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[[シャストゥイユが伝えた百詩篇]]>4番
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*原文
Changer le siege du septre&sup(){1} monarchique
Ne se pouvant de ( ... ) esloigner
Proche Avignon Lyon, aygle ( ... )
Non loin des Alpes un peu l’aigle rogner&sup(){2}.
**異文
(1) septre : sceptre (Ruzo)
(2) rogner : reigner (Ruzo)
**校訂
rogner の異文を写本のフォトコピーで直接見る限りでは、roigner にも見える。2行目との韻を考えると、そのほうが整合的ではないだろうか。roigner は rogner の綴りの揺れである((DMF))。
*日本語訳
君主の王杖によってその座が変わる。
〔・・・〕を遠ざけることはありえない。
[[アヴィニョン]]の近くで獅子と鷲は〔・・・〕。
アルプスから遠くない場所を鷲が少し蝕む。
**訳について
3行目は 「アヴィニョンとリヨンの近くで鷲は」 と訳すことも可能である。ただし、これが本物だとしたら、前半律 (最初の4音節) で区切れるのが普通なので、Avignon までで一区切りとみなすべきだろう。
4行目 rogner は現代語にも 「削り落とす、減らす」 という意味で存在するが、DMF では 「剃る」(raser)、「剃髪する」(tonsurer)、「蝕む」(ronger) などの意味が載っている。百詩篇正篇では、少なくとも動詞としての使用例はない(関連語として[[rongne]]参照)。
*解説
[[ピーター・ラメジャラー]]は3行目の鷲や獅子は、当時の教皇庁、神聖ローマ帝国、フランスなどの対立を暗示するような、空に浮かんだ幻像の描写なのではないかと指摘した(([[Quatrains Unpublished - Propheties on Line>>http://www.propheties.it/quatrainsunbublished.htm]]))。
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