Chaldondon

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 &bold(){Chaldondon}, &bold(){Caldondon} は意味を確定しきれていない語。大きく分けて地名と捉える説と、占星術師と捉える説がある。詳しくは以下の通り。 -スペインの都市サルドゥエンド(Zalduendo)と捉える。これは当時の地名の綴りがかなりルーズであったことに注目した[[ロジェ・プレヴォ]]の説である((Prévost [1999] pp.207-208))。スペイン語版ウィキペディアを信じるならば、サルドゥエンド・デ・アラバ(Zalduendo de Álava)は中世に Çalduendo と綴られていたこともあった様である。 -カレドニア(Calédonie, スコットランドの古称)の誤記。かつて[[ジャン=ポール・クレベール]]が提示し((Clébert [1984]))、[[ミシェル・デュフレーヌ]]が支持した((Dufresne, &italic(){Dictionnaire Nostradamus}))。 -朔日(Calendes)、もしくはそれを含む数語の誤植と捉える。[[ピエール・ブランダムール]]が提示し((Brind’Amour [1993] pp.282-283))、[[ピーター・ラメジャラー]]も支持している。 -ショードフォン(Chaudefonds)というフランスにしばしば見られる地名の語源がショードードフォンテーヌ(Chaude-eau-de-fontaine)であることから、そこから派生した失われた地名をさしているのではないかという説。[[マリニー・ローズ]]が提示した((Rose [2002c] p.439))。ショードンドン(Chaudondon)という地名が仮に存在したのなら、それがカルドンドン(Chaldondon)と綴られることは確かにありえる。 -占星術師と捉える説。ギリシャ語 Khaldaios から来たと捉えた[[アナトール・ル・ペルチエ]]が提唱した。マリニー・ローズによれば、Khaldaios とはカルデア人の知識、つまり占星術に長けていたバビロニアの神官に対する呼び名であるという((Rose [2002c] p.49))。[[シャルル・レノー=プランス]]が支持しており、カルデア人(Chaldéan)の派生形と捉える[[エドガー・レオニ]]も類似の見解と見てよいだろう(レオニは「予言者」と意訳している)。 -カルケドン(Calcédon)と捉える説。これはマリニー・ローズがカルデア人説とともに否定的に紹介しているもの。 *登場箇所 -[[百詩篇第8巻48番]] ---- #comment
 &bold(){Chaldondon}, &bold(){Caldondon} は意味を確定しきれていない語。  大きく分けて地名と捉える説と、占星術師と捉える説がある。詳しくは以下の通り。 -スペインの都市サルドゥエンド(Zalduendo)と捉える。これは当時の地名の綴りがかなりルーズであったことに注目した[[ロジェ・プレヴォ]]の説で、[[ピーター・ラメジャラー]]が支持した((Prévost [1999] pp.207-208, Lemesurier [2010]))。スペイン語版ウィキペディアを信じるならば、サルドゥエンド・デ・アラバ(Zalduendo de Álava)は中世に Çalduendo と綴られていたこともあった様である。 -カレドニア(Calédonie, スコットランドの古称)の誤記。かつて[[ジャン=ポール・クレベール]]が提示し((Clébert [1984]))、[[ミシェル・デュフレーヌ]]が支持した((Dufresne, &italic(){Dictionnaire Nostradamus}))。 -朔日(Calendes)、もしくはそれを含む数語の誤植と捉える。[[ピエール・ブランダムール]]が提示した((Brind’Amour [1993] pp.282-283))。[[リチャード・シーバース]]も支持している。 -ショードフォン(Chaudefonds)というフランスにしばしば見られる地名の語源がショードードフォンテーヌ(Chaude-eau-de-fontaine)であることから、そこから派生した失われた地名をさしているのではないかという説。[[マリニー・ローズ]]が提示した((Rose [2002c] p.439))。ショードンドン(Chaudondon)という地名が仮に存在したのなら、それがシャルドンドン(Chaldondon)と綴られることは確かにありえる。 -占星術師と捉える説。ギリシャ語 Khaldaios から来たと捉えた[[アナトール・ル・ペルチエ]]が提唱した。マリニー・ローズによれば、Khaldaios とはカルデア人の知識、つまり占星術に長けていたバビロニアの神官に対する呼び名であるという((Rose [2002c] p.49))。[[シャルル・レノー=プランス]]が支持しており、カルデア人(Chaldéan)の派生形と捉える[[エドガー・レオニ]]も類似の見解と見てよいだろう(レオニは「予言者」と意訳している)。 -カルケドン(Calcédon)と捉える説。これはマリニー・ローズがカルデア人説とともに否定的に紹介しているもの。 *登場箇所 -[[詩百篇第8巻48番]] ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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