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&bold(){ナルボンヌ} (Narbonne) はフランスのラングドック地方、オード県の都市。古代ローマの植民都市時代にはナルボ・マルティウス (Narbo Martius) と呼ばれ、中世には&bold(){ナルボン} (Narbon)、ナルボナ (Narbona) などとも呼ばれていた。都市名の正確な語源は不明だが、地元の古い言葉では Nar- が川を意味する接頭辞のため、川と結びつきのある地名と考えられている。実際、プトレマイオスは付近を流れるオード川のことをナルボンと呼んでいた((DNLF))。
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【画像】1906 年の古地図 フランス・ナルボンヌ
*歴史
ナルボンヌは紀元前118年に建造されたローマの植民都市を起源とし、後にはガリア=ナルボネンシス州の州都となった。
その後、西ゴート族、サラセン人、フランク族など度重なる侵略や河港の交易の盛衰の影響を受け、町も浮沈を繰り返した。
近代になってミディ運河が開通し、その支流のロビーヌ運河が引かれると、ブドウ栽培で栄えるようになった((『ミシュラングリーンガイド・フランス』、『コンサイス外国地名事典』第3版))。
#ref(http://www42.atwiki.jp/nostradamus/?cmd=upload&act=open&page=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%93&file=albi.PNG)
*ノストラダムス関連
ノストラダムスは『[[化粧品とジャム論]]』の中で、若い頃に巡ったことのある町の一つとしてボルドー、トゥールーズ、ナルボンヌ、カルカソンヌなどを挙げていた((&italic(){Excellent & Moult Utile Opuscule à tous necessaire...}, Antoine Volant, 1555, p.218))。
『予言集』ではナルボンヌ (Narbonne) という正式名で
-[[百詩篇第1巻5番]]
-[[百詩篇第8巻22番]]
-[[百詩篇第9巻38番]]
に登場している。
また、ナルボン (Narbon) という古称で
-[[百詩篇第1巻72番]]
-[[百詩篇第1巻99番]]
-[[百詩篇第2巻59番]]
-[[百詩篇第3巻92番]]
-[[百詩篇第4巻94番]]
-[[百詩篇第6巻56番]]
-[[百詩篇第9巻34番]]
-[[百詩篇第9巻63番]]
-[[百詩篇第9巻64番]]
に登場している。信奉者の中には「ナルボン」はナルボンヌと別の暗号だと主張する者もいるが、語源的な説得力に欠ける。特に、[[百詩篇第2巻59番]]では Mars Narbon という「ナルボ・マルティウス」と結びつく登場の仕方をしており、ナルボンヌであることはほぼ疑いないところだろう。
このほか[[予兆詩旧2番]]にも似た表現が出ているが、この詩は[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]の偽作の可能性が疑われている。
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#comment
&bold(){ナルボンヌ} (Narbonne) はフランスのラングドック地方、オード県の都市。古代ローマの植民都市時代にはナルボ・マルティウス (Narbo Martius) と呼ばれ、中世には&bold(){ナルボン} (Narbon)、ナルボナ (Narbona) などとも呼ばれていた。都市名の正確な語源は不明だが、地元の古い言葉では Nar- が川を意味する接頭辞のため、川と結びつきのある地名と考えられている。実際、プトレマイオスは付近を流れるオード川のことをナルボンと呼んでいた((DNLF))。
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【画像】1906 年の古地図 フランス・ナルボンヌ
*歴史
ナルボンヌは紀元前118年に建造されたローマの植民都市を起源とし、後にはガリア=ナルボネンシス州の州都となった。
その後、西ゴート族、サラセン人、フランク族など度重なる侵略や河港の交易の盛衰の影響を受け、町も浮沈を繰り返した。
近代になってミディ運河が開通し、その支流のロビーヌ運河が引かれると、ブドウ栽培で栄えるようになった((『ミシュラングリーンガイド・フランス』、『コンサイス外国地名事典』第3版))。
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*ノストラダムス関連
ノストラダムスは『[[化粧品とジャム論]]』の中で、若い頃に巡ったことのある町の一つとしてボルドー、トゥールーズ、ナルボンヌ、カルカソンヌなどを挙げていた((&italic(){Excellent & Moult Utile Opuscule à tous necessaire...}, Antoine Volant, 1555, p.218))。
『予言集』ではナルボンヌ (Narbonne) という正式名で
-[[詩百篇第1巻5番]]
-[[詩百篇第8巻22番]]
-[[詩百篇第9巻38番]]
に登場している。
また、ナルボン (Narbon) という古称で
-[[詩百篇第1巻72番]]
-[[詩百篇第1巻99番]]
-[[詩百篇第2巻59番>百詩篇第2巻59番]]
-[[詩百篇第3巻92番>百詩篇第3巻92番]]
-[[詩百篇第4巻94番>百詩篇第4巻94番]]
-[[詩百篇第6巻56番>百詩篇第6巻56番]]
-[[詩百篇第9巻34番]]
-[[詩百篇第9巻63番]]
-[[詩百篇第9巻64番]]
に登場している。信奉者の中には「ナルボン」はナルボンヌと別の暗号だと主張する者もいるが、語源的な説得力に欠ける。特に、[[詩百篇第2巻59番>百詩篇第2巻59番]]では Mars Narbon という「ナルボ・マルティウス」と結びつく登場の仕方をしており、ナルボンヌであることはほぼ疑いないところだろう。
このほか[[予兆詩旧2番]]にも似た表現が出ているが、この詩は[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]の偽作の可能性が疑われている。
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