エフェソス

「エフェソス」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

エフェソス」(2012/01/26 (木) 22:29:03) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

 &bold(){エフェソス} (Ephesos) は現在のトルコに建設された古代都市。フランス語名はエフェーズ (Éphèse)。聖書関連では「エフェソ」「エペソ」なども使われる。  もとはギリシアのイオニア植民都市として紀元前11世紀に建設され、エーゲ海に注ぐカイステル川に隣接する港湾都市として栄えた。ローマ時代にはアシア州の州都として栄えた大都市であり、世界七不思議のひとつであったアルテミス神殿の存在でも知られた。  使徒パウロも伝道に訪れており、アルテミスを信仰する者たちとの間で騒動が起こったりもした。その後、パウロは獄中からエフェソスの信徒に書簡を送った。それは、新約聖書に「エフェソの信徒への手紙」として収録されているが、全面的にパウロの真筆かには異説もある。  エフェソスの教会は発展し、『ヨハネの黙示録』でもアシア州の七つの教会の筆頭にその名が挙がっている。なお、黙示録の成立場所としてパトモス島に否定的な研究者たちは、エフェソスの可能性を指摘している((小河陽 訳 『ヨハネの黙示録』 岩波書店、p.140))。  エフェソスはその後カイステル川の埋積にともなって勢力を失い、7世紀以降に度重なる侵略を受けて壊滅した((以上の情報のうち、個別に断りのないものは『コンサイス外国地名事典(第3版)』 三省堂、『新制版 世界史辞典』 数研出版、『聖書辞典』 新教出版社 による。))。 #image(Temple_of_Artemis.jpg) 【画像】エフェソスのアルテミス神殿(16世紀の絵画)((画像の出典:[[http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Temple_of_Artemis.jpg?uselang=ja]])) *ノストラダムス関連  [[百詩篇第2巻52番]]と[[第3巻3番>百詩篇第3巻3番]]で登場している。いずれも地震に関する詩篇であり、[[コリントス]]とセットで登場している点も共通している。 #amazon(400003930X) 【画像】『新約聖書〈5〉パウロの名による書簡・公同書簡・ヨハネの黙示録』 ---- #comment
 &bold(){エフェソス} (Ephesos) は現在のトルコに建設された古代都市。フランス語名はエフェーズ (Éphèse)。聖書関連では「エフェソ」「エペソ」なども使われる。  もとはギリシアのイオニア植民都市として紀元前11世紀に建設され、エーゲ海に注ぐカイステル川に隣接する港湾都市として栄えた。ローマ時代にはアシア州の州都として栄えた大都市であり、世界七不思議のひとつであったアルテミス神殿の存在でも知られた。  使徒パウロも伝道に訪れており、アルテミスを信仰する者たちとの間で騒動が起こったりもした。その後、パウロは獄中からエフェソスの信徒に書簡を送った。それは、新約聖書に「エフェソの信徒への手紙」として収録されているが、全面的にパウロの真筆かには異説もある。  エフェソスの教会は発展し、『ヨハネの黙示録』でもアシア州の七つの教会の筆頭にその名が挙がっている。なお、黙示録の成立場所としてパトモス島に否定的な研究者たちは、エフェソスの可能性を指摘している((小河陽 訳 『ヨハネの黙示録』 岩波書店、p.140))。  エフェソスはその後カイステル川の埋積にともなって勢力を失い、7世紀以降に度重なる侵略を受けて壊滅した((以上の情報のうち、個別に断りのないものは『コンサイス外国地名事典(第3版)』 三省堂、『新制版 世界史辞典』 数研出版、『聖書辞典』 新教出版社 による。))。 #image(Temple_of_Artemis.jpg) 【画像】エフェソスのアルテミス神殿(16世紀の絵画)((画像の出典:[[http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Temple_of_Artemis.jpg?uselang=ja]])) *ノストラダムス関連  [[詩百篇第2巻52番>百詩篇第2巻52番]]と[[第3巻3番>百詩篇第3巻3番]]で登場している。いずれも地震に関する詩篇であり、[[コリントス]]とセットで登場している点も共通している。 #amazon(400003930X) 【画像】『新約聖書〈5〉パウロの名による書簡・公同書簡・ヨハネの黙示録』 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: