ハインズ博士「超科学」をきる

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 『&bold(){ハインズ博士「超科学」をきる}』は、1995年に刊行された[[テレンス・ハインズ]]の著書。[[井山弘幸]]訳で、(株)科学同人から刊行された。 *内容  1988年に刊行された原書の一部が訳出されたもので、占星術、UFO、心霊現象、古代宇宙人飛来説、バミューダ・トライアングル、ヴェリコフスキー、いかさま療法など、様々な分野について、反証可能性を軸に批判的に検証を行なっている。  なお、省略された章は『ハインズ博士「超科学」をきる Part II』(化学同人、1995年)で訳出されることになる。 **ノストラダムス関連  第4章「予言はあたったか? ノストラダムスの大予言」(pp.73-102)が該当する。もっとも、ノストラダムスの予言を直接的に扱っているのは章の冒頭部(pp.74-79)のみで、残りはジーン・ディクソンやタマラ・ランドといった他の予言者・占い師に割かれている。  ノストラダムスについては、[[エドガー・レオニ]]の『[[ノストラダムスとその予言>Nostradamus and His Prophecies]]』を「最も学術的なノストラダムスの研究書」と評価し、そこから予言詩をいくつか引用して検討している。そのポイントは、ノストラダムスの詩篇はマルティプル・アウトの好例(曖昧な詩なのでどんな解釈でも引き出せる)に過ぎないというものである。 *コメント  ノストラダムス解釈に対する批判それ自体はよくあるもので、特筆するようなものではない。  むしろ重要なのは、レオニの本が学術的にも評価しうるものであることを、懐疑論者の側からも評価されていることが日本で紹介された点ではなかろうか。レオニの名前自体は[[スチュワート・ロッブ]]の『オカルト大予言』で、日本でもつとに知られていた。しかし、彼の研究がどれほど重要なものであるかは、ほとんど知られていなかったといってよい。  ただし、ハインズのこの高い評価は、改訂版である『[[ハインズ博士再び「超科学」をきる]]』(科学同人、2011年)では削除されている。  なお、原書の詳しい注記が省略されたり、Centuries が「諸世紀」、 Centurie I が「第一世紀」と訳されるなどの残念な点もあったが、上述の改訂版では解消されている。 *書誌 :書名|ハインズ博士「超科学」をきる :副題|真の科学とニセの科学をわけるもの :著者|テレンス・ハインズ :訳者|井山弘幸 :版元|化学同人 :出版日|1995年3月20日 :注記| **外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire) :Titre|Hainzu hakase “Cho Kagaku” wo kiru (trad./ Dr. Hines tranche les Super-sciences) :Sous-titre|Shin no kagaku to nise no kagaku wo wakeru mono (trad. / une limite entre la vraie science et la pseudo-science) :Auteur|Terence HINES :Traducteur|IYAMA Hiroyuki :Publication|Kagakudoujin :Lieu|Tokyo, Japon :Date|le 20 mars 1995 :Note|Traduction abrégée en japonais du livre de T. Hines, &italic(){Pseudosciende and The Paranormal : A Critical Examination of the Evidence}, Prometheus Books, New York, 1988. *外部リンク -[[Amazonの商品ページ>>http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759802754/sumaru-22/ref=nosim]] ---- #comment
 『&bold(){ハインズ博士「超科学」をきる}』は、1995年に刊行された[[テレンス・ハインズ]]の著書。[[井山弘幸]]訳で、(株)化学同人から刊行された。 *内容  1988年に刊行された原書の一部が訳出されたもので、占星術、UFO、心霊現象、古代宇宙人飛来説、バミューダ・トライアングル、ヴェリコフスキー、いかさま療法など、様々な分野について、反証可能性を軸に批判的に検証を行なっている。  なお、省略された章は『ハインズ博士「超科学」をきる Part II』(化学同人、1995年)で訳出されることになる。 **ノストラダムス関連  第4章「予言はあたったか? ノストラダムスの大予言」(pp.73-102)が該当する。もっとも、ノストラダムスの予言を直接的に扱っているのは章の冒頭部(pp.74-79)のみで、残りはジーン・ディクソンやタマラ・ランドといった他の予言者・占い師に割かれている。  ノストラダムスについては、[[エドガー・レオニ]]の『[[ノストラダムスとその予言>Nostradamus and His Prophecies]]』を「最も学術的なノストラダムスの研究書」と評価し、そこから予言詩をいくつか引用して検討している。そのポイントは、ノストラダムスの詩篇はマルティプル・アウトの好例(曖昧な詩なのでどんな解釈でも引き出せる)に過ぎないというものである。 *コメント  ノストラダムス解釈に対する批判それ自体はよくあるもので、特筆するようなものではない。  むしろ重要なのは、レオニの本が学術的にも評価しうるものであることを、懐疑論者の側からも評価されていることが日本で紹介された点ではなかろうか。レオニの名前自体は[[スチュワート・ロッブ]]の『オカルト大予言』で、日本でもつとに知られていた。しかし、彼の研究がどれほど重要なものであるかは、ほとんど知られていなかったといってよい。  ただし、ハインズのこの高い評価は、改訂版である『[[ハインズ博士再び「超科学」をきる]]』(化学同人、2011年)では削除されている。  なお、原書の詳しい注記が省略されたり、Centuries が「諸世紀」、 Centurie I が「第一世紀」と訳されるなどの残念な点もあったが、上述の改訂版では解消されている。 *書誌 :書名|ハインズ博士「超科学」をきる :副題|真の科学とニセの科学をわけるもの :著者|テレンス・ハインズ :訳者|井山弘幸 :版元|化学同人 :出版日|1995年3月20日 :注記| **外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire) :Titre|Hainzu hakase “Cho Kagaku” wo kiru (trad./ Dr. Hines tranche les Super-sciences) :Sous-titre|Shin no kagaku to nise no kagaku wo wakeru mono (trad. / une limite entre la vraie science et la pseudo-science) :Auteur|Terence HINES :Traducteur|IYAMA Hiroyuki :Publication|Kagakudoujin :Lieu|Tokyo, Japon :Date|le 20 mars 1995 :Note|Traduction abrégée en japonais du livre de T. Hines, &italic(){Pseudosciende and The Paranormal : A Critical Examination of the Evidence}, Prometheus Books, New York, 1988. *外部リンク -[[Amazonの商品ページ>>http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759802754/sumaru-22/ref=nosim]] ---- #comment

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