・ショマラ]]の書誌には、「第1巻1番~第10巻100番、補遺篇(VII-43,44, X-101のみ)、六行詩」とする書誌情報が載っているが((Chomarat [1989] no.332))、単なる誤りなのか伝本による違いなのかはよく分からない。 **特色  上記のように、第11巻以降について非常に特異な構成をとっている版である。  扉に「1558年アヴィニョン版」への言及があることから、[[ミシェル・ショマラ]]は[[1558年版>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1558年)]]につながる言及とみなしていたが、上記のような特異さはその信憑性に疑問を投げかける。  また、アヴィニョン版への言及にしても、版(editions)が複数形で書かれているのは明らかに不自然である。おそらく[[1668年パリ版>ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集 (ジャン・リブー、1668年)]]あたりの扉に書いてあったことを不正確に転写した結果ではないかと思われる。 *所蔵先 -リヨン市立図書館、ムーラン市立図書館、[[ポール・アルボー博物館]] -スペイン国立図書館、イタリア国立図書館(ナポリ) -ほかに[[田窪勇人]]が私蔵している。 ---- #comment

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