Astrophile

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 &bold(){Astrophile} は『予言集』本編には登場しないが、晩年の『[[暦書]]』類において、ノストラダムスの肩書きとして登場する単語。「星」 を意味する接頭辞 astro- と 「~の友、~を愛する者」 を意味する接尾辞 -phile の合成で 「星を愛する者、愛星家」 の意味。  古語辞典の類には見られないが、ノストラダムスよりも一足先に、ラブレーの『第四之書』(1552年) の第18章に登場している。ただし、そこでの用例は 「船長か水路頭」((『ラブレー第四之書 パンタグリュエル物語』岩波文庫、p.400)) の意味で使われているようである。当時は天測航法によって、船乗りと星の結びつきが強かったことによるものだろう。 #amazon(4003250249) 【画像】 岩波文庫版 『第四之書』 #amazon(4480420584) 【画像】 ちくま文庫版 『第四の書』  英国では宮廷詩人フィリップ・シドニーの詩集 『アストロフィルとステラ』(Astrophil and Stella, 1591年海賊版、1598年正規版) で同じ意味の astrophil が使われた。『アストロフェルとステラ』(Astrophel and Stella) とも表記される。 #amazon(0967912113) 【画像】 Sir Philip Sidney's an Apology for Poetry/Astrophil and Stella: Texts and Contexts ---- #comment
 &bold(){Astrophile}(アストロフィル)は、[[ノストラダムス]]の『[[予言集>ミシェル・ノストラダムス師の予言集]]』本編には登場しないが、晩年の『[[暦書]]』類において、ノストラダムスの肩書きとして登場する単語。  「星」 を意味する接頭辞 astro- と 「~の友、~を愛する者」 を意味する接尾辞 -phile の合成で 「星を愛する者、愛星家」 の意味。  古語辞典の類には見られないが、ノストラダムスよりも一足先に、ラブレーの『第四之書』(1552年)の第18章に登場している。ただし、そこでの用例は 「船長か水路頭」((『ラブレー第四之書 パンタグリュエル物語』岩波文庫、p.400)) の意味で使われているようである。  当時は天測航法によって、船乗りと星の結びつきが強かったことによるものだろう。 #amazon(4003250249) &color(gray){【画像】 岩波文庫版 『第四之書』(渡辺一夫訳)} #amazon(4480420584) &color(gray){【画像】 ちくま文庫版 『第四の書』(宮下志朗訳)}  英国では宮廷詩人フィリップ・シドニーの詩集 『アストロフィルとステラ』(Astrophil and Stella, 1591年海賊版、1598年正規版) で同じ意味の astrophil が使われた。『アストロフェルとステラ』(Astrophel and Stella) とも表記される。  現代の英和辞典には、astrophile および astrophil の意味として、「星の研究家、素人天文学者」を掲げているものがある((『新英和大辞典』第6版、研究社))。 #amazon(0967912113) &color(gray){【画像】 Sir Philip Sidney's an Apology for Poetry/Astrophil and Stella: Texts and Contexts} ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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