Magnes

「Magnes」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

Magnes」(2012/02/15 (水) 22:15:40) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

 &bold(){Magnes} は[[百詩篇第4巻23番]]のみに登場する単語。直前の[[Calcine]]とともに、どちらも鉱物と解釈する説と、どちらも地名と解釈する説がある。  Magnes は現代フランス語では俗語として faire des magnes (気取る)という言い回しがある。この場合の magnes は manières が変化したものだという((白水社『仏和大辞典』))。ただ、これに関連する用法を採用する論者はいない。  ラテン語の Magnes は古代ギリシアのマグネシア(複数存在した)に関連する語で、「マグネシアの」「マグネシア人(の)」を意味し、Magnes lapis とすればマグネシア産の鉱物を指した((『羅和辞典』))。16世紀半ばのフランス語でもそれに由来する意味があり、pouldre de magnes とすれば、鉱物としての「マグネシア」(酸化マグネシウム)の意味になった((DMF))。  どういう鉱物に対応させるかに多少の差はあれど、[[エドガー・レオニ]]、[[ロジェ・プレヴォ]]、[[マリニー・ローズ]]、[[ジャン=ポール・クレベール]]らはおおむねそれを採用している((Leoni [1961], Prévost [1999] p.73, Rose [2002c], Clébert [2003]))。  それに対し、[[ピエール・ブランダムール]]は鉱物ではなく地名としてのマグネシアと推測した((Brind’Amour [1996]))。[[ブリューノ・プテ=ジラール]]は支持している((Petey-Girard [2003]))。 ---- #comment
 &bold(){Magnes} は[[詩百篇第4巻23番>百詩篇第4巻23番]]のみに登場する単語。  直前の[[Calcine]]とともに、どちらも鉱物と解釈する説と、どちらも地名と解釈する説がある。  Magnes は現代フランス語では俗語として faire des magnes (気取る)という言い回しがある。この場合の magnes は manières が変化したものだという((白水社『仏和大辞典』))。  ただ、これに関連する用法を採用する論者はいない。  ラテン語の Magnes は古代ギリシアのマグネシア(複数存在した)に関連する語で、「マグネシアの」「マグネシア人(の)」を意味し、Magnes lapis とすればマグネシア産の鉱物を指した((『羅和辞典』))。  16世紀半ばのフランス語でもそれに由来する意味があり、pouldre de magnes とすれば、鉱物としての「マグネシア」(酸化マグネシウム)の意味になった((DMF))。  どういう鉱物に対応させるかに多少の差はあれど、[[エドガー・レオニ]]、[[ロジェ・プレヴォ]]、[[マリニー・ローズ]]、[[ジャン=ポール・クレベール]]らはおおむねそれを採用している((Leoni [1961], Prévost [1999] p.73, Rose [2002c], Clébert [2003]))。  それに対し、[[ピエール・ブランダムール]]は鉱物ではなく地名としてのマグネシアと推測した((Brind’Amour [1996]))。  [[ブリューノ・プテ=ジラール]]は支持している((Petey-Girard [2003]))。 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: