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『&bold(){ジュール・マザランのホロスコープ}』(L' Horoscope de Jules Mazarin)は、1649年に出版された[[マザリナード]]の一種。ノストラダムスの予言を引き合いに出した反マザランのパンフレットである。
#ref(Horoscope mazarin.PNG)
【画像】扉((画像の出典:Chomarat [1989] p.120))
*正式名
-L'HOROSCOPE DE JVLES MAZARIN, naifuement & fidellement expliquée des Centuries de M. Nostradamus, tant du passé, present qu'aduenir.
--Ensemble des Epithetes, & Thesme Celeste sur toutes les lettres de son Nom & sur-nom.
--LE POVRTRAICT DE SON PERE.
--A PARIS,
--M.DC.XLIX.
-ノストラダムス師の百詩篇集からありのまま忠実に説明された、過去、現在、未来のジュール・マザランのホロスコープ
--彼の姓名全ての文字に関する形容詞と天の主題を附記。
--その父親の肖像
--パリにて
--1649年
一応、中にはホロスコープめかした図柄も載っているが、この場合の「ホロスコープ」は単なる「占い」の意味だろう。
*内容
四つ折版8ページの文献である。
冒頭には副題にもあるように、マザランの名前を使ったアクロスティックの謎掛けがある。あまりにも稚拙な中傷だが、パンフレットの著者の立場が分かりやすいので引用しておこう。
-職務においては・・・・無能(Inecapable)
-品行については・・・・腹黒(Vilain)
-挙動については・・・・好色(Lascif)
-地位については・・・・卑賤(Laquais)
-会議の秘密は・・・・・漏洩(Esventé)
-その欲望は・・・・・・淫奔(Sensuel)
-あらゆる物事に・・・・有害(Malicieux)
-最高位の方々にも・・・厚顔(Audacieux)
-滑稽さにかけては・・・道化(Zany)
-功労者たちには・・・・吝嗇(Avare)
-人々の財産は・・・・・強奪(Rapineux)
-命じることは・・・・・下策(Inhabile)
-その喋り方は・・・・・鼻声(Nazard)
以上の答えの頭文字をつなげるとジュール・マザラン(IVLLES MAZARIN, Jules Mazarin)となる。
本編では、マザランの名を織り込んだ第7巻の[[偽42番>百詩篇第7巻42番bis]]、[[偽43番>百詩篇第7巻43番]]の解釈が展開されている。他の内容は含まれていない。
*著者
著者名の記載はないが、[[ジャック・マンゴー]]と推測されている((Chomarat [1989] no.207))。
*所蔵先
-フランス国立図書館、リヨン市立図書館
-大英図書館、ニューヨーク公立図書館、クリーヴランド公立図書館、フォルガー・シェイクスピア図書館
-ハーヴァード大学図書館、バルティモア大学図書館、ブリガムヤング大学図書館ほかいくつかの米国の大学図書館
現在ではGallicaで公開されている。
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#comment
『&bold(){ジュール・マザランのホロスコープ}』(L' Horoscope de Jules Mazarin)は、1649年に出版された[[マザリナード]]の一種。ノストラダムスの予言を引き合いに出した反マザランのパンフレットである。
#ref(Horoscope mazarin.PNG)
【画像】扉((画像の出典:Chomarat [1989] p.120))
*正式名
-L'HOROSCOPE DE JVLES MAZARIN, naifuement & fidellement expliquée des Centuries de M. Nostradamus, tant du passé, present qu'aduenir.
--Ensemble des Epithetes, & Thesme Celeste sur toutes les lettres de son Nom & sur-nom.
--LE POVRTRAICT DE SON PERE.
--A PARIS,
--M.DC.XLIX.
-ノストラダムス師の百詩篇集からありのまま忠実に説明された、過去、現在、未来のジュール・マザランのホロスコープ
--彼の姓名全ての文字に関する形容詞と天の主題を附記。
--その父親の肖像
--パリにて
--1649年
一応、中にはホロスコープめかした図柄も載っているが、この場合の「ホロスコープ」は単なる「占い」の意味だろう。
*内容
四つ折版8ページの文献である。
冒頭には副題にもあるように、マザランの名前を使ったアクロスティックの謎掛けがある。あまりにも稚拙な中傷だが、パンフレットの著者の立場が分かりやすいので引用しておこう。
-職務においては・・・・無能(Inecapable)
-品行については・・・・腹黒(Vilain)
-挙動については・・・・好色(Lascif)
-地位については・・・・卑賤(Laquais)
-会議の秘密は・・・・・漏洩(Esventé)
-その欲望は・・・・・・淫奔(Sensuel)
-あらゆる物事に・・・・有害(Malicieux)
-最高位の方々にも・・・厚顔(Audacieux)
-滑稽さにかけては・・・道化(Zany)
-功労者たちには・・・・吝嗇(Avare)
-人々の財産は・・・・・強奪(Rapineux)
-命じることは・・・・・下策(Inhabile)
-その喋り方は・・・・・鼻声(Nazard)
以上の答えの頭文字をつなげるとジュール・マザラン(IVLLES MAZARIN, Jules Mazarin)となる。
本編では、マザランの名を織り込んだ第7巻の[[偽42番>百詩篇第7巻42番bis]]、[[偽43番>百詩篇第7巻43番]]の解釈が展開されている。他の内容は含まれていない。
*著者
著者名の記載はないが、[[ジャック・マンゴー]]と推測されている((Chomarat [1989] no.207))。
*所蔵先
-フランス国立図書館、リヨン市立図書館
-大英図書館、ニューヨーク公立図書館、クリーヴランド公立図書館、フォルガー・シェイクスピア図書館
-ハーヴァード大学図書館、バルティモア大学図書館、ブリガムヤング大学図書館ほかいくつかの米国の大学図書館
現在ではGallicaで公開されている。
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