ノストラダムスの万能薬

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 『&bold(){ノストラダムスの万能薬}』は、1999年に八坂書房から刊行された著書。[[クヌート・ベーザー]]の[[The Elixirs of Nostradamus]] (1995) の日本語訳版で、訳者は[[明石三世]]。 #amazon(4896944275) 【画像】カバー表紙 *内容  今のところ日本で唯一の『[[化粧品とジャム論]]』の訳書である。ただし、訳者もあとがきできちんと断っているが、転訳につぐ転訳を繰り返している。  『[[化粧品とジャム論]]』の[[初版>化粧品とジャム論 (ヴォラン、1555年)]]は1555年だが、[[1557年版>化粧品とジャム論 (プランタン)]]の時点で、章の省略や様々な異文の混入が見られた。1572年にイェレミー・マルツがドイツ語訳した版の底本は未詳だが、自身の判断で第1部第18章を省いた旨の断り書きがあるので、省略のない初版に近い系統からの訳だったのかもしれない。  ベーザーはそれを現代ドイツ語に直して Die Elixiere des Nostradamus. として刊行したが、英語版はそこで保存されていた章立てを廃止し、全部で16章分が省かれた。  日本語版はその英語版からの翻訳である。おおよその雰囲気を掴む上では有用だろうが、細部の動植物や鉱物の名前、処方などについては、本来の『[[化粧品とジャム論]]』から乖離している可能性があることを理解しておく必要がある。  一応、訳者の明石は問題のある訳語の一部に多少の補正を施したらしく、英語版の訳書としては十分に誠実に訳出されたといえるのかもしれないが、限界があるだろう。  実際、『[[ノストラダムス ― 予言の真実]]』の巻末の日本語文献案内では、訳者の[[後藤淳一]]によるものか監修者の[[伊藤進]]によるものか明記されていないが、「ノストラダムスの原著からはかなり隔たった内容になっている」((同書、p.149))と評されている。 *書誌 :書名|ノストラダムスの万能薬 :編者|クヌート・ベーザー :訳者|明石三世 :版元|八坂書房 :出版日|1999年1月25日 :注記| **外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire) :Titre|Nostradamus no Ban'nouyaku (trad. / Les élixirs de Nostradamus) :Editeur|Knut BOESER :Traducteur|AKASHI Mitsuyo :Publication|Yasaka shobô :Lieu|Tokyo, Japon :Date|le 25 janvier 1999 :Note|Traduction en japonais d' un livre de K. Boeser, &italic(){The Elixirs of Nostradamus}, 1995 ---- #comment
 『&bold(){ノストラダムスの万能薬}』は、1999年に八坂書房から刊行された著書。[[クヌート・ベーザー]]の[[The Elixirs of Nostradamus]] (1995) の日本語訳版で、訳者は[[明石三世]]。 #amazon(4896944275) 【画像】カバー表紙 *内容  今のところ日本で唯一の『[[化粧品とジャム論]]』の訳書である。ただし、訳者もあとがきできちんと断っているが、転訳につぐ転訳を繰り返している。  『[[化粧品とジャム論]]』の[[初版>化粧品とジャム論 (ヴォラン、1555年)]]は1555年だが、[[1557年版>化粧品とジャム論 (プランタン)]]の時点で、章の省略や様々な異文の混入が見られた。1572年にイェレミー・マルツがドイツ語訳した版の底本は未詳だが、自身の判断で第1部第18章を省いた旨の断り書きがあるので、省略のない初版に近い系統からの訳だったのかもしれない。  ベーザーはそれを現代ドイツ語に直して Die Elixiere des Nostradamus. として刊行したが、英語版はそこで保存されていた章立てを廃止し、全部で16章分が省かれた。  日本語版はその英語版からの翻訳である。おおよその雰囲気を掴む上では有用だろうが、細部の動植物や鉱物の名前、処方などについては、本来の『[[化粧品とジャム論]]』から乖離している可能性があることを理解しておく必要がある。  一応、訳者の明石は問題のある訳語の一部に多少の補正を施したらしく、英語版の訳書としては十分に誠実に訳出されたといえるのかもしれないが、限界があるだろう。  実際、『[[ノストラダムス ― 予言の真実]]』の巻末の日本語文献案内では、訳者の[[後藤淳一]]によるものか監修者の[[伊藤進]]によるものか明記されていないが、「ノストラダムスの原著からはかなり隔たった内容になっている」((同書、p.149))と評されている。 *書誌 :書名|ノストラダムスの万能薬 :編者|クヌート・ベーザー :訳者|明石三世 :版元|八坂書房 :出版日|1999年1月25日 :注記| **外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire) :Titre|Nostradamus no Ban'nouyaku (trad. / Les élixirs de Nostradamus) :Editeur|Knut BOESER :Traducteur|AKASHI Mitsuyo :Publication|Yasaka shobô :Lieu|Tokyo, Japon :Date|le 25 janvier 1999 :Note|Traduction en japonais d' un livre de K. Boeser, &italic(){The Elixirs of Nostradamus}, 1995 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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